西嶋和夫
第20号 佛教の勉強を何から始めればよいか
第20号 佛教の勉強を何から始めればよいか
(読者からの質問)
いつもこの坐禅シリーズを楽しみにして読んでいます。
実際のところ、私もこのシリーズを読みはじめて、少しずつではありますが、毎日坐禅をするようになりました。
今では、毎日座ることが楽しみです。
そこで、西嶋先生に質問ですが、坐禅は毎日続けていくとして、それだけでは、釈尊の説かれた教えがどういうものであったかがわかりません。
したがって、坐禅を毎日やりながら、佛教の勉強もしたいと思っております。
西嶋先生はたくさんの本を書かれていますが、どういうものから勉強していけばいいでしょうか?
ご指導いただければ幸いです。(岡山県M社長)
(西嶋先生の回答)
ご質問ありがとうございました。
仏道を勉強するには坐禅を毎日実行する事が大切であると同時に、仏教理論を勉強するために佛教書を読むことも非常に大切である と思います。
最初からあまり難しい本を読むよりも,はじめはわかりやすい本を読むことがよいと思いますので、下記のようなものから始められてはいかがと存じます。
愚道老人仏教問答(1、000円)
普勧坐禅儀講話(1、000円)
学道用心集(1,250円)
いずれも (株)金沢文庫 発行
東京都新宿区市谷本村町1-1 住友市谷ビル8F
TEL 03 (3235) 7060 FAX 03 (3235)7135 です。
バックナンバー
- 2008.10.21
- 第20号 佛教の勉強を何から始めればよいか
- 2008.09.10
- 第19号 「坐禅するときの正しい姿勢とは」
- 2008.08.05
- 第18号 「自律神経をバランスさせることが大事」
- 2008.07.22
- 第17号 「科学でわかること、わからないこと」
- 2008.07.08
- 第16号 「坐禅と直感」
経営コラムニスト紹介
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西嶋和夫氏
1919年(大正8年)横浜生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省証券局を経て、日本証券金融(株)常任監査役、その後、(株)井田両国堂の社長に請われて、平成17年まで同社の顧問を務める。
そもそも、師が仏教を探求するきっかけは、師の少年時代にさかのぼる。体の弱かった小学校低学年のとき、息子のからだを心配した父親が、毎日、師を散歩に連れ出し、走らせたという。 3年後には、毎朝、数キロ走るのが日課となったが、師は毎日1人で走るうちに、子ども心に「走っていると、どうしてこんなに気持ちが落ち着くのだろうか」と疑問に思うようになった。
以来、その疑問を解くための探求がはじまる。
18歳のとき、栃木県大中寺において、昭和を代表する名僧・澤木興道(さわきこうどう)老師に出会い、師が長年、疑問に思っていた答えが、仏教にあると直感。以後、25年にわたって、澤木興道老師の教えを受ける。 1973年、師が54歳の時、在家のまま出家、法名・愚道和夫(ぐどうわふ)となる。
世界が少しでも真実に近き、真に豊かで平和な社会となるために、道元禅師の教えを世界に広めたいという願いから、ドーゲン・サンガ・インターナショナルを設立し、海外での普及に尽力する。2014年1月逝去。
主な著書「現代語訳 正法眼蔵 全12巻」「仏教-第三の世界観」「坐禅のやり方」「中論提唱」「道元禅師と仏道」「仏道は実在論である」「仏教問答」「正法眼蔵提唱録 全34巻」「永平廣録」 その他多数。
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