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第18回 「心と体の≪健康寿命≫をのばそう!」
~いくら稼いでも健康でなければ意味がない~

第18回 「心と体の≪健康寿命≫をのばそう!」
~いくら稼いでも健康でなければ意味がない~

日本人の平均寿命は83歳で、わが国は世界有数の長寿国だ。

厚生労働省が公表した、2010年の男女別平均寿命は、男性が79.55歳、女性が86.30歳である。

5年ごとに公表されており、2005年と比べて、男性は0.99歳、女性は0.78歳のびた。

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男性は、香港、スイス、イスラエルに次いで4位。
女性は26年連続で世界1位で、以下、香港、フランス、スペインが続く。

しかし、寿命の長さより、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、
自立して健康に生活できる時間、つまり、「健康寿命」が短くては、
本人も家族も友人も、職場や地域の仲間も幸せであるはずがない。

「健康寿命」とは、2000年に世界保健機関(WHO)が打ち出した概念だ。

厚生労働省によれば、2010年の日本人の「健康寿命」は、男性70.42歳、女性73.62歳である。

都道府県別で見ると、「健康寿命」が最も長いのは、
男性は愛知県の71.74歳、女性が静岡県の75.32歳。

最も短いのは、男性は青森県の68.95歳、女性は滋賀県の72.37歳。

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最長と最短の都道府県格差は、男性2.79歳、女性2.95歳ある。

「健康寿命」と平均寿命の差は、男性は9.13年、女性は12.68年だ。

平均寿命と比較すれば、男女ともに、人生の約10年前後は、
介護を受けたり病気で寝たきりになったりして、不健康な状態で生きていることになる。

その間は、本人にとっても家族にとっても、つらく大変な日々が続くし、
家族や企業、地域や国に、大きなコストがのしかかる。

モータリゼーションの進展などによる運動不足、食生活の欧米化、高止まりする喫煙率などのため、
このままでは、生きてはいても介護者がいなければ生活ができなくなったり、
寝た切りになったり、認知症になる人が増えかねない。

また、今後は日本人の寿命自体が短くなってしまう可能性さえある。

一方、若者から働き盛りのビジネスパーソン、お年寄りに至るまで鬱病が増えており、

自殺者も減らず、メンタルヘルスが大きな問題になっている。

数多くの国民が不健康な状態では、社会の活力がそがれるだけでなく、
医療費や介護給付費が増大し、国も自治体も企業も財政的に破綻してしまいかねない。

会社にとっては、社員や社員の家族が心身ともに健康でなければ、生産性の低下は避けられない。

経営者も、健康でなければ幸せであるはずもなく、いくら稼いだところで意味がなくなってしまう。


◆日本は、もはや「高齢化社会」ではなく「高齢社会」

人は誰しもいずれ何らかの死因で死ぬ。

日本人の平均寿命は世界トップクラスだが、少子化に歯止めがかからず、
今後、高齢者の割合が急速に増えて行く。

日本は、もはや「高齢化社会」ではなく、「高齢社会」に突入している。

2011年10月1日現在の調査結果をまとめた、2012年版「高齢社会白書」によれば、
65歳以上の高齢者数は、前年比で50万人増え、過去最多の2,975万人となった。

総人口に占める割合(高齢化率)は、前年比で0.3ポイント増え、過去最高の23.3%に上った。
実に、日本人の約4人に1人が、65歳以上の高齢者なのだ。

65歳以上の高齢者がいる世帯は、前年比で58万世帯増え、2,071万世帯だった。

しかも、そのうち、一人暮らしの高齢者世帯は、24.2%にも上った。
約4人に1人の高齢者が一人暮らしなのだ。

人口が最も多い「団塊の世代」が65歳以上になる2015年には、
65歳以上の高齢者人口は3,395万人となり、
2042年には3,878万人でピークを迎えると推計されている。

2060年には高齢化率が39.9%に達し、日本人の10人に4人が65歳以上になってしまう。

死に至るまで、可能な限り、健康で過ごし、天寿をまっとうすることは、
私たち一人一人がこの世に生きる使命に違いない。

また、日本のみならず、韓国、シンガポール、インド、中国といったアジアの国々の高齢化も急速に進んでおり、
アジアの中で先立つ日本は、高齢社会のお手本とならねばならない。


◆「死因別死亡確率」=将来どういった死因で死亡するか

ある年齢の人が、将来どういった死因で死亡するかを計算し、確率であらわしたものを「死因別死亡確率」という。

2010年の「死因別死亡確率」を高い順にみると、65歳の男性では、
がん(悪性新生物)29.17%、心疾患14.82%、肺炎13.62%、脳血管疾患10.08%である。

