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第12号 「10分でも効果がある?」

第12号 「10分でも効果がある?」

(読者からの質問)
  若い時、経営者の合宿セミナーで座禅を少し学びました。以来20年ぐらい、なるべく朝、座禅するようにしています。
 しかし、朝は忙しく、座禅できる時間が10分しかありません。およそ腹式呼吸で20回ぐらいの時間です。
 先生のお話だと、30分ぐらいとありましたが、こんな少ない時間でもよろしいのでしょうか。
 それと、夜もやはり30分ほど坐禅を行なった方が良いのでしょうか。
 私は役目柄、夜はほとんど飲み会やいろんな会合があり、不規則になっています。
 やはり、坐禅は朝晩30分ぐらいやらないと、効果が出ないものでしょうか。
 ご回答をよろしくお願いします。                    (H.Kさん)

(西嶋先生の回答)
 最初、坐禅を始めた頃は、時間が短くても、やっていくうちに時間が伸びるものです。だから、最初から無理に伸ばそうとしなくても、そのうち、だんだんともっと長く坐っていたいと思うようになると思います。
 私自身も坐禅をはじめた当時は、仕事をもっており、やはり夜のおつきあいもあって、30分きっちり坐れない日がありました。
 それでも私の場合、夜、お酒を飲んで帰宅しても、一応は坐るようにしていました。なぜなら、お酒を飲んでいても、坐れば、少しは自律神経がバランスするのではないかと思ったからです。
 ただ夜は、坐禅をすると気持ちよくなって、どうしても眠くなりますから、その点、朝の方がしっかりできるかと思います。
 とにかく、大事なことは毎日やること、そして頻繁にやること
 それを生活の習慣にして、たとえば、出張の新幹線の中でも、背筋を伸ばして坐わるようにするとか、とくに多忙な経営者の方々には、ちょっとの時間を見つけて坐禅することをおすすめします。
 そういうふうに坐禅を毎日やっていると、だんだんと坐ることが好きになって、坐ること自体が楽しくなってくると思います。
 そうなると、すでに坐禅の効果があらわれているといえます。
 実際問題として、坐禅をしても、やったりやらなかったりの連続だと、何年経っても、坐禅をやることにどういう意味があるのか分かってきません。
 しかし、たとえ時間は短くても、毎日の坐禅を続けていくと、3カ月たち半年たつうちに、坐禅を始める前とは、「何かちょっと違うな」と感じるようになります。
 その「ちょっと」というのは、本当に紙一重ですが、たとえば、あまりクヨクヨしなくなるとか、あれをしなければいけない、これをやらなければいけない、忙しい忙しいと追いまくられる気分が消えていきます。
 それで、一見ボーっとした感じに見えますが、やらなければいけないことをせっせとやるようになります。
 つまり、モノを考えることが中心の生活から、実際にやるということが中心の生活に変わっていきます。
 その点では、欧米の考え方だと、モノを考えることが非常に大事で、考えることが仕事だと認識されていますが、インドの思想では、何かやることが先で、考えることは二の次という見方が基本にあります。
 だから、我々個人の生活でも、あれをやらなければいけない、これをやらなければいけないと心配しているよりも、目先のやれることをすぐにやる。その方が問題の解決に役立つという考え方です。
 いずれにせよ、仏教思想とは、実際にやること、いわゆる、おこないを中心とした思想なのです。

 

バックナンバー

2008.10.21
第20号 佛教の勉強を何から始めればよいか
2008.09.10
第19号 「坐禅するときの正しい姿勢とは」
2008.08.05
第18号 「自律神経をバランスさせることが大事」
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第17号 「科学でわかること、わからないこと」
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第16号 「坐禅と直感」
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経営コラムニスト紹介

西嶋和夫氏

西嶋和夫氏

 1919年(大正8年)横浜生まれ。東京大学法学部卒業後、大蔵省証券局を経て、日本証券金融(株)常任監査役、その後、(株)井田両国堂の社長に請われて、平成17年まで同社の顧問を務める。

 そもそも、師が仏教を探求するきっかけは、師の少年時代にさかのぼる。体の弱かった小学校低学年のとき、息子のからだを心配した父親が、毎日、師を散歩に連れ出し、走らせたという。 3年後には、毎朝、数キロ走るのが日課となったが、師は毎日1人で走るうちに、子ども心に「走っていると、どうしてこんなに気持ちが落ち着くのだろうか」と疑問に思うようになった。
 以来、その疑問を解くための探求がはじまる。

 18歳のとき、栃木県大中寺において、昭和を代表する名僧・澤木興道(さわきこうどう)老師に出会い、師が長年、疑問に思っていた答えが、仏教にあると直感。以後、25年にわたって、澤木興道老師の教えを受ける。  1973年、師が54歳の時、在家のまま出家、法名・愚道和夫(ぐどうわふ)となる。

 世界が少しでも真実に近き、真に豊かで平和な社会となるために、道元禅師の教えを世界に広めたいという願いから、ドーゲン・サンガ・インターナショナルを設立し、海外での普及に尽力する。2014年1月逝去。

 主な著書「現代語訳 正法眼蔵 全12巻」「仏教-第三の世界観」「坐禅のやり方」「中論提唱」「道元禅師と仏道」「仏道は実在論である」「仏教問答」「正法眼蔵提唱録 全34巻」「永平廣録」 その他多数。

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