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教養

第32回 『見えなくなったら、希望が見えた』 (著:穴澤雄介)

眼と耳で楽しむ読書術

暑かった夏が終わり、気持ちいい秋がやってきましたね。
 
秋といえば、読書の秋!
 
そして、芸術の秋です。
 
ということで、
注目のアーティストが書いた
読書と芸術の両面から楽しめる一冊をご紹介します。
 
それは、ヴァイオリン奏者・穴澤雄介さんの
 
『見えなくなったら、希望が見えた』
 
 
 
32-1.jpg
 
です。
 
 
 
穴澤さんの人生こそ、まさに波乱万丈!
 
生まれつきの心臓疾患があり、目にも障害があったものの、
小学5年までは、0.8の視力があり、
日常生活に支障はなかったとのこと。
 
しかし、その後、徐々に視力が低下していき、全盲に。
 
しかも、親が事業失敗の末、夜逃げ。
 
学校を出て間もなく、音楽家としての仕事も
ほとんどなかった穴澤さんは債権者に取り囲まれ、
住む家すら失います。
 
仕事もなく、住む場所も食べるものにも苦しむ極貧生活の日々…。
 
そして、今、年間150本以上のライヴ演奏のほか、
スタジオレコーディングや講演活動を行なっています。
 
一体どのようにして、どん底から立ち上がってきたのか!?
 
音楽業界、しかもヴァイオリンの演奏家となると、
市場は極めて狭く、レッドオーシャンもいいところです。
 
その厳しい世界を生き抜いてきた穴澤さんは、
いわば、"無から有を生み出す"達人。
 
人間にとって最も難しいことを可能たらしめた
穴澤式のアイデア創出法は、
経営者、ビジネスマンにとってはもちろん、
主婦や学生にとっても大きなヒントとなります。
 
 
たとえば、
 
・ウサギとカメの話
・不利な条件でも勝てるアイデアの使い方
・見た目を変えると、人生は変わる
・実績がなければ、つくればいい。その方法は無限にある
・二兎を追う者は、二兎とも得る
・不十分なくらいがちょうどいい
 
 
といったところは、目からウロコ。
 
いかに頭を使うか。
 
知恵をひねり出すか。
 
 
―「これをやりたい」から音楽家になったのではなくて、
「やれることはこれしか残っていない」から音楽家になったのです。―
 
という異色の音楽家ならではのアイデアに
ぜひ触れてみてください。
 
何より、その根底に流れる熱き人間力が
あなたに大きな力を与えてくれますよ!
 
 
尚、本書を読むときに、おすすめの音楽は
もちろん、穴澤雄介さんのCD
 
「あの木に寄りかかって2011 」

32-2.jpg
 
です。
 
あの木に寄りかかって2011//amazonへ
 
 
柔らかく、力強く、
そして、やさしさと大きさにあふれる音に
包まれながら、実り多き読書時間をお楽しみください。
 
では、また次回。
 
 

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