【新春・全国経営者セミナー】事業家・若手起業家…日本最大級、経営者700名が集う3日間 

日本経営合理化協会の関連サイト
酒井光雄の社長のためのブランド戦略 | 社長の経営セミナー・本・ダウンロード・CD&DVD【日本経営合理化協会】

文字の大きさ

日本経営合理化協会 BOOK&CD・DVD
お電話でのご注文も承っております:03-3293-0041

第250号 「○○といえば、あそこ」と想起される企業(問題解決編)

第250号 「○○といえば、あそこ」と想起される企業(問題解決編)

250.jpg

 

●企業のブランド力を高める資源

 企業のブランド力を高める資源として、有形のものには「企業が入居している建物・オフィスデザイン・ユニフォーム・商品(商品のパッケージデザインから商品名、包装紙や手提げ袋まで含む)・商品を販売する店舗とそのデザイン(通販用サイトやHPも含む)」などがあります。
 
 可視化できる要素としてデザイン性にこだわることは不可欠です。例えば食品なら味が良いなどの一次機能が優れていることはもとより、可視化できない価値や魅力を高める要素を加味することが欠かせません。
 
 無形の要素には、「名の知れた常連顧客や著名人からの推奨・歴史・文化度(企業や商品がこだわっている文化性、映画や小説・エッセイなどへの登場や紹介など)・接客・社員の対応(接遇・言葉遣い・人への思いやりや優しさなど)」が代表例です。
 
 可視化できる要素と、目には見えないけれど受け手の心にはしっかりと届く要素を組み合わせることで、ブランド価値は高まっていきます。
 
●独自性の追求でNo.1になる
 
 
 日本でもお馴染みになったスターバックスコーヒー(以下SBC)ですが、この企業と他社とはどこに優位性があり、違いがあるでしょうか。
 
商品面で見ると、従来のコーヒー専門店は「コーヒー豆の違い」で味わいが異なることを売りにしていましたが、SBCはラテやカプチーノという定番に加えキャラメルなどの各種フラペチーノ・カフェモカ・キャラメルマキアートなど、独自の商品がラインナップされています。これが商品による差別化です。
 
 次に使用されている容器ですが、お店用とテイクアウト用に分かれ、従来なかったパッケージとデザイン(もちろん独自のロゴマーク入りです)によって提供されています。シアトルの一号店では店内に流されているジャズが評判になり、CD化され販売されました。スタッフの対応も日本らしいホスピタリティに溢れ、SBCの魅力を構成しています。
 
 SBCは店内のインテリアや椅子などの調度品にこだわり、落ち着いた雰囲気の中で寛げるよう考えられ、これがマクドナルドカフェとの決定的な違いです。SBCはコーヒーを売るメーカーというよりも、カフェという店舗によって魅力を増幅させている企業でもあります。商品だけでなく店舗の心地良さや心のこもった接客も、この企業の魅力を構成する重要な要素です。
 
 SBCを見ればわかるように、過去に存在していなかった独自性を追求することにより、日本でもNO.1の地位を確立しました。SBCを追いかける企業がいても、その存在感は残念ながら希薄です。それはSBCがオリジナリティを追求しているのに対して、競合他社がその模倣なり亜流に見えてしまう要素が大きいからです。
 
人間は過去に経験したモノやコトを基準に、魅力や価値を判断します。高価で付加価値が高いブランド品(例えばワインや宝飾品、アパレルなど)をスーパーマーケットのレジ袋に入れて渡されたらどうでしょう。とても価値ある商品には見えないはずです。手垢にまみれた商品やデザイン、そしてツール類では、独自性を発揮することはできません。
 
 可視化できる要素とできない要素、それぞれに、自社のブランド資源となる要素を洗い出し、皆さんの企業だから追及できる独自性を発揮して、さらに高いブランド価値を創造してください。
 
 
 

◎経営者の価値作り
 企業と商品のブランド資源には、目に見える要素と見えない要素が存在する。その両面から独自性を追求すると、ブランド価値は大きく向上する。また手提げ袋や容器を制作する際に、コストと付加価値の判断を見誤ってはいけない。

 

【酒井光雄氏 最新刊のお知らせ】 『成功事例に学ぶ マーケティング戦略の教科書』

バックナンバー

2013.09.17
第252号 常連顧客への優遇策(問題解決編)
2013.09.03
第251号 常連顧客への優遇策(ケース48)
2013.08.20
第250号 「○○といえば、あそこ」と想起される企業(問題解決編)
2013.08.06
第249号 「○○といえば、あそこ」と想起される企業(ケース47)
2013.07.23
第248号 浮気しない顧客を大事にする(問題解決編)
  1. ≫記事一覧

経営コラムニスト紹介

ブレインゲイト代表取締役 酒井光雄氏

酒井光雄氏 ブレインゲイト 代表取締役

 事業経営の本質は「これまでになかった新たな価値を生み出し、社会に認めてもらう活動」であると提唱。
 価値の低いものはいつの時代にも、必ず価格競争に巻き込まれ、淘汰されていくとして、一貫して企業と商品の「価値づくり」を情熱的に指導する、注目のコンサルタント。
 常に最終顧客となる「生活者」を意識した独自の「価値づくり」を事業戦略にまで高め、価値で競える企業づくり、売れていく商品、企業ブランド価値の形成、顧客との関係づくり、既存事業の深みある拡大…など、「確実に事業を成長させていく戦略」を展開。
 これまでに自動車、飲料食品、衣料、住宅、コンピュータ関連、生活関連、金融…など、コンサルティング先は100余社を数え「経営者に勇気と収益をもたらすコンサルタント」として絶大な人気を博している。
 実際、氏が代表を務めるブレインゲイト株式会社は、日本経済新聞社が実施した「企業が評価する経営コンサルタント調査」で、世界4大会計事務所の一つと同一ランキングに選ばれるなど、そのコンサルティング活動の評価は極めて高い。
また、入塾希望が後を絶たない経営者のための勉強会「酒井塾」の塾長としても活躍。
 1953年生まれ。学習院大学法学部法学科卒。ブレインゲイト株式会社代表取締役。


ブレインゲイト株式会社代表取締役酒井光雄氏の経営コラムに関するお問い合わせ