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第18回 企業よ、大志を抱け:コア・パーパス「必然」の時代

第18回 企業よ、大志を抱け:コア・パーパス「必然」の時代

突然ですが、ただ単に「いい会社」をつくるためにコア・バリュー経営をするわけではありません。たしかに、道徳的に正しい人たちばかりが集まる会社をつくることはそれはそれで素晴らしいことですが、コア・バリュー経営の目的はそれを超えたところにあります。
 
コア・バリュー経営では、会社の「志」、または、会社が存在しているからには全うすべき目的(存在意義)を定めます。これを、「コア・パーパス」と呼んでいます。コア・バリュー経営」という名称がついていますが、「コア・パーパス」もコア・バリュー同様に重要なものであり、コア・バリューの大本となるものです。
 
コア・パーパスは、「幸せを届ける」「人々の生活を豊かで活力あるものにする」など会社によって様々です。共通項は、会社がただ自分にとって都合のよいことを掲げるのではなく、「社会性に富んだ」ものであるということです。売上目標や利益目標、新規顧客獲得の目標など、ゴールを設定することは重要ですが、それ以上に、人の心を奮い立たせることがあります。正義や愛、幸せなど大義名分に基づくものです。売上や市場シェアなどと言われても心が動きませんが、「すべての人に良い暮らしを」「人間と動物が共存できる環境づくりを」などと言われればその会社を応援したくなります。働く人もそうで、単なる「目標」ではなく、会社がそもそも何のために存在しているのか、それを認識することにより愛社精神が芽生え、会社や仕事に対して誇りを持つというものです。
 
これはただの「きれいごと」ではなくて、時代が企業をこのような方向に押し流しているのだとも言えます。米PR会社のエデルマンが毎年行う「信頼バロメーター」調査によれば、「企業は崇高な目的を持ち、その実現に向かって具体的に活動すべきだ」と考える生活者が全体の8割を占めています。また、そのような実行をしている会社からは、多少お金を余計に出しても買いたいという人が全体の三分の二を占めます。
 
会社の従業員が、会社の使命や仕事に共感し、持てる力のすべてを投じて仕事に献身する「エンゲージメント」。近年、グローバル規模で見てもこの数値が低下し、日、米を問わず企業経営者の懸念になっていると思います。現在、平均的な企業では、全従業員のわずか三分の一が会社に「エンゲージ」しているだけと言われていますが、この数値も、「社会的使命をもち、実質的な貢献をしている会社」においては、平均的な企業に比べて高いことがわかっています。従業員に最大の力を発揮してもらい、また、長年会社で働き続けてもらうためには、ただ、売上だ、利益だという数値目標で従業員のお尻を叩くのではなく、会社の皆が一丸となって追い求めることのできる何か、日々の仕事が世の中の役に立っていると実感できる環境を提供することが必要なのです。
 
人はお給料だけで働くものではありません。適正な給料を払うのはもちろん必然ですが、「お金だけ」を目当てに働いている人はそれ相応の働きしかしないものです。裏返せば、経営者は「お金を超えた」何かを目指した時に発揮される人のポテンシャルを信じて、それを開発する環境づくりをしていかなければなりません。つまりは、会社の存在意義(コア・パーパス)を定めて、それに基づく経営をしていくこと、そして、会社の中の各人が、役職や職種に関わらず、「自分の日々の仕事が、会社の存在意義の実現にどのように貢献しているのか」実感できるような会社づくりをしていくということになります。
 
 

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ダイナ・サーチ、インク代表 石塚しのぶ氏

石塚しのぶ氏(ザッポスの奇跡の著者/ダイナ・サーチ、インク代表)

米国で日々生まれている優れたビジネスモデルや事業アイデアを収集、分析し日本企業へ提供する日米間ビジネスコンサルタント。幾度の経済危機を乗り越え躍進続ける米国最強中小企業群の経営手法を研究し、会社が強く結束する「コア・バリュー経営」を開発し発表。指導先が採用したところ「社員の働き方が変わった」、「社員に言葉が伝わりやすくなった」、「売上利益が伸びた」…と経営者から反響を呼び、導入指導、戦略立案アドバイスに飛び回る。南カリフォルニア大学卒業後、アポロ11号が成し遂げた人類初の月面着陸に衝撃を受け、コニックスバーグ・インストゥルメント社でNASAプロジェクトに従事した後、独立。日米間のビジネス・コンサルティング会社、Dyna-Search, Inc.をロサンゼルスに設立。 主な著書に「売れる仕組みに革命が起きる」、「ザッポスの奇跡」、「未来企業は共に夢を見る」他。

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