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健康

第16回 「氣圧法」

社長の「氣」

 「氣」が滞ると、様々な症状として身体に表れます。
 例えば、不自然な姿勢が習慣となって首や肩に常に負担をかけている人は、そこで氣が滞り「肩こり」となって表れます。氣が活発に交流しているときに生命力が活発に働くのですから、問題はどうしたらその滞りが解決するかということです。その大きな助けとなるのが「氣圧法」です。「氣圧法」は心身統一合氣道に基づいた健康法です。
 身体が不調に陥ると、悪い部分は「固くなる」か「痛くなる」ことがほとんどです。氣が通っている指先を滞っている部分におくことで、固くなっている場所は徐々に柔らかくなり、痛みが生じている場所は軽減していきます。具合が悪い場所に自然に手を当てる経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、正にその「手当て」と同じ原理です。
 肩こりであれば首・肩・背中が固くなり、痛みも生じます。余りにひどくなると氣分が悪くなる場合もあります。このとき、氣が通っている指先をおき、固い部分が柔らかくなって来たら、次の場所に移動します。一通り終わったら、頭や腕の位置を変えて繰り返します。固い部分が柔らかくなると痛みも軽減していきます。不自然な姿勢から生じている肩こり・腰痛であれば氣圧法によって良くなり、自然な姿勢まで学ぶと再発しなくなります。
 スポーツで手首や足首をひねって痛めてしまう方がいます。そんなときも、痛めた直後に自己氣圧をすると痛みはすぐに消えて後遺症も残りません。私も未熟な頃、無理な身体の使い方をした結果、筋肉や関節を痛めたことがありました。そんなときも自己氣圧があったので大事にはなりませんでした。
 骨折も氣圧法によって回復が早くなります。骨がつくまで身体を固定しているうちに氣が滞ってきます。氣が滞ると血流が悪くなり、回復は遅くなります。身体を動かすことが出来なくても、氣圧法で氣の滞りがなくなると、血流は良くなり骨のつきが早くなります。自己氣圧が出来るのであれば、時間のある限り行うと更に回復は早くなります。
 精神的な不調も多くの場合は「氣の欠乏」により生じています。あまりに氣の交流が滞った状態が続くと、交流するどころか氣そのものが欠乏してしまいます。氣が欠乏しているときは無理に交流させようとするのではなく、「井戸の呼び水」のように、氣圧法でまずは外から氣を補うと効果的です。ひとたび呼び水が入れば、後は自分自身が氣を出すことによって新たな氣が入って来て、氣の交流は元のように活発になります。
 「氣圧法」は先代の藤平光一が戦地で会得したものです。あるときひどい結膜炎を患いました。目の中はゴロゴロとして痛み、目ヤニがべっとりと付いて目が開けられなくなりました。戦地のことですから目薬もなく、生死に直結した問題です。少しでも楽になりたくて痛むところに指先を置いていたところ、間もなく痛みが和らぎ、湯を沸かして目ヤニを拭うとかなり楽になったそうです。翌朝には目ヤニは半分になり、更に翌朝には完全に良くなりました。こういったことが続き、藤平光一は「自分には特別な力がある」と感じ、部下の兵隊の病氣や怪我を治していったことから「隊長には不思議な力がある」と騒がれたそうです。
 復員してから藤平光一ははたと氣づきます。
 
 これは特別な力ではなく、人間誰もが持っている力なのだ。人間は本来氣が交流しているのが当たり前。氣が活発に交流している状態を「元氣」といい、何らかの理由により氣の交流が妨げられた状態が「病氣」という。自分は氣が活発に交流する手助けをしたに過ぎない。自分が治しているのではなく、天地自然の氣が治しているのだ。
 
 それを誰もが出来る様にまとめたのが「氣圧法」です。「氣の道場」に参加される皆様にはご体験頂いています。
 
タヒチから来られた方に氣圧法を行う本部講師
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