【新春・全国経営者セミナー】事業家・若手起業家…日本最大級、経営者700名が集う3日間 

日本経営合理化協会の関連サイト
社長のための坐禅入門 | 社長の経営セミナー・本・ダウンロード・CD&DVD【日本経営合理化協会】

文字の大きさ

日本経営合理化協会 BOOK&CD・DVD
お電話でのご注文も承っております:03-3293-0041

第5号 「坐禅のやり方(その1)」

第5号 「坐禅のやり方(その1)」

[1]坐禅をおこなう場所
 坐禅の場所は、屋内であることが望ましい。仏道に類似した流派の中には、戸外で坐禅をすることを認める例もあるようでだが、道元禅師がかかれた普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)では、「静室よろしく」と規定されており、戸外での坐禅は認められていない。

 坐禅の場所は、昼も夜も明るくなければならない。最近の諸寺院では、むしろ薄暗い部屋で坐禅をすることが一般的であるが、これは誤りである。
 坐禅の場所は、冬は暖かく、夏は涼しくなければならない。坐禅を一種の苦行のように考えて、夏は暑く、冬は寒いような環境を誇張する考え方は、はなはだしい誤解である。

 坐禅の場所は、静かである事が望ましい。しかし、あまり神経質に考える必要はない。  坐禅の場所は、必ずしも広い必要はない。道元禅師も「人間の身体が、入りさえすればよい」と言われている。坐禅の場所は、必ずしも山村がよくて、都会は不向きであるという事もない。

[2]坐蒲(ざふ)
 坐禅をするに当っては、丸くて黒い坐蒲(ざふ)を使う。 普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)の中では、「蒲団(ふとん)」という言葉が使われているけれども、「団」という字は、本来「丸い」という意味の字であるから、今日一般に使われている「布団(ふとん)」という長方形の寝具も、この蒲団(ふとん)という言葉から出た言葉ではなかろうかと考えている。

nishi5.gif この道元禅師の時代に使われた「蒲団(ふとん)」という言葉は、今日では一般に、「坐蒲(ざふ)」と呼ばれている。
坐蒲(ざふ)は、直径36センチ程の丸いクツションである。中には、カポツクと呼ばれる植物繊維を充分に詰め、人間の体重を載せて腰を下ろしても、15センチから20センチ程度の高さが維持できるようにしてある。

 中に、例えば、木綿のような繊維を詰めると、木綿が固く固まり、弾力性を失って、長い間には、使う事ができなくなる恐れがある。ちなみに最近は、インターネットの検索サイトで「坐蒲」と入力すると、通信販売で購入できるようである。

 もしも、坐蒲(ざふ)が手に入らない場合には、毛布などを何回もたたみ、15センチから20センチ程度の高さにして、じゅうぶん坐蒲(ざふ)の代役をつとめさせることができる あるいは、普通の座布団を3~4枚重ね、その角を使つて坐蒲(ざふ)の代用とすることもできる。 
  家庭で坐蒲(ざふ)を作る場合は、布はすべりにくい材料を使う必要がある。高価なものである必要はないけれども、丈夫でしかも縫いやすいものがよい。

 畳敷きの部屋を使う場合でも、個々に座布団を使えば、足の痛むのを和らげることができるし、板敷きの部屋の場合は、足が痛くない程度のカーペツトその他が必要であり、重ねて座布団を使用することも、足の痛みを和らげる点で役に立つ。

 また坐禅をおこなうときの服装は、僧侶や尼僧でないかぎり、お袈裟(けさ)を掛けていれば充分であり、お袈裟を調達するまでの期間は、平服を使って坐禅をしても、いっこうに差し支えない。 

 しかし、私としては、経営者であれば、お袈裟(けさ)はそう高過ぎる値段でもないので、道元禅師が期待されていたように、僧侶だけでなしに一般の人々もお袈裟(けさ)をかける習慣を広めたいと考えている。

 あるいは、一部の流派では、坐蒲(ざふ)の代わりに、小さな長方形の座布団に似た形のものを使用し、坐禅をしている例があるけれども、その場合には腰が低すぎるために、腰骨(こしぼね)を垂直に立てることができず、自律神経をバランスさせる事ができないので、注意してほしい。

 

バックナンバー

2008.10.21
第20号 佛教の勉強を何から始めればよいか
2008.09.10
第19号 「坐禅するときの正しい姿勢とは」
2008.08.05
第18号 「自律神経をバランスさせることが大事」
2008.07.22
第17号 「科学でわかること、わからないこと」
2008.07.08
第16号 「坐禅と直感」
  1. ≫記事一覧

経営コラムニスト紹介

西嶋和夫氏

西嶋和夫氏

 1919年(大正8年)横浜生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省証券局を経て、日本証券金融(株)常任監査役、その後、(株)井田両国堂の社長に請われて、平成17年まで同社の顧問を務める。

 そもそも、師が仏教を探求するきっかけは、師の少年時代にさかのぼる。体の弱かった小学校低学年のとき、息子のからだを心配した父親が、毎日、師を散歩に連れ出し、走らせたという。 3年後には、毎朝、数キロ走るのが日課となったが、師は毎日1人で走るうちに、子ども心に「走っていると、どうしてこんなに気持ちが落ち着くのだろうか」と疑問に思うようになった。
 以来、その疑問を解くための探求がはじまる。

 18歳のとき、栃木県大中寺において、昭和を代表する名僧・澤木興道(さわきこうどう)老師に出会い、師が長年、疑問に思っていた答えが、仏教にあると直感。以後、25年にわたって、澤木興道老師の教えを受ける。  1973年、師が54歳の時、在家のまま出家、法名・愚道和夫(ぐどうわふ)となる。

 世界が少しでも真実に近き、真に豊かで平和な社会となるために、道元禅師の教えを世界に広めたいという願いから、ドーゲン・サンガ・インターナショナルを設立し、海外での普及に尽力する。2014年1月逝去。

 主な著書「現代語訳 正法眼蔵 全12巻」「仏教-第三の世界観」「坐禅のやり方」「中論提唱」「道元禅師と仏道」「仏道は実在論である」「仏教問答」「正法眼蔵提唱録 全34巻」「永平廣録」 その他多数。

西嶋和夫氏の経営コラムに関するお問い合わせ