陳 海騰 (百度 駐日首席代表)
第2弾~ベトナム編~ (3)食と環境
第2弾~ベトナム編~ (3)食と環境
こんにちは、海外進出コンサルタント及びコーディネーターの野田久美子です。日本はお盆休みの真っ只中ですね。
第3回となる今回は「進出における現地の実情」をテーマにと思いましたが、皆さん、きっとお休み気分かと思いますので、楽しい“食”など、少々旅行感覚になれるような話題に変更いたします。どうぞ寛ぎながら画像とともにご覧ください。
ベトナム名物といえば・・・
まずは、黒々としたベトナムコーヒー。例えばこの画像のアイスコーヒーは決して飲みかけではなく、運ばれてきた際に撮影しましたが、グラスの高さに対し6割ほどしか入っていません。
「あれ?少ない?」と思うところですが、ベトナムでは、会話を楽しんだり、寛ぎながら、ゆっくり飲む習慣が。ロングスプーンも付いていることが多く、味わいもかなり濃いため、かき混ぜながら自分で濃度調節といったところ。
続いて、PHOフォー(画像右)とBUNブン(画像左)。日本人的にはフォーがメジャーだと思いがちですが、実は現地ではどちらかといえばブン(細麺)の方がよく注文されたり、家庭でもお馴染み。因みにどちらも39,000ドン(約190円)。
上記はホーチミンのPHO24というチェーン店の屋内レストランでしたが、ハノイなどはまだまだ時代の流れを感じさせない路上や路地裏の青空食堂も健在。テーブルも椅子も低い、簡易的なプラスチック製。これでは、内装デザイン分野での需要は見込めませんね(苦笑)
よって、こういった店で「持ち帰り」を頼むと、マレーシアやタイ同様にビニール袋。
ビア・ホイで乾杯!
ビア・ホイとは、ハノイを中心に屋台などで飲める生ビール。アルコール度数も低めで味も薄く感じられ、飲みやすく、こってりした食事にも合います。この画像はビアガーデンのような屋外レストランで、料理も豊富で非常に美味しい。
しかし、本来ビア・ホイとは非常に安いビールで、肉体労働者向けといわれており、確かに表通りから外れたビア・ホイではそんな男性たちばかりで、女性客が見当たらないという店も。ベトナムでは昼間も水代わりにする人もおり、また氷を入れて飲むのが習慣。フィリピンと同じですね。
市民の足はバイク!
雨ニモマケズではありませんが・・・。地下鉄も通っておらず、工場勤務者など街はずれまでの通勤ともなると、路線バスも走っておらず、これはやむを得ません。
道路脇など駐車ができるところには、管理人がおり、数十円を支払うことになりますが、無駄な隙間なく、ものの見事にバイクを整列してくれます。
それから、ナンバープレートを見ると、どこからやってきたのがわかり、例えば、29~32がハノイ。50~59はホーチミンのように市または省ごとに。アルファベットは区や県ごとに表記するようです。
ですから、たまにあまり見かけぬナンバーであると「どこの地方(田舎)からやって来たのだろう?」と。身近で重宝な交通手段であることを感じます。
路線バスでは、切符売りの車掌も同乗しており、前から乗車し後ろから降車。ラッシュ時間以外であれば、乗ってみるのも面白いと思います。
ただタクシーは、メーター制になってきてはいるもののまだまだ何かとトラブルを耳にします。そんなわたくしも経験済み。客自身が道順を把握していればトラブル発生も回避できますが、観光客であれば、ホテルに呼んでもらい確実に行き先を告げてもらうなど、くれぐれもご用心ください。
公道商売?
青空食堂もバイク駐車も、そしてこの画像のように床屋まで、低料金商売は通路に支障はない程度に公道で商売をしている姿をよく見かけます。
香港も焼売や車仔麺(チェーザイミン)などを売るホーカー(移動屋台)が人通りのある場所に現れては、政府の取り締まりがやって来ると手際よく片づけて逃げるという光景がありました。
ハノイはノスタルジック
最後に・・・。わたくし個人的にはハノイはノスタルジックで面白いと思います。日本人からするとまさに異国情緒あふれ、いつぞやの時代にタイムスリップした気分になれます。
そして、ホアンキエム湖をぜひのんびり一周してみてください。遊歩道は木陰も多く、風があれば更に気持ちが良く、20~30分ほどです。
それでは、次回は「進出における現地の実情」をお届けします。
【おまけ】
ハノイ(旧市街地)、ある路地の行き交う人の様子が様々で趣があったため、3分半ほど動画撮影をしてみました。お時間ございましたらこちらもご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=2zlSC55xKxI
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- 第2弾~ベトナム編~ (3)食と環境
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- 第2弾~ベトナム編~ (2)ベトナム人とは?そして雇用事情
経営コラムニスト紹介
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野田久美子氏 ワイルドベリー・インターナショナル 代表
日本企業のアジア諸国進出を強力にサポートする実力コンサルタント。
1996年香港を訪れた際に日本ブームが起こりつつある現地にビジネスチャンスを感じ98年から移住。06年香港永久居民ID取得と同時に現Wild Berry International Co., Ltd.を設立し香港を拠点にビジネス展開中。日本国内のクライアントへは主に海外進出へのコンサルティング、現地コーディネートをおこなっており、なかでも実務経験が豊富な小売・卸し 飲食などの店舗展開、サービス業向けを得意としている。愛知県名古屋市生まれ。ワイルドベリー・インターナショナルホームページ http://www.wildberry-intl.com/
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