社長の経営セミナー・本・CD&DVD【日本経営合理化協会】

文字の大きさ

第2弾~ベトナム編~ (4)進出における現地の実情

第2弾~ベトナム編~ (4)進出における現地の実情

 こんにちは、海外進出コンサルタント及びコーディネーターの野田久美子です。

 今年の夏、香港は台風到来が多いせいか天候は乱れがちで、真夏のあの青々とした空が広がる日は少ないまま、ほどなく8月を終えようとしています。

 

 今年は日本ベトナム友好40周年

 
 

2-3-1.jpg

 

さて、ベトナムの話題に移りますが、今年は日本ベトナム外交関係樹立40周年とあり、街なかでは、それぞれの国花の桜と蓮の花を象り、国旗に用いられている共通の赤を基調としたロゴをよく見かけ、年間様々な行事が繰り広げられ、9月4~6日にはハノイ市文化宮殿にて「日本ものづくり技術展」も開催されます。

 

海外からの独資の難しさ

 単刀直入に日本からの海外進出先として考える場合、ベトナムの位置づけとはやはり「ものづくり」、そしてそれらに関連されるコンサル支援などのサービス事業に尽きる見解を抱き、他、可能性がある分野としてはジョイントベンチャー形態でなければ展開が非常に困難。それは社会主義国がゆえのお国柄……。

 まず、現地法人の設立についてですが、駐在事務所の登記であればまだ容易ではありますが、現地リサーチや橋渡し等の役割となるため営業拠点にはできず、多くが現地法人を目指すことになりますが、細々としたライセンス申請問題など制約が複雑で、100%独資では極めて難しいところ。

 例えば、海外での日本食ブームを人口8千8百万人強の市場を持つベトナムで狙う際、飲食業における独資での参入は無理であると言い切ってしまった方が早い。それは飲食ライセンスが外国人では下りないという理由もあり、日本人経営とされるレストランも既にたくさんありますが、そこには現地人のパートナーや合弁先が必ずいるというのが実情。
 
 また小売においても、日本メーカーがベトナム現地で(自社)製品の販売を目的とした場合、貿易の輸入権ライセンス(⇒現地企業への卸しが可能/生産管理業務が可能)とは別に、小売業務用の販売権ライセンスも必要となり、こういった登記上の事情からベトナム人または現地企業に頼らざるを得ないのです。
 

政府機関との関係がポイント

 ベトナムはビジネスにおいて政府機関との関係が一番のポイントで、きれいごとなど言っておられないことばかり……。

 
 例えば、ある取締官が突然やって来て、重箱の隅をつつくような指摘をし、罰金を取り立てるのですが、その後に「今後取締り巡回の時には前日に教えてやってもよいが……」と個人的交渉をけしかけてきたりと、帳簿には表れない桁外れの金銭が行き交うような世知がない風習。逆を返せば、政府機関等の中枢となる人物たちと陣を敷いていれば、鬼に金棒というわけです。
 
 ただ気を付けなければならないのが、日本人の勘違い。そのような人物と紹介などで知り合い、ベトナム人は親日ともいわれているがため、好感触、意気投合し「友達になった」と信じ込むのは、場合によっては危険なことにも。
 
 初めのうちは、好奇心もあり、親切丁寧に力添えをしてくれるでしょうが、本来の文化や習慣が異なるそこは外国人。名刺の肩書き以上に信頼関係を築くには年月を重ねなければ、そのような絆は容易く生まれるはずもありません。
 
 よって、合弁の際も同じこと。日本の教育を受けてきた我々の一般的感覚はベトナムでは通用しませんので、「裏切られても次の手を」と、常に事の初めに思慮しておきましょう。

 

工場誘致が盛ん!
 
 地方の工業団地も含め工場誘致が盛んなベトナムであるため、製造業の進出であれば可能性が高く、チャイナ+1としても相応しいと考える要素が!次回はこのあたりをレポートいたします。
 

 

【ベトナム進出をお考えの方へ】

個別相談を承っております。弊社ホームページ http://wildberry-intl.comの「お問い合わせ」よりご連絡ください。

 

 ≪お知らせ≫

 弊社ホームページ内、海外情報ブログ『ワイべり通信』日々更新中!こちらもぜひご覧ください。

 http://wildberry-intl.com

バックナンバー

2013.10.01
第2弾~ベトナム編~ (6)ベトナムの物流事情
2013.09.17
第2弾~ベトナム編~ (5)風土、環境的事情
2013.08.27
第2弾~ベトナム編~ (4)進出における現地の実情
2013.08.13
第2弾~ベトナム編~ (3)食と環境
2013.07.30
第2弾~ベトナム編~ (2)ベトナム人とは?そして雇用事情
  1. ≫記事一覧

経営コラムニスト紹介

Wild Berry International Co., Ltd.代表 / (株)ワイルドベリー・インターナショナル 代表 野田久美子氏

野田久美子氏 ワイルドベリー・インターナショナル 代表

日本企業のアジア諸国進出を強力にサポートする実力コンサルタント。
1996年香港を訪れた際に日本ブームが起こりつつある現地にビジネスチャンスを感じ98年から移住。06年香港永久居民ID取得と同時に現Wild Berry International Co., Ltd.を設立し香港を拠点にビジネス展開中。日本国内のクライアントへは主に海外進出へのコンサルティング、現地コーディネートをおこなっており、なかでも実務経験が豊富な小売・卸し 飲食などの店舗展開、サービス業向けを得意としている。愛知県名古屋市生まれ。ワイルドベリー・インターナショナルホームページ http://www.wildberry-intl.com/

おすすめ商品

ワイルドベリー・インターナショナル 代表野田久美子氏の経営コラムに関するお問い合わせ