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第36回 多様性

社長のメシの種 4.0

 ヨーロッパ諸国のように社会が成熟すると「多様化」すると考えていた。
 数十年前でも、ヨーロッパを訪れると若者には流行があるものの、経験をつんだ大人の人たちは、流行に左右されず自分のライフスタイルを貫く人が多かった。
 
 日本でもバブル経済が1990年代に崩壊、その後、「失われた20年」などと言われている時期に少子高齢化の進行とともに少しずつ成熟化も進んだと思われ、21世紀に入り、NYの同時多発テロが発生した2001年は個人消費の盛り上がりを欠いた混迷の年になり、「SMBCヒット商品番付」では西横綱「該当なし」、西大関「休場」、西関脇「休場」と、ヒット商品不在の年となった。
 
 その後も2003年西横綱「該当なし」、東大関「該当なし」、2004年も西横綱「該当なし」で、「景気の回復基調がはっきりしてきたにもかかわらず、個人の消費行動が多様化」というコメントが見られるなど、日本でも「多様化」が始まっている。
 
■SNS、スマートフォンの普及
 しかし、SNSの普及や2007年のiPhone(アップル)発売からまたたく間に世界中に普及したスマートフォンにより、現在は「成熟社会」かどうかを問わず、世界的に「多様性」が広がっている。
 
 国連の「世界人口推計2019年版」によると、地球の人口は現在77億人とされるが、携帯端末・スマートフォンは50億台以上が普及している。
 それらを使って、SNSで誰でも自分のスタイルなどが発信できる時代になっており、ファッションでも以前の有名人やテレビ、映画などから流行が広がるというパターンが薄れ、SNSで発信される十人十色のライフスタイルが小さなコミュニティ内で共有されるようになっている。
 
 博報堂DYメディアパートナーズ 「メディア定点調査2019」を見ても、メディアの中でのスマートフォンの存在感が増している。
 スマートフォンはカメラ(静止画、動画)、GPS位置情報(地図、ナビゲーション)、音楽プレイヤー、コミュニケーションツール(電話、メッセンジャー、SNS)、決済ツールなどに利用でき、様々なアプリを利用することで、この10年間に人々の生活を一変させた。
 
 先進国だけでなく発展途上国も含めて全世界がスマートフォンやSNSを使っており、これが世界を多様化しているという時代認識を保つ必要がありそうだ。
 
 
 
======== DATA =========
 
●2001年 SMBCヒット商品番付
 
●世界人口推計2019年版
 
●メディア定点調査2019

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