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社員教育・営業

第3話 成長課題 管理職の部下育成術(3)

“出来る”管理職の条件

あなたの会社の管理職は、『3つの数字を確実に言うこと』ができていますか?
 
「今期、売上の“目標”はいくらですか?」
「今期、売上の“実績”はいくらですか?」
「今期、売上の“残り”はいくらですか?」
 
と聞いて、“目標” “実績” “残り”の3つの数字をすべて答えられる管理職が少ないことに強い危機感を感じます。
 
最近ではITで数字を管理されている会社が多く、「ちょっと待ってください。」と、慌ててパソコンやスマートフォンに触れ、立ち上がるまでじっと待っている姿を見ていると、この管理職の脳はフリーズしているのかな?と思わざるを得ません。
 
3つの数字を言えない管理職のもとで成長すべき部下のほとんどの方が、この3つの数字を言えるはずがありません。
 
特に“残り”の数字を創るために、社員は会社に来て仕事をしているはずなのに、その数字を認識すらしていないようでは話になりません。
 
※この3つの数字の捉え方には、各人の立場によってさまざまです。
 ・年間、月間、週間、日・・・捉えるべき期間
 ・全社、部門、個人・・・捉えるべき範囲
 ・売上、粗利益、営業利益、経常利益など・・・捉えるべき数字項目
 
たとえば、営業部長であれば、年間の営業部の売上について、3つの数字を確実に言うことができるようになるべきです。
 
また、間接部門に属する社員や事務職の社員など、直接数字を創る仕事をしていないと認識している職種であったとしても、年間の全社の売上(利益)につながる仕事をしているはずです。
 
自創経営では、
 
『 数字から物語をつくり、
  その物語が行動を促し、
  その行動が成果を生み、
  その成果が社員の幸福の源泉となる 』
 
と言っています。また、
 
『 数字が人を育てる 』
 
とも言っています。
 
全社員がランクアップノートに毎月、毎週、毎日、3つの数字を手で書きます。そうすることで、必然的に数字を認識し、少なくとも覚えるようになります。
 
そして、日々の仕事が数字につながっているのかを徐々に意識するようになり、数字につながらない仕事は改善するように変化をしていきます。
 
全社員が『自ら考え行動する人』に成長し続けるために、3つの数字を基本として、全社員が自らの役割を演じるための物語を “計画” として考える仕組みが重要なのです。
 
具体的には “残り” の数字を創るために、「いつまでに」「何を」「どれだけ」の結果を出すべきかを考え、さらに「どのように」行動をすべきかを考えてランクアップノートに書く仕組みとなっています。
 
ランクアップノートに自ら書いた物語は、自らを動かす “台本” でもありますので、数字につながる行動を促す強力なツールとなります。
 

社長はまず管理職の方々に、
「目標数字は?」 「実績数字は?」 「残りの数字は?」
と、3つの数字を常に聞くようにして、管理職に数字を認識させるようにして下さい。
 
そして“残り”の数字を創るために、
「いつまでに?」「何を?」「どのようにすることで?」「どれだけやるのか?」
と管理職に質問する成長対話を行い、物語を考えるきっかけを与えて下さい。
 
確実に認識した数字と、その数字をつくるための物語が、ランクアップノートに目に見える形になっていることによって、管理職を始め、全社員の行動に変化が生まれ、成果に結びつくことを期待しています。
 

この10月から管理職養成講座を開催いたします。
 
人が育ち続ける体制と風土、そして仕組みを社内に浸透させることによって、業績を上げ続けることができるようになります。
 
3つの数字を常に部下に示すことができ、社員と共にその数字を創るための物語を考える成長対話を行うことができる管理職を養成するきっかけとして、ぜひ、この講座をご活用下さい。
 

 

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