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Vol.163 2012年を迎え、来期の投資案件を鮮明に具体化させる

Vol.163 2012年を迎え、来期の投資案件を鮮明に具体化させる

 早いもので今年も残すところ3週間強であり、多くの社長の頭の中は来年の事業計画だと思う。会計年度も一番の節目であるが暦年の節目も、未来を描く絶好の機会である。
 
 何といっても大切なことは、ここ3~5年の競争環境、経済状況を見据え、まとまった金額をどこに投資するか?の優先順位を決めることである。
 設備投資が何と言っても大型案件になる。数千万~億単位になることは中小にとっても珍しいことではないし、ここを先送りにすると、ライバルとの競争力に負けてしまう。
 将来の技術予測に基づいての投資、お客様の要望、ニーズ、潜在二―ズを先回りしての投資など積極的な展開をしていかなければいけない。
 世の中には、誰の力をもってしても止められない大きな流れがあり、その流れを掴んで新規投資をしていくことが社長には求められる。
 
 いま東京モーターショーが開催中だが、電気自動車、自動運転と一定の方向に流れが動いた中で、中小が逆らって研究開発に投資をしても、ほとんど勝ち目が無い。現業を守る投資をしながら、新しい事業チャンスに取り組める投資の急所を見つけることこそ社長の務めとなる。
 どこに何を探しいに行くか?誰を尋ねていくか?国内はもとより海外のどこに一次情報が集まるか?はたして本流の流れか?傍流か?見極める眼力も養っておかねばならない。
 
 ただし、投資案件が技術や設備だけではないことも社長としては心得ておかねばならない。
 バランスシートの左側が「資金の使途」要するにおカネを使ってカタチになったものであるから、上から下まで全部、投資案件になる。極端にいえば、おカネとして現金に投資するのも投資案件である。
 2012年をかなり悲観的な経済環境とみれば、万が一に備え、現預金を増やしておくのも社長の投資決断の一つになる。原材料がタイトになると見れば在庫を増やすし、販売ルートや供給力の増強のために必要とあればM&Aに投資をするのも重要な選択肢である。
 BS(バランスシート)の左下の投資等が大きくなっていく。
 
 ただ、BSに表れないのが人材投資である。求人もそうであるし現有社員の技術力や資格、教育への投資も会社の競争力をつける上で大切な案件である。型として目で見えるモノで残りづらいだけに社長の想いが特に必要になる案件である。
 最後には社風という無形だが強力な競争力を生み出すし、会社によってはブランド形成もBSに表れづらい投資になる。
 
 競争はすべて「競合とお客様の心理」との相対優位性を創り出し、勝ち続けなければならないだけに油断できない。
 必要な投資案件、おカネの額を書き出しておき、自社の調達できる金額を右側に置いて優先順位を常に見直し粛々とモノにしていかなければならない。
 決して博打のような金額、身の丈を越える金額を投じてはいけない。もし勝ち抜けることが出来たとしても偶然か運が良かっただけである。二度三度は通用しない。
 全てが上手くいくわけではないので「分限」を知っていることも社長の必須要件である。

 

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経営コラムニスト紹介

作間信司
日本経営合理化協会専務理事・主席コンサルタント

20代の頃より、故・一倉定氏、牟田學という日本を代表する「社長指導の教祖」から直に薫陶を受ける。その10余年の経験から、「事業繁栄の根源は、何よりもまず正しい経営理念をもつこと」と確信。以後、牟田學考案の「長期事業発展計画書」作成指導の専任講師として、オーナー経営者をはじめ、ときには経営者の家族・後継者・幹部の様々な相談にのり、膝を突き合わせて深夜まで解決策を練る。顧問会社の堅実な成長を側面から強く支え続けるなかで、独自の「理念実践経営」を体系化。理念を中心に据えた増収増益戦略、新規事業開発、増益戦略、財務の安定施策、さらに全社的理念浸透の仕組みづくりなど、社内外を完全網羅する他に類を見ない実務的な理念経営ノウハウを体系化し、メーカー、小売、建設、サービス業など多種多様な業種業態の会社に、永続繁栄のシナリオづくりを親身に指導している。1959年生。明治大学経営学部卒。

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