65歳の女性では、心疾患19.69%、がん(悪性新生物)18.64%、肺炎11.81%、脳血管疾患11.79%となっている。

日本人の「3大死因」=悪性新生物・心疾患・脳血管疾患に限れば、
死亡確率は、65歳の男性は54.07%、女性は50.12%にのぼる。

死因を克服できた際の平均余命の延びを疾患別に見れば、
65歳の男性は、がん3.05年、心疾患1.17年、脳血管疾患0.78年。
65歳の女性では、がん2.04年、心疾患1.54年、脳血管疾患0.90年。

「3大死因」に限れば、65歳男性は6.30年、65歳女性は5.55年。75歳男性は4.83年、75歳女性では4.70年だ。

これらの死因を克服することは、取りも直さず、「健康寿命」をのばし、平均余命をのばすことにつながる。


◆「年を取ると健康を害しやすい5大病」と「寝たきりになる4大要因」

「年を取ると健康を害しやすい5大病」とは、
1.動脈硬化、2.がん、3.感染症、特に肺炎、4.認知症、5.骨粗鬆症(こつそしょうしょう)だ。

そして、年寄りが「寝たきりになる4大要因」は、
1.脳血管障害、2.高齢による衰弱、3.転倒・骨折、4.認知症である。

動脈硬化、および動脈硬化によって起こる脳血管障害は、血管の老化が原因となって起こる。

動脈硬化とは、血管にコレステロールがたまって、血管の内側が狭くなった状態を指す。

コレステロールがたまってできる隆起をプラークと呼ぶが、
これが破裂すると血液が固まって血栓ができる。
すると、狭くなっていた血管の内腔を完全に詰まらせてしまう。

動脈硬化が脳に起こると、脳卒中を起こす。

動脈硬化が心臓を養っている冠動脈という血管に起こると、狭心症や心筋梗塞を引き起こす。

動脈硬化が足の血管に起こると、閉塞性動脈硬化症が起こる。
すると、歩くと足が痛くなって歩けなくなる。

動脈硬化の危険因子は、高血圧、糖尿病、肥満、たばこ、高コレステロールなどだ。

女性は閉経後、動脈硬化が進みやすくなる。

また、転倒・骨折から寝たきりなる骨粗鬆症にも気をつけねばならない。

骨粗鬆症とは、骨がもろくなって骨折の危険が高まる病気だ。

女性に圧倒的に多い病気で、閉経とともに50歳前後から増える。
女性は男性の4~5倍も多い。
男性は60歳頃から少しずつ出てくる。

女性に多い理由は、若い頃の骨の量が男性に比べて少なく、
閉経とともに骨量が急速に減少するためだ。

骨粗鬆症を防ぐには、若い頃から貯金ならぬ「貯骨」をしておかねばならない。

特に女性は、若い頃から、しっかりと運動して、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを摂ることが大切だ。

そして、高齢になっても骨が減るスピードを遅くさせる。
そのためには、運動不足、日照不足を無くし、食塩、リンの摂り過ぎに注意して、
たばこ、飲酒、コーヒーを控えることで、骨量の減少スピード減速できる。

どこの骨を骨折して寝たきりになるかといえば、
大腿骨のつけ根を骨折する大腿骨頸部骨折が圧倒的に多い。

一度転ぶと「転倒恐怖」になって、外に出るのが嫌になる。
すると、ますます骨も筋肉も弱くなる悪循環に陥ってしまう。

健康には足腰が一番大切。一歩、外に踏み出すことが元気の素だ。

結局、食事のバランスや適度な運動といった生活習慣の改善が、
自立して過ごせる「健康寿命」をのばす唯一の道だ。


◆「ADL」(日常生活動作)と「QOL」(生活の質)

「ADL」とは、Activities of Daily Living の略で、
食事、更衣、移動、排泄、整容、入浴など生活を営む上で不可欠な基本的行動を意味する。

それぞれについて、自立、一部介助、全介助のいずれかであるか評価することで、
障害者や高齢者の生活自立度を表現するものだ。

つまり、「健康寿命」とは、「ADL」が自分で行える期間とも言い換えられる。

そして、「QOL」とは、Quality Of Lifeの略で、社会的に見た一人一人の生活の質を指す。

「QOL」を低下させないように、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、
可能な限り、自立して健康に生活できる時間をのばさねばならない。


