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社員教育・営業

第57話 成長課題 管理職の部下育成術(57)

“出来る”管理職の条件

あなたの会社の管理職は「部下・後輩の“具体思考”を養い、目標を明確にする」ことが出来ていますか?
 
業績・成果を上げ続ける“強い会社”を創るためには社員一人ひとりを『自ら考え行動し“より良い結果を出す”ことが出来る人』すなわち『自創の人(部門経営者)』に成長させ続ける必要があります。
 
『自創の人(部門経営者)』の定義として「自らが、計画を立て、チェックし、改善し、その目標の達成に責任を持つ」ことが出来る人でもあります。
 
4月は新年度の節目となる会社も多く新入社員を迎え入れる時期でもあります。
 
社員一人ひとりが期初に高い年間目標を掲げその目標に挑戦することによってのみ年間を通じて成長していくことが可能となり強い会社となる原動力となります。
 
その目標が不明確なものであれば達成感を味わうことも、成長実感を感じることも出来なくなります。
 
目標を明確にするためには、まず
「何をするのか?」
と、仕事の内容を“具体的”な言葉にする必要があります。
 
よくあるのが
「業績を上げる」「企画力を強化する」「市場を拡大する」「生産性を上げる」
など、仕事の内容が漠然としているため語尾がアバウト言葉となり目標設定としてはふさわしくないものをそのままにしている管理職をよく見かけます。
 
営業職の例でいくと「業績を上げる」とは、、、
「売上を伸ばす」ことであり、さらには
・新規の顧客を開拓件数を増やす
・既存優良顧客の受注件数を上げる
・新商品の販売をする
・主力商品○○の契約をとる
などが言えるでしょう。
 
アバウトな目標では達成度合いや成長度合いを測ることが出来ず納得性の高い評価はできません。
 
仕事の内容をより具体的にすることで目標が明確になりやすくなります。
 
部下・後輩と共に目標を設定する時点で深く関わる管理職は
「何をするのか?」
との質問を投げかけ上記のような言葉が出てきた場合
「具体的には何をするのかな?」
「それが出来ている状態ってどんな状態かな?」
と、何度か質問を繰り返すことによって部下・後輩の具体思考を養い目標と成りうる仕事の内容を絞り込むことが出来るように成る必要があります。
 
もちろん、これだけでは目標にはなっていません。
 
「どれだけやるのか?」
と、仕事の“出来ばえ”を明らかにする必要があります。
 
また、「どこまでやればよい」のかを明確にするためには
「何のためにやるのか?」
と、仕事の“目的”(上位目標)を明確にすることが重要です。
 
目標を設定する(設け・定める)とは
「~のために、□□を、ここまでやる」
という形が基本形なのです。
 
また、強い会社として業績を上げ続けるためには『人財育成目標』が必要です。
 
「誰を育成するのか?」「何のために育成するのか?」「何がどこまで出来る人に育成するのか?」
を具体的に示すことが重要です。
 
新卒入社2年目以降の全従業員が必ず誰かを育成するのは当然の仕事ですから。
 
社員一人ひとりがよりワクワク働きよりイキイキと過ごすことが出来る人財育成の仕組みである自創経営ではチャレンジシートとランクUPノートを活用して高い年間目標に挑戦することによってまた、他人の育成をすることによって自己成長することが出来る仕組みです。
 
社長の想いを実現するために部下・後輩の育成責任を果たすべき管理職は社員一人ひとりの具体思考を養い目標を明確にするための成長対話が出来るようになる必要があります。
 
ただいま、開催中の『管理職養成講座』はお陰様で大盛況で、この秋にも第17期秋季コースが開講致します。
 
また、社員一人ひとりが具体思考で自らの達成すべき目標を目に見える形にすることが出来る『夢実現ランクアップキット』も大好評で増刷状態です。
 
人生も仕事も愉しく出来る人に成長しようと具体思考で自らのやるべきことを明らかにし“より良い結果を出す”部下・後輩の育成が出来る管理職の育成に全力を尽くしてまいります。
 

 

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