財務・会計
2018.08.10
おカネが残る決算書にするために、やっておきたいこと
今回のキーワード「不要な在庫は特別損失で計上する」
在庫を抱える商売の会社は、毎年、不要な在庫が発生します。
その不要在庫を、棚卸表に記載しない、という方法で処理すると、損益計算書では、原価に計上されてしまいます。
するとその分、売上総利益・営業利益・経常利益が、減ります。
そのような方法ではなく、
年度末に不要な在庫がある場合、棚卸表には記載して棚卸計上します。
そのあと、棚卸資産除却損として、特別損失で計上します。
そうすれば、原価に反映されず、不要在庫の金額だけ、売上総利益・営業利益・経常利益を増やせます。
で、翌年度期首の棚卸からは、その除却した金額を減らしておくのです。
そうすれば、棚卸金額の辻つまが合います。
これは、不要在庫を原価で反映させるか、特別損失で反映させるか、だけの違いです。しかし、銀行に対して営業利益を少しでも大きく見せたいのなら、ひと手間加えて、この処理を行ってほしいのです。
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オーナー社長の困りごとを解決する助っ人として活躍する実力コンサルタント。 大学卒業後、兵庫県の中堅食品メーカーに入社。主に管理部門のキーマンとして活躍、さまざまな経営改革や制度導入にたずさわる。 2005年、儲けの構造を知り尽くした、わが国屈指の名経営コンサルタント井上和弘...>もっと見る
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