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仕事術

第92回「 完全ワイヤレスイヤホンの選び方」

デジタルAVを味方に!新・仕事術

街中でも利用者を目にする機会が多くなった、ケーブルが一切無く耳栓のように装着する「完ワイヤレスイヤホン」。ケーブルに煩わされない自由で快適な装着感が受け、爆発的にヒットしています。
この連載コラムでも約3年前に「イヤホン最新トレンド」としてご紹介しましたが、当時に比べて性能は飛躍的にアップしているのも事実。今回は、ヒットの背景と、製品の選び方をご紹介します。
 
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写真:完全ワイヤレスイヤホンの装着例(製品: AVIOT TE-D01d)

■3年で実用度が大幅にアップ!
記事「イヤホン最新トレンド」に詳細を記していますが、3年前の完全ワイヤレスイヤホンは、高価、電池の持ちが悪い、音が途切れる、と欠点が多くありました。快適な装着感や未来感は魅力的でしたが、一般的な消費者に広くお勧めできるものではなかったのです。その後、完全ワイヤレスイヤホンにポテンシャルを感じた業界各社が技術開発を推し進め、概ね、以下のような進化を遂げました。
 

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価格が約1/3になって弱点も克服。もう売れない理由はありません。
ある販売統計データを参照すると、2016年は有線イヤホン(一般的なケーブルで接続するタイプ)とワイヤレス(Bluetooth)の比率が7:3だったのに対し、2018年は逆転を通り越して3:7に。また、Bluetoothワイヤレスのうち、2016年は完全ワイヤレスが5%程度と少数派でしたが、2018年には金額ベースながら50%を超えるに至り、数値でも裏付けられます。これからのイヤホン選びは、「完全ワイヤレス」が当たり前と考えて良いでしょう。
 
 
■完全ワイヤレスイヤホンの選び方
完全ワイヤレスイヤホンを購入するといっても、どのような製品があるのか、未だ想像がつかない方も多いことでしょう。トレンドや選び方をご紹介しましょう。
 
1. シェアNo.1 iPhoneユーザーなら「Air Pods」がお勧め
最も売れているのは、Appleの「Air Pods」です。日本ではiPhoneの利用者が多く、iPhoneと迷いなく簡単に接続できる「Air Pods」が人気なのは頷けます。
一般的にBluetoothイヤホンをスマートフォンに接続するには、「ペアリング」という作業が必要で、完全ワイヤレスタイプの場合はより複雑になりがちですが、「Air Pods」なら有線イヤホンよりもある意味簡単・確実に接続でき、非常に好評です。
iPhoneユーザーで、装着感や音質が気に入り、予算的にも問題なければ、「Air Pods」は良い選択です。
 
2. Androidユーザーなら、「QCC3026」や「QCC3020」を目印に
「QCC3026」と「QCC3020」は、通信用IC大手クアルコム社が、主に完全ワイヤレスイヤホン向けに供給しているICの型番です。このICを使用した製品は、電池の持ちが良くて音途切れが少ないのが特長で、各社の製品情報にも「QCC3026」や「QCC3020」を特長として謳っているケースを多く見かけます。もちろん、音質も含めた最終的な性能は、各製品の総合的な出来栄えによりますが、目印として覚えておくと良いでしょう。
 
3. 価格帯 1万円弱から1.5万円が売れ筋
ネットで検索すると、価格レンジは3,000円から3万円程度と開きがあります。何が違うのでしょうか?
中国のメーカーがネットで販売している製品は比較的安価ですが玉石混交。詳しく調べて品定めをする気がなければ、候補から除外するのが無難です。
高価な製品は、著名なオーディオブランドで、外観や音質にもこだわった製品が中心です。音楽やオーディオが趣味で予算的にもOKなら、こうした製品を選ぶと満足度が高いでしょう。イヤホン左右間の通信にNFMIという電波ではない磁気方式を採用し、音途切れを極限まで少なくした製品も見つかります。
コストパフォーマンスが良いのは、1万円弱から1.5万円程度の製品。新しい製品ジャンルだけに、聞きなれない新興メーカーも多いですが、大手メーカーの牙城を崩すべく努力しているので、優秀な製品も多く存在します。
 
4. 脱落予防ならスポーツタイプ
完全ワイヤレスイヤホンはケーブルが無いので、耳から外れると、そのまま地面まで落下してしまいます。特にエクササイズ時やランニング時は、体が動くので外れやすく、特に脱落防止の工夫を凝らした製品が「スポーツタイプ」として販売されています。また、こうした製品は、防滴・防水構造になっていて、汗や雨でも故障せず、製品によっては水洗いも可能です。
ごく一部ですが、水泳時も使えるよう、高度な防水性能と、音楽プレーヤー機能(スマホ無しで音楽が再生できる)製品もあります。
なお、音質的には一般的な製品と大差なく音楽も楽しめますので、通勤や通学の歩行時に落下が心配な方は、スポーツ用製品から選ぶのも一案です。
 
5. ヒアスル―機能
イヤホンで耳を塞ぐと、周囲の音が聞こえにくいものです。周囲の状況に応じて危険の回避は当然心がけるべき事ながら、コンビニの支払い時や、電車内でアナウンスを聞きたいときに、いちいち耳から取り外すのは面倒なものです。
そんな時に、簡単な操作で周囲の音をマイクで拾って聞こえ易くしてくれるのが、「ヒアスルー」機能です。メーカーによって「外音取り込み」など、多少呼び名は異なりますが、人気機能で搭載製品も数多くあります。
 
 
■さいごに
イヤホンの中でも、「完全ワイヤレス」は、もはや主流になりつつあります。今後は、ペアリングの煩雑さや、音途切れ問題もさらに改善される見込みで、「イヤホン=完全ワイヤレス」と認識される時代も近そうです。
完全ワイヤレスタイプでは、脱落予防の観点からも特にフィット感が大切で、個人差も大きい部分ですので、できれば店頭での試着をお勧めします。
ピッタリの完全ワイヤレスイヤホンを見つけて、音楽鑑賞や学習をより快適に!

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