マニー会長

松谷貫司 (まつたにかんじ)

手術用縫合針、眼科用ナイフ、歯科用治療器等を中心に製品群10000種類を有する医療機器メーカー。「世界一の品質を世界の隅々へ」の営業方針のもと、100カ国以上に輸出、ニッチ市場の各分野で高いシェアを占めている。製品の寿命が長く品質改善とコスト低減活動の長期間の積み重ねができること、また、生産機械及び製品の品質評価機械を自社開発するという特徴を強みに、高品質で
高利益率体制を確立。経常利益率40％を誇る超優良企業。1959年設立。2001年ジャスダック上場。09年3月期連結は売上87億9千万円、経常利益34億1千万円。

松谷貫司氏は、1940年東京生まれ。高校卒業後、理化学研究所で助手として働いた後、千葉大学工学部に入学し機械を学ぶ。卒業後、創業者である父の強い要望により同社に入社。当時すでに、世界初の18-8ステンレ縫合針の製造に成功していながらも、社員10名ほどで外注の多かった同社に、本格的な縫合針製造機械の開発や、新製
品の開発・製造方法に取り組む機会をもたらし、世界的企業へと牽引したのが氏である。86年社長に就任。委員会設置会社へ移行後、07年11月取締役会議長兼代表執行役会長に就任