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第18号 「自律神経をバランスさせることが大事」

第18号 「自律神経をバランスさせることが大事」

(読者からの質問)
  前回、西嶋先生は、科学的にはまだ解明されていないけれど、坐禅で自律神経がバランスしたときに、おそらく宇宙の波長と合って、宇宙から何らかの情報が入ってくる。それが、いわゆる「直感」と呼ばれるものであるということでした。
 ところで、たとえば、最愛の人が亡くなったときに、よく「虫の知らせ」があったという話を耳にします。あるいは、祈りだとか、強い思いというのは、時空を超えると言われますが、これなんかも、科学的には証明されていませんが、強い波長をもっていて、それが我々に影響を及ぼすとお考えですか?    (M..I) 

(西嶋先生の回答)
  というよりも、我々の自律神経がバランスしているかどうかか問題なのです。 バランスしておれば、宇宙と波長があって、短波放送が聞こえてくるように、何らかの情報が入ってきます。
 反対に、自律神経がバンランスしていないと、宇宙からの波長が自分のところまで届かない。
 その点では、坐禅をして自律神経をバランスさせておれば、その人にとって必要な情報、言い換えれば、その人がやらなければならない情報が入ってくるし、反対に、不必要な、入ってきてはいけない情報は断ち切られるのです。
 要するに、自律神経のバランスがとれている状態が、宇宙からの情報を受け取る受信器として良い状態にあるといえます。
 しかし問題は、我々が意識しても、自律神経をバランスさせることができないことです。
 そもそも、自律神経の状態というのは、我々の心の中の無意識の世界と関係があって、人間の意識では調整することができないのです。
 たとえば、我々の内臓の働きは、自律神経の働きでその活動を続けていますが、自分で意識してその活動を止めようと思っても、止めることができるものではありません。
 では、どうするか。
 このシリーズを読まれている方は、おわかりのとおり、人間の意識ではどうしても調整することができない我々の自律神経を、唯一、調整することができるもの、それが坐禅なのです。
 ですから、この坐禅というものが佛教の教えの中核をなしているのです。
 ところで、シリーズの9回目で「佛教は行ないの哲学である」とお話ししました。
 復習になりますが、佛教がいう「行ないの哲学」とは、我々が日常生活をおくる中で、絶えず出会う瞬間、瞬間において正しく行動することがもっとも大切であるとする思想です。
 じつは、この思想と坐禅が深く結びついているのです。
 なぜ結びついているかというと、我々人間は自律神経がバランスしていないと行動できないようになっているからです。
 すなわち、自律神経のうちの交感神経が活発のときは、頭だけ使っている緊張状態で、そういう状態のときは、からだが動かない。
 反対に、副交感神経が活発なときは、リラックスしている弛緩状態で、こういうときも、からだは動かない。
 したがって、行動的であるためには、自律神経がバランスしている状態でなければならないのです。
 そして、そのバランスがとれた状態が、釈尊が悟られた状態、言い換えれば、ほとけの状態なのです。
 ですから、宇宙からの情報を受け取るとか受け取らないとかの前に、みなさんにお願いしたいのは、とにかく毎日、坐禅をやってみてください。
 毎日やらないと、坐禅のよさも佛教も理解できません。
 かりに寺院にこもって、10日や20日、死物狂いの坐禅をしてみても、自宅に帰ってからも坐禅を続けなければ、何日もたたないうちに、元に木阿弥になってしまいます。
 坐禅というのは、朝、生活の始まる前に、身心を調節して自分自身をほとけの状態におき、その状態で日常生活を送っていくということに意味があるので、毎日やらなければ、我々はほとけの世界を入ったり出たりするだけで、かえって、坐禅をやらなかった時よりも心理的に苦しむこともありえます。
 いずれにせよ、坐禅は生活の習慣として毎日やることが大事です。

 

バックナンバー

2008.10.21
第20号 佛教の勉強を何から始めればよいか
2008.09.10
第19号 「坐禅するときの正しい姿勢とは」
2008.08.05
第18号 「自律神経をバランスさせることが大事」
2008.07.22
第17号 「科学でわかること、わからないこと」
2008.07.08
第16号 「坐禅と直感」
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経営コラムニスト紹介

西嶋和夫氏

西嶋和夫氏

 1919年(大正8年)横浜生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省証券局を経て、日本証券金融(株)常任監査役、その後、(株)井田両国堂の社長に請われて、平成17年まで同社の顧問を務める。

 そもそも、師が仏教を探求するきっかけは、師の少年時代にさかのぼる。体の弱かった小学校低学年のとき、息子のからだを心配した父親が、毎日、師を散歩に連れ出し、走らせたという。 3年後には、毎朝、数キロ走るのが日課となったが、師は毎日1人で走るうちに、子ども心に「走っていると、どうしてこんなに気持ちが落ち着くのだろうか」と疑問に思うようになった。
 以来、その疑問を解くための探求がはじまる。

 18歳のとき、栃木県大中寺において、昭和を代表する名僧・澤木興道(さわきこうどう)老師に出会い、師が長年、疑問に思っていた答えが、仏教にあると直感。以後、25年にわたって、澤木興道老師の教えを受ける。  1973年、師が54歳の時、在家のまま出家、法名・愚道和夫(ぐどうわふ)となる。

 世界が少しでも真実に近き、真に豊かで平和な社会となるために、道元禅師の教えを世界に広めたいという願いから、ドーゲン・サンガ・インターナショナルを設立し、海外での普及に尽力する。2014年1月逝去。

 主な著書「現代語訳 正法眼蔵 全12巻」「仏教-第三の世界観」「坐禅のやり方」「中論提唱」「道元禅師と仏道」「仏道は実在論である」「仏教問答」「正法眼蔵提唱録 全34巻」「永平廣録」 その他多数。

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