序章 なぜ創造の原理か
1.なぜいま「創造性」を問題にするのか
なぜ創造が必要か
幸福とは創造することである
幸福な人は満足している
2.創造は最大の財である
創造は財を築く
シッダールタの教え
企業の成長は構成員の創造性の総和である
企業の創造性の計算法
わずか3カ月で30%業績アップ
ベビーベッドのある会議室
年商100億円に向かって
業界不況の中で業績七割アップ
新たな創造がないと企業はもたない
3.国民全体の創造性が発揮されないと国の成長が止まる
国の成長は、国民の新たな創造がないとストップする
国民の創造性の度合いが大きい国は急速に成長する
経済と文化の成長
経済を成長させる要因
文化を発達させる要因
第1章 創造の本質
1.創造の魔力
ことは雪の日に始まった
10個の電球が灯った
創造の喜び
2.創造は苦痛を伴うものである
「創造の原理」と「成長の原理」
創造は変化を起こすことである
創造的仕事は容易に他人に認められない
海洋温度差発電は地球を救う
3.秀才は創造的な仕事が苦手である
創造的人間と非創造的人間の見わけ方
偉大な創造者の共通点
突然、創造の魔力にとりつかれたニュートン
エジソンは問題児だった
ワレンとエジソンの発明問答
創造的人間は、学校秀才ではない
4.創造性の定義と種類
創造性の定義
3つの創造性
主体創造性
システム創造性
インターフェース創造性
自転車に見る三つの創造性
創造性のモデル
第2章 創造の原理「第一原理」 目標明確化の原理
1.目標の明確化は脳細胞を活性化する
明確な目標は創造を生む
手足や体の動作そのものが脳の働きを活発にする
目標には大目標、中目標、小目標がある
大きな目標の設定法
中目標の設定
小目標の設定
2.企業における目標の明確化
望ましい利益をあげるために
大目標の設定
セコムの大目標の設定
企業における中目標の設定
より高い数値目標のない企業の社員は創造性を失う
1分当たり利益目標を設定せよ
3.目標達成のための情報収集法
ニワトリとタマゴを同時に生め
自分の目標ややりたいことを他人に話す
訪ねてきた人には努めて会う
名刺は必ず保存しておく
人に会ったらメモをとる。ただし重要な話のメモはとらない
物事は忙しい人に頼む
本は自分の金で買え
4.目標実現のスケジュール化
人生目標をいかに実現させるか
10分単位の日計画
目標があるとガンにも抵抗できる
第3章 創造の第2原理 自由・競争の原理
1.自由と競争は創造の源泉である
競争下の自由
護送船団方式は創造性をなくす
競争を回避して創造性を失う
自由度がなく競争的でない国は崩壊する
チェルノブイリ原発事故の真因
2.不安定が創造を生む
・ひらめく・年代
変革期には創造的人間が現れる
聖徳太子の「和の思想」の功罪
日本人の創造性を害する「競争を避ける体質」
3.自由と競争のない企業は滅亡する
企業の創造性を削ぐもの
自由のない職場
ワンマン経営の功罪
競争させる職場
年長者が年少者に学ぶ
創造性を生む職場づくりの秘訣
4.競争に勝つことは創造することである
競争は生物の進化の原動力類
競争すなわち創造は、結婚に始まる
競争と共生
第4章 創造の第3原理 並列進行の原理
1.「並列進行の原理」とは
並列進行の原理は創知財を生む
情報の量は本人の関心に支配されている
目標テーマが多いと情報量も多くなる
二兎も三兎も追え
2.企業の経営では、並列進行は必須の要件である
固定概念は自殺行為である
資金繰りも並列進行で行う
売上高の増大と経費の節減は同時並行して行わなければならない
受注ビジネスの人は見込みビジネスが苦手
3.将来のパラダイムに合った事業を立ち上げる
20世紀型の企業は生き残れない
デジタル化は、並列進行の原理そのものである
