石塚しのぶ (「ザッポスの奇跡」の著者/ダイナ・サーチ、インク代表)
コア・バリュー経営 戦略的企業文化が会社を変える
生活者の意識は一昔前とは大きく変わりました。
「お客様」は、企業に対して「商品やサービスの質が良い」とか、「バラエティが豊富」、「納期が早い」だけではなく、その企業が「世の中にどんな貢献をしてくれるのか」ということをより気にかけるようになりました。その他の条件が同じなら、「世の中のためになることをしてくれる会社」から買いたい、と多くの人が思っています。
また、「企業で働く社員が会社に期待すること」も大きく変わってきています。
「世の中のためになる大義名分」をもった会社で、意義ある働き方をしたい、というのも大前提ですが、「何から何までを上の命令に従うのではなく、自分で考え、自分の力を十二分に発揮できる会社で働きたい」と熱望する若者が増えています。そして、このような考えを持つ人は、優秀な人にほど多いのです。
そんな時代変化を背景として「会社のあるべき姿」と「経営者やリーダーに求められること」も劇的に変わってきています。
本コラムは、30年以上に渡り日米間のビジネスコンサルティングに従事してきた石塚しのぶ氏が、実際に遭遇した米国企業の事例を上げながら、これからの時代に対応する「経営」のやり方、リーダーのあるべき姿、会社の生産性を倍増させる着眼点を解説していきます。
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最新記事 07/22日更新第20回 好業績を生む「善意の文化」という経営方針
六月のはじめに、「大きくなること」ではなく、「偉大になること」を目指す中小企業の異業種連携団体『スモール・ジャイアンツ』の定例総会でコロラド州デンバーに行ってきました。志を同じくする経営者、リーダーたちが一堂に会しました。リーダーシップから採用、人材育成に至るまで、「偉大な会社になる」ための課題や難題を取り扱うトピックが次々と話し合われました。 なかでも、関心の高かったのはやはり採用です。中小企業にとって優れた人材の確保が課題であることはやはりアメリカも日本も変わりないようです。…続きを読む
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石塚しのぶ氏(ザッポスの奇跡の著者/ダイナ・サーチ、インク代表)
米国で日々生まれている優れたビジネスモデルや事業アイデアを収集、分析し日本企業へ提供する日米間ビジネスコンサルタント。幾度の経済危機を乗り越え躍進続ける米国最強中小企業群の経営手法を研究し、会社が強く結束する「コア・バリュー経営」を開発し発表。指導先が採用したところ「社員の働き方が変わった」、「社員に言葉が伝わりやすくなった」、「売上利益が伸びた」…と経営者から反響を呼び、導入指導、戦略立案アドバイスに飛び回る。南カリフォルニア大学卒業後、アポロ11号が成し遂げた人類初の月面着陸に衝撃を受け、コニックスバーグ・インストゥルメント社でNASAプロジェクトに従事した後、独立。日米間のビジネス・コンサルティング会社、Dyna-Search, Inc.をロサンゼルスに設立。 主な著書に「売れる仕組みに革命が起きる」、「ザッポスの奇跡」、「未来企業は共に夢を見る」他。
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