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第23回 自分の喰いぶちは自分で稼ぐ経営会議

第23回 自分の喰いぶちは自分で稼ぐ経営会議

会社を強くするためには、社員が成長して燃えるような会議を毎月行うことが必要だとわかりました。

しかし、私の会社の会議では、前月の結果の言い訳をする場になっています。
もっと経営者意識を持ち、自部門の数字に執着し、自分の喰いぶちは自分で稼ぐ意識を持ってもらうためには、
どうすればいいのでしょうか?


同族会社の部門別の経営会議では、平然と「今月は赤字でした」と発表しているリーダーがたくさんいます。
それは、自分の部門が赤字になってお金がなくなっても社長がなんとかしてくれると思っているからなのです。

自分の家計簿ならどうでしょうか? そんな悠長なことを言っているわけには行きません。
赤字の穴埋めは自分でしなくてはならず、自分の喰いぶちは自分で稼がないといけないのです。

会社でも、自部門の数字は、自分の家計簿だと思わなければいけません。
つまり、自部門の数字の中に魂を込めて、何が何でも黒字にすると真剣に思わなければ、赤字は解消しないのです。


ではどうすれば、自部門の数字に執着するようになるのでしょうか?
自部門の数字を自分の家計簿と思わせるためには、会議資料に仕掛けが必要です。

下の表をご覧下さい。

tam23.jpg

一般的な経営会議の資料では、経理部門が、独自の判断で作ったものが多かったり、部門毎の粗利益は出ていても、
経費を差し引いた利益が出ていないといった状況が見受けられます。

また、各部門の目指すところがバラバラで、営業部門は「売上最大」を目標に掲げ、製造部門は「経費最小」を
目指しているところがほとんどです。

一方、喰いぶちを自分で稼ぐ会議では、原則として、現場社員が自ら作って、経理部門が集計した資料を用います。

この資料では、売上や仕入だけでなく、すべての経費を部門毎にとらえて、部門毎の利益を明らかにしています。
そのため、すべての部門は、「売上最大、経費最小」という目標を持てるようになるのです。


さらに、会議での発表方法にもひと工夫が必要です。

一般的な会議では、1ケ月の結果を報告させられるという受け身の発言になってしまい、
前月の実績との比較に終始したり、目標通りにできなかった言い訳を並べる会議になってしまいます。

一方、喰いぶちを自分で稼ぐ会議では、リーダーは自分が経営した結果を発表し、夢を語ります。
抽象的な表現ではなく、数字で経営を語る会議になるのです。

しかし、このような会議がすぐにできるわけではありません。
何度も何度も会議を重ねて、リーダーの意識を変えていく必要があります。

そのためには、会議の司会者や社長を補佐する人が、
「言い訳をするな。数字で語れ。前月の話は2分で終わり、今月どうするのかを8分で語れ」というふうに、
繰り返し叱咤激励しなければなりません。


こうした努力の積み重ねによって、自分の喰いぶちを自分で稼ぐ経営会議が実現し、会社全体の数字が
よくなっていくのです。

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経営コラムニスト紹介

株式会社経営ステーション京都代表取締役。京セラ株式会社監査役。公認会計士・税理士。 田村 繁和氏

田村 繁和氏 株式会社経営ステーション京都代表取締役。京セラ株式会社(元)監査役。公認会計士・税理士。

早稲田大学卒業後、大阪国税局国税調査官を経て、経営ステーション京都を創業。
2005年6月、京セラの監査役に就任(~2009年)
京セラ実学をベースとした中小企業のためのわかりやすい経営と会計を提案。
実学にもとづく、キャッシュフロー経営と部門採算制での経営会議で、
会社が生まれ変わっていただくことを使命としている。


最新刊DVD 『会計経営と実学』 の他、著書に、
「京セラに学ぶ新・会計経営のすべて」(共著、実業之日本社)
「社長の疑問に答える会計の本」(共著、中経出版)
「お金を残す強い会社の101の教え」(共著、清文社)
「小さな会社の必ずお金が残る経営の本」(共著、実業之日本社)他多数。
株式会社経営ステーション京都。 公認会計士・税理士。 小長谷 敦子氏

小長谷 敦子氏 株式会社経営ステーション京都。公認会計士・税理士。

早稲田大学卒業後、西武百貨店を経て、結婚・出産後、公認会計士・税理士となる。
中小企業のためのキャッシュフロー制度の構築と経営会議の指導に定評がある。


「子育て主婦の公認会計士合格記」(中経出版)
DVD「実学に学ぶ お金を残す3つの秘訣」(清文社)

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小長谷敦子 (経営ステーション京都取締役 公認会計士・税理士)
田村繁和 (経営ステーション京都代表、京セラ(元)監査役)

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