【夏季・全国経営者セミナー】事業家・若手起業家…日本最大級、経営者700名が集う3日間 

日本経営合理化協会の関連サイト
社長の口ぐせ経営哲学 | 社長の経営セミナー・本・CD&DVD【日本経営合理化協会】

文字の大きさ

日本経営合理化協会 BOOK&CD・DVD
お電話でのご注文も承っております:03-3293-0041

第三十二話 とにかく動け(ウイリー)

第三十二話 とにかく動け(ウイリー)

宅配ピザチェーンを展開する(株)ウイリーは、10円の一口饅頭「拾圓小饅寿(じゅうえんこまんじゅ)本舗」(12店)
とおむすび専門店「おむす人」(20店)の新業態を打ち出し積極的に事業展開している。
「拾圓小饅寿(じゅうえんこまんじゅ)本舗」は一年前、「おむす人」は二年前に始まったばかりの新しい業態である。


飽和状態の飲食業界の中で、この二つの業態は徐々に注目を集め始めている。
短期間に店舗展開も進み、地域に密着した商売として加盟希望者も増えている。
特に、中高年、主婦の独立開業の業態として関心が寄せられている。


「拾圓小饅寿(じゅうえんこまんじゅ)本舗」は1個10円の“10円饅頭”を売る業態である。
すべて店舗で蒸したてを提供するので、いつもあったかい饅頭が食べられる。
1個10円という価格設定も消費者に対してのアピール度が高い。
一口サイズで食べやすく、皮はしっとりしつつも、もっちり感があり、常に新鮮さが感じられる。


「おむす人」はおふくろさんの温もりと家庭の安らぎが感じられる業態である。
店舗スタッフはすべて女性、店長を“おふくろさん”、パートさんを“むすび手さん”と呼んでいる。
特徴のあるおむすびは、コンビニおにぎりの1・5倍の大きさ、コシヒカリを釜で丁寧に炊き、
熱々の状態でむすぶため、機械的なコンビニおにぎりと比べ、温かみのある商品である。


おむすびと10円饅頭がドッキングした複合業態にも注目されている。
小さな店舗で稼げる飲食店である。開業資金も比較的低く、技術的にも参入しやすい。
同社の橋口政治社長は「温かみを前面に打ち出した飲食業」と自信を持つ。

同社の社是は「夢と行動と感謝」。
橋口社長は現場でスタッフに「とにかく動け、頭で考えていても始まらない」と檄を飛ばす。
世の中、変化の激しい次代には、朝令暮改は当たり前、すぐに手を打つことが大事だ。


社長自ら動いている。
行動を起すことで、次の展開が見えてくるという。先が読めない時代だからこそ、行動しながら、考え、次の手を打つ。
この連続した仕事ぶりが繁盛への好循環に変わっていくのである。
実は、新業態が生まれた背景にも、「とにかく動け」の口ぐせがある。
パン、和菓子、豚鰻、弁当、ピザなどを手がけてきた橋口社長は次々の新業態のアイデアが、動いていると出てくるという。


おむすびや饅頭という、昔からある食べものでも、新鮮な切り口で取り組めば、新業態として十分成立することを証明している。
「稼げる飲食業」を商売人なら誰もが模索しているものだ。
販売の最前線の現場を歩き、消費者の本音を掴み、いい商品を開発して、消費者に提案する。
橋口社長は率先垂範の行動する人である。
 

                                                     上妻英夫

バックナンバー

2013.06.07
第百話 「客の目線で行動しろ」(株式会社アールアンドビー)
2013.01.04
第九十九話 「明るく、元気で素直がいい」(株式会社ベアーズ)
2012.11.09
第九十八話 「農産業の確立」(株式会社農業総合研究所)
2012.10.05
第九十七話 「生涯現役、生涯勉強」(株式会社イワイ)
2012.09.14
第九十六話 「人の和」(株式会社龍名館)
  1. ≫記事一覧

経営コラムニスト紹介

KIプレス代表取締役 上妻英夫氏

上妻英夫氏 KIプレス代表取締役

現場30年の経営情報リサーチャー。まだ誰も気づいていない事業成長策、
新視点、これからの新事業…などを発掘し、次々と提示。

「現場にヒントあり」の信念で年間300社以上の社長と会い、現場、売場、工場を訪れ、
マスコミの表面にでない貴重なナマ情報を収集。
独自の分析から選び抜いた本物の情報だけを提示する。

1949年鹿児島県生まれ。71年法政大学法学部卒。
通信社の経済記者を経て、85年KIプレスを設立。
現在同社の代表取締役社長。日経流通、レジャー産業、月刊店舗、日経ベンチャー
など、経営誌・業界誌の執筆多数。

著書:「リピート倍増実例集」
企業戦略『儲けの現場最前線ビデオ』

上妻英夫氏の経営コラムに関するお問い合わせ