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大陽工業社主

酒井邦恭(さかいくにやす)

昭和24年、19歳で家業を任され、資本金18万5000円と中古の焼きつけ炉、スプレーガンなどをもとに大陽塗装工業を始めた。事業の転機になったのは、36年に始めたプリント配線基板で、通信機製造会社のパーツとしての事業を確立し、40年に大陽工業に改称した。
社主の仕事は、各社の社長の給与を決めるほか、社員が仕事をしやすい環境をつくったり、グループ各社が一方的に傾斜しすぎて危険だと思ったときに、ブレーキを多少かけたり、新しい会社の保護・育成の支援をする「黒子の役割」に徹することである。社主が何もしなくても、社員が一生懸命働き、それで社員が喜んでくれれば、これにまさる経営はないという。