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第86号 教え上手と教え下手

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

何か指導するときに自分の意図することが伝わらない時ほどフラストレーションが溜まるものはありません。

コーチングの世界でも、その道での知識やスキルは持っているのに教えることが上手にできずに苦労している人をたくさん見てきました。とても残念なことです。
 
自分が懸命に何かを教えようしているのに相手にはまったく伝わらないことは
スポーツの世界でも、家庭の中でも、会社でもよくあることです。 
 
なぜ、この様なことになるのか?
自分がこんなに一生懸命に教えているにもかかわらず全く伝わらない
これは旦那さんが奥さんにゴルフを教えるのも(大抵ケンカになります) 
新人にベテランが新しいシステムや社内の常識を教えようとするときも同じですね。
 
こうなる原因はいくつかの要素があるのですが、結論から言うと相手の頭の中に意図するメッセージ伝わらず絵が浮かばない、というのが全てなのです。 
 
基本的に人は「映像(イメージ)」、「音」、「感触」などで理解します。ただし皆それぞれに得意と苦手分野があることを理解しておきましょう。
 
映像が得意な人にいくら音で説明しても理解できません。同様に感触的なことが得意とする人に映像で説明しようとしても伝わりません。
 
ゴルフの練習場では日常的に「もっと腕を上げて」「”頭を動かさないで」などの声が響いています。しかし全く伝わらず、最終的には教える方がイライラして終わる場面がよくあります。「頭を動かすな、と言っているのなぜ動かすの!」と怒りの声が聞こえてくる。
 
これも「頭を動かさない」という動きがどの様なものなのか?がピンときていないのです。
単に「動かすな」よりも「ピクリともさせない」(音)や「頭の四方に釘があるから触れないように」(映像)などを加えると一気に相手はイメージしやすくなり、こちらの意図するもの感じ取るようになれるのです。
相手の頭の中に絵さえ浮かばすことができれば大抵は通じるのです。 
 
この作業を飛ばしていくら懸命に何かを伝えようとしても、なかなか自分の思いは伝わることはありません。 
 
極端な言い方をすれば同じ日本人でありながら皆、違う言葉を話しているのです。(言葉の意味しているものが一緒でない)  
 
教え上手になる為には、相手の頭の中にこちらの意図することを浮かばせる作業が大事なのです。

 

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