佐藤義典 (ストラテジー&タクティクス代表)
社員ひとりひとりのノウハウを全社で共有させる 「売上アップの仕組みのつくり方」
従来、業界等の先人の経験の積み上げによる業界での格言についても、知識としては知っていても、それを実際に活用することは多くありませんでした。また、会社によっては、せっかくそれに近い教訓(経験)を得たにもかかわらず、それを個人のノウハウとして蓄積し、その社員がいなくなるとともに消失してしまうことが少なからずありました。いずれも、それらを会社のノウハウとして取り込み積み上げることが難しかったためです。
しかし、IT技術の発展により、それらを仕組みとして取り込むことが簡単になってきました。先人が残した格言や会社としての経験を、会社の中に仕組みとして取り入れることができるようになってきたのです。
本コラムでは、顧客との長期的な関係の構築を望む経営者の方々に、従来、暗黙知として会社の個人に蓄積されるだけであったものを、形式知として会社の仕組みに落とし込むためのヒントやポイントを紹介していきます。
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最新記事 01/06日更新第13講 売れる仕組みの担当者が、売れる組織をつくる
前回のコラムでは、「売上が伸びている段階は、顧客データを積極的に活用しなくても大きな問題はない」と説明しました。もちろん、それでも構わないのですが、いずれかのタイミングでデータを活用することになるのであれば、早めに手を打っておくのはいかがでしょうか。 売上が伸びている段階で、顧客データの活用方法を身につけていくことができれば、将来の売上低迷をかなり防げるはずです。また、ムダなコストを抑えることができ、次のチャンスを掴むための余裕も生まれます。 売上アップの仕組みとして、基本となる考え方や方法は…続きを読む
バックナンバー
- 2011.12.09
- 第12講 顧客データを活用できるようにする第一歩
- 2011.11.11
- 第11講 売上を増やす「攻め」の仕組みづくり
- 2011.10.14
- 第10講 コストを削減させる「守り」の仕組みづくり
- 2011.05.20
- 第9講 購買履歴を利用して顧客の法則を仕組みに落とし込む方法
- 2011.04.22
- 第8講 震災で失われた顧客データが戻ってくる?!
経営コラムニスト紹介
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重田修治 サンテ代表取締役 情報価値総研(IVC)・マーケティングコンサルタント
顧客心理をベースにしたクリエイティブ等のアナログと、データ分析やシステム構築等のデジタルの両側面のことがわかる希少なマーケティング・コンサルタント。
大手シンクタンクで意思決定支援システムの開発から、営業企画、流通分野を対象とするリサーチやコンサルティングまで幅広い業務にたずさわる。 その後、外資系の通信販売会社にてマーケティング部マネージャーとして、販売促進のための売り上げデータ分から、顧客定着、販売促進のためのプロモーションプログラムの開発やロイヤリティプログラムまで担当する。企画開発から実施、運用による改善まで担当することで、コスト削減、売上や利益アップに効果があり、その後の会社の長期的な発展に寄与するマーケティングの仕組みを一通り構築する。
現在は、カタログやWeb等の様々な媒体を通じた通信販売から、メーカーや小売等の商品・サービス提供企業の長期的な発展のための仕組みづくりのサポートに力を入れている。
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