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第2回 長文を書くのはNG。ただ「手書き」であることに価値がある

業績アップにつながる!ワンランク上の手紙・メール術

 ここで、質問があります。
 いちばん最近、あなたの手元に届いた手書きの1枚を思い出してみてください。
 ビジネスシーンで届いた1枚でも、プライベートで届いた1枚でもかまいません。いちばん最近、ご自身の手元に届いた1枚を思い出してみてください。
 
 企業等で研修・セミナーを行う際、わたしは決まって最初にこの質問をします。
 すると、多くの方は、「2か月くらい前に、取引先からお礼状を受け取った」とか、「半年くらい前に、実家から届いた荷物の中に、母から手紙が添えられていた」とか、さらにさかのぼって「年賀状くらいかなぁ」と答える人もいます。
 
 ですが、ここで大切なポイントです。
 2か月前に届いた1通を覚えているというのは、すごいことだと思いませんか。
 これがメールの場合であれば、どうでしょう? LINEであれば? フェイスブックのメッセージであれば? 2か月前に届いた1通など、到底、思い出せるはずもありません。昨日届いた1通でさえ、思い出せるかどうか、あやしいものです。
 それが、手書きであれば、数か月前の1通でも思い出すことができるのです。
 
 
 
letter201703_1.jpg
 
 今の時代、わたしたちは多いときには1日に何通、いえ何十通と、メールやSNSでやりとりしています。
 だからこそ、手書きの価値が増しているのです。
お客様に宛てて手書きのひと言を送ると、自分の存在を思い出してもらえると同時に、「なんだか、いい人だな」と好印象を残し、固く閉まったお客様の心の扉を少しずつこじ開けていくことができます。
 長文を書く必要はありません。
 ほんの数行でいいのです。長文の手紙はときに重く感じられ、ともすると、受け取る相手にプレッシャーを与えます。
家族や恋人、古くからの友人のように、すでにお互いの関係がしっかりとできあがっている間柄であれば、気のおもむくままに書き連ねてよいのですが、一般的に言って、売り手と買い手はよく知らない人同士。
 よく知らない相手に長々と文章を手書きすると、受け取る相手にとって、プレッシャーになり、「売り込みくさい」と受け取られかねません。
 
 
 手書きのひと言は、ただ手書きであるだけで、すでに価値があります。
 手書きして送る時点で、相手にとって十分丁寧な、礼儀正しいことですから、マナーにしばられてかしこまる必要はありません。
 短く、簡潔に、文字をつづりましょう。
 具体的には、最大3行(3フレーズ)です。
 立派に書くことよりも、等身大の自分らしい言葉で書くことが大事です。その姿勢が、さわやかな印象となって、あなたの(ひいては、あなたの会社の)株を高めてくれます。
 
 
◎すぐに使える!ワンポイントフレーズ
 
 先日はお問い合わせいただき、ありがとうございます。
 お役に立てることがありましたら、いつでもお申し付けください。
 
*ホームページ等から問い合わせのあったお客様に宛てて、資料等をお送りするときのひと言です。「お役に立てることが」という言葉から、誠実さが伝わります。
 

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