◆「健康寿命をのばそう!」 ~生活習慣改善国民運動「Smart Life Project」~

健康は一日にしてならず。

このまま、日本人の心身の「健康寿命」を伸ばさなければ日本は滅んでしまう。

私たち一人一人が、高齢者になる前から、日々の生活習慣を改善しなければ、
天寿をまっとうするまで健康は維持できない。

そこで、厚生労働省では「健康寿命をのばそう!」をスローガンに、
企業・団体と連携して国民一人一人の健康づくりを目指す、
生活習慣改善国民運動「Smart Life Project」を推進している。

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http://www.smartlife.go.jp/

このたび、このプロジェクトのスーパーバイザーを拝命することになったが、
「健康寿命」をのばすために、日々の生活の中での3つのアクションを提案している。

まずは「Smart Walk」(適度な運動)。
毎日10分の運動を心がける。
例えば、通勤の際に無理のない程度の早歩きをするだけでも立派な運動になるのだ。
運動は精神衛生にも良い。気軽に「ながらエクセサイズ」から始めよう!

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次に「Smart Eat」(適切な食生活)。
日本人は1日平均250グラムの野菜を取っているが、
プラスあと100グラムの野菜を食べ、朝食もしっかり食べる。

そして「Smart Breath」(禁煙)。
たばこを吸うことは健康を損なうだけでなく、
肌の美しさや若々しさを失うことにもつながる。

日常の小さな変化の積み重ねだけが、人生の最後の日まですこやかな生活を約束してくれるのだ。
スマートに(賢く)、スマートに(おしゃれに)、スマートに(美しく)なって「健康寿命」をのばそう!


◆健康を考えることは、すべての企業の仕事だ!

消費者も社員もスタッフも人が健康でなければ、あらゆる企業活動は成り立たない。

健康を考えることは、すべての企業の仕事である。

厚生労働省では、国民の健康寿命をのばす、企業・団体メンバーを募集している。

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「SmartLifeProject」に登録(無料)すれば、
公式サイトでの活動紹介やロゴマークの使用、eラーニングツールの利用ができる。
https://www.smartlife.go.jp/registration/company/


 

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経営コラムニスト紹介

マーケティングコンサルタント 西川りゅうじん氏

西川りゅうじん氏 マーケティング コンサルタント


1960年生まれ。兵庫県出身。84年一橋大学経済学部卒業。86年同大学法学部卒業。

在学中に企画プロデュース会社を起業し、30年にわたり赤字の年なく経営。
実家は創業以来63年間黒字の製造販売業を営む中小企業。

「ウォークマン」の販売促進、「ジュリアナ東京」のPR、「福岡ドーム」のオープニング演出、「六本木ヒルズ」「表参道ヒルズ」「三井本館」「コレド日本橋」「京都駅ビル」「上海金融環球中心」のコンセプト立案・商業開発、「愛・地球博」の“モリゾーとキッコロ” や 「平城遷都1300年祭」の“せんとくん”のデザイン及びネーミングの選定・広報、「つくばエクスプレス」や「成田スカイアクセス」の沿線まちづくり、本格焼酎マーケティング研究会座長としての芋焼酎の全国的な人気づくり、「龍馬伝」と連動した高知県「龍馬博」総合プロデュース、日本橋・吉祥寺・柏・瀬戸内7県・沖縄離島の地域活性化に携わるなど、産業と地域の“元気化”に 手腕を発揮している。

東京工業大学・早稲田大学・津田塾大学・甲南大学・東北芸術工科大学・松山大学の非常勤講師、拓殖大学客員教授を歴任。

厚生労働省「健康寿命をのばそう!Smart Life Project」スーパーバイザー
経済産業省「地域の魅力セレクション」審査委員長
林野庁「森林セラピー」戦略会議座長
(社)全国信用金庫協会「商店街ルネッサンス・コンテスト」審査委員長
観光庁「観光立国推進戦略会議」ワーキンググループ委員
神奈川県と横浜市が連携したまちづくり委員会「マグカル・テーブル」座長
兵庫県参与
長崎県観光PRアドバイザー
熊本県「企業力《1ランクUP!》プロジェクト」スーパーバイザー
(公財)にいがた産業創造機構アドバイザー
日光市まちづくりアドバイザー
小田原市観光協会総合アドバイザー
藤沢市駅前商店街活性化アドバイザー
都城市PRアドバイザー


西川りゅうじん氏 全国経営者セミナー講演収録CD・DVD
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