人気のコラム
おすすめコラム記事
カテゴリ別一覧を見る

トレンド・新技術

2010.03.03

第21回(時流をつかみ、ニーズを満たす)「ポポンデッタ」

「社長の繁盛トレンド通信」

◆ポポンデッタ◆


「時流をつかみ、ニーズを満たす」

 
 
2階にはレンタルジオラマも。レンタル代1時間525円~945円で自由にNゲージを走らせることができる
 

中古Nゲージは「走行」「ボディ」「付属品」の3項目をA~Eの5段階で状態をランク表示している。他店では見られない工夫だ

     
 

1階のスペースは、鉄道雑誌や書籍・時刻表・ビデオなどを販売する「鉄道専門古書店」。常時1万冊以上が揃う

 

女性スタッフの多さは、Nゲージ専門店では珍しい。そのため男性が圧倒的に多いコレクターたちも、「奥さんや彼女を連れて来やすい」という

     

 

Nゲージ(線路幅9mmの鉄道模型)が、再びブームの兆しを見せている。

直近のブームは20年以上前。
Nゲージは高額なため、どちらかといば大人向けだった。
ところが、その当時はブルートレイン人気で、小学生にまで飛び火したため大ブームとなった。

実は今回のブームの牽引者は、この時の「元・小学生」たちだ。
彼らが30歳を越え、自由に使えるお金が増えたため、再びNゲージコレクションの世界へと舞い戻ってきたわけだ。

秋葉原に店舗を構える『ポポンデッタ』は、この再ブームの立て役者の一つだ。
同店は1999年にネットショップからスタートした中古Nゲージ専門店。
レア物から格安の中古品までを販売し、同時に客からの下取りの受け皿としても機能している。
現在、月の売上げは900万円に及ぶ(ネット販売含む)という。

オーナーは、現在32歳の税理士、太田和伸氏。
彼自身が、まさに再びNゲージの世界に戻ってきた"出戻りコレクター"である。

「私と同じように一旦Nゲージの世界から離れるコレクター、そしてNゲージの世界に舞い戻るコレクターは多い。
そう考えると、今後も中古売買市場は活況になると踏んだわけです。」
(太田代表)

もっとも、時流をつかんことだけが『ポポンデッタ』の成功理由ではない。

成功要因の一つは「A~Eの5段階による評価」で、明確に中古品の状態を明記し、
モノにこだわるコレクターたちのニーズを満たしたこと。

そして、もう一つが、Nゲージというマニア向けの店ながらスタッフに「明るく元気な女性」を多く配したことだ。

鉄道模型に限らず、マニア向けの店となると、いかにもマニア然としたスタッフが憮然と座っていることが多い。
ところが、同店のレジ前にいるのは多くが女性たち。
しかもNゲージや鉄道に関する知識はほとんど無い。
ただし彼女たちは皆「聞き上手」だという。

「女性を多く採用したのは、誰にとっても入りやすい店を作りたかったから。
また、お客様は、鉄道やNゲージにものすごく知識とこだわりを持っている方が多い。
 店のスタッフにまで同じようなこだわりを持った人間を配すと、
鉄道論議でケンカになることもありえる(笑)。
むしろコレクターの方々は『自分の話を聞いて 欲しい』『教えてやりたい』という欲求があるんです。
これは自分もエンドユーザーだから理解できる」
(太田代表)

コレクターやマニア向けの店は、こうした基本的な顧客サービスや接客姿勢ができていないところが少なくない。
「分かる人だけ分かってくれればいい」。そんな意識があるのかもしれない。

一度「鉄道模型マニア」の世界を離れていたこと、また別業界(税理士)で、
経営に関して客観的な視点を持っていたことから、太田代表は、こうした店舗運営法を実践できた。
そして、マニアだけではなく、家族客やカップルにまで客層を広げられたわけだ。

マニアやコレクターを狙ったビジネスでも、やり方次第で、想像以上に大きなパイを掴めるのかもしれない。
(カデナクリエイト/箱田 高樹)


◆社長の繁盛トレンドデータ◆

ポポンデッタ

住所:東京都千代田区外神田3-3-3

最寄り駅:JR秋葉原駅より徒歩7分

TEL:03-5297-5530

FAX:03-5297-5538

http://www.popondetta.com/
 

講師紹介

カデナクリエイト竹内・箱田・杉山

雑誌、書籍、PR誌の編集プロダクション。『月刊ビッグ・トゥモロウ』(青春出版社)、『週刊東洋経済』(東洋経済新報社)などで執筆。その他、PR誌、社内報などの制作を手がけている。著書『小資本で、でっかく儲ける法則』『「イベント」で繁盛店』(同文舘出版)。執筆協力には『大失業時代の勝ち...>もっと見る

おなじカテゴリのコラム

当サイトでは、実在性の証明とプライバシー保護のため、GMOグローバルサイン社のSSLサーバ証明書を使用し、SSL暗号化通信を実現しています。

SSLとは?(IT用語辞典)