インターネットによる並列進行教育が創造性を高める
インターネット教育の試行
設計におけるアナログとデジタル
コンピュータ・シミレーターと製造技術の併用
4.「並列進行」は研究者の創造性を高める
ひとつの研究に没頭して
第5章 創造の第4原理 条件適応の原理
1.外部が変われば内部は変わらざるを得ない
転換期は創造のチャンスである
日本は大変革を断行しなければならない
戦後日本の成長要因
マッカーサーの大変革
第四の改革
21世紀の変化に適応できない教育システム
画一教育は「条件適応の原理」に反している
2.時計の進化と「条件適応の原理」
言葉の発明
時をはかる
振り子時計の発明
時計の進化
時計の外的条件変化と内的条件の適応
3.カップヌードルと条件適応の原理
「条件適応の原理」を用いるとヒット商品が生まれる
カップヌードルの創造性の価値
K社の創業以来最高業績をもたらしたものは
マクロとミクロでは適用法則が異なる
ウエハラサイクルの発明
創造の進化のスパイラル
4.地球環境問題が飛躍的創造を生む
全く違った文明が出現する可能性
地球環境問題が「情報化」、「グローバル化」、「ボーダレス化」を生んだ
第6章 創造の第5原理 分離・再結合の原理
1.「分離・再結合の原理」の重要性
創造性を高める決め手
「内的条件」と「外的条件」とは
内的条件と外的条件を結びつけるもの
創造は全てのことを壊すことから始まる
2.蒸気機関の進化と「分離・再結合」の原理
ひとつの機械で機能を分離する原理
蒸気プラントの進化と機能分化の歴史
ワットの発明
グラスゴー大学での大発明
3.主体創造における「分離・再結合の原理」
主体創造における「分離・再結合の原理」の利用の仕方
野依良治教授のノーベル賞と「分離・再結合の原理」
のり巻きオニギリは「分離・再結合の原理」の典型
4.システム創造--企業における「分離・再結合の原理」
20世紀最高のシステム創造者
創造的な会長選考
ウェルチ氏の経営手法と「分離・再結合の原理」
「セブン・イレブン」成長の秘密
第7章 第三文明の出現
1.第三の文明が出現する
文明とは何か
4つの文明
20世紀社会と21世紀社会の違い
「個の時代」の社会の仕組み
「企業の時代」の特徴
「個の時代」の特徴
なぜ「地球環境の保全」が文明の要素になりうるのか
2.地球とは何かを考える
地球の誕生と歴史
海の誕生
地球の進化史
海は人類の母である
人間の体内には、鳥、ヘビ、ネズミ、サルなどの遺伝子が残っている
3.人間とは何かを考える
人類のはじまり
原人の出現
人間の定義
4.農耕の発明と創造
農耕のはじまり
農耕の発明による10大改革
農業と創造性
二一世紀の食糧と水問題
5.人口問題と二一世紀の課題
世界の人口と21世紀の課題
日本列島の人口の推移と21世紀の課題
第8章 創造のヒント
1.創造性を高める八つの心得
11の基本心得
なにほとにも疑問をもとう
デタラメ度から考える
勘のよい人の思考法
相似思考を身につけよう
可能思考をもとう
忍耐力を身につけよう
忍耐力を身につける八つの方法
まず行動しよう
自然現象を常に観察しよう
2.脳の正体と創造性
創造性を養う第一は、脳の健康管理である
人間の脳の仕組み
人間の脳の各部のはたらき
大脳新皮質と五つの連合野
創造性を生む前頭連合野
3.創造性を育てる
21世紀の創造的教育
人間の創造能力の中身
人間の創造性の測定法
創造能力の育て方
人間教育のすすめ
知育だけでは永続なし
創造性を発揮させる教育
躾のナゾ
スキル教育の重要性
4.21世紀に求められる人間像
ボーダーレス思想が創造を生む
ジャック・ウエルチの望ましい社員増
21世紀に求められる人間像の五箇条
あとがき