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第13回 教わる側の意欲を引き出すために(2)

学び上手な社員を育てる 社員教育のすすめ方

社員教育・マネジメント

2010.06.11

関根雅泰(ラーンウェル代表取締役)

前回に 引き続き「一対一(マンツーマン)で学ばせる」際に重要になる、
教わる側の意欲の引き出し方について見ていきます。

教わる側の意欲を引き出すためのキーワードは、「有意義感」「達成感」「自己重要感」の3つです。
第8回でご紹介した「教 え方の基本フレームワーク」に基づいて、今回はやらせた後に
「達成感」を味あわせることで、社員の意欲を引き出す方法について見ていきましょう。


【達成感を味あわせる】
 有意義感を与え「やろう!」と思わせることができたなら、仕事をやらせてみて「達成感」を味あわせます。
それが上手くいけば自信につながり「よし!もっ とやってみよう!」と思えるようになります。


小さな目標を設定する
 達成感を味あわせるためにも「小さな目標」を設定するというやり方があります。
いきなり高い目標を与えると「自分にはとても無理」と最初からあきらめてしまい、そもそもの意欲を
削いでしまう恐れもあります。精神科医の和田秀樹さんも「やれそうだ」という期待がもてないと
人は頑張る気になれないという話を されています。小さな成功体験を積ませることが、
大きな自信に代わってくるのです。


少し高めのハードルを設定する
 相手によっては、逆に高めの目標を設定するほうが意欲を引き出せる場合もあります。
「こんなの簡単すぎて」と 思われたら、やる気にならないということですね。
背伸びをして届く「ストレッチ目標」を設定することで、教える相手のやる気を引き出します。
高めの目標を 与えるということは、「それだけあなたに期待しているんですよ」という
こちらの期待を示すことになります。

小さな目標にせよ、高めの目標にせよ、教える相手の性格や能力を、よく見て把握しておかないと
出来ないことですね。一般的に「自分なら!」という積極的な人には、高めの目標。
「自分なんか・・・」という消極的な人には、小さめな目標、と考えられます。


成功記録を残させる
 達成感から「自分ならできる!」という自己信頼感に至らせる有効な方法が「成功記録を残す」というやり方です。
本人に「上手くいったこと・自分を褒めたくなったこと・周囲から褒められたこと」を、記録に残させるのです。

どんなに小さなことでも良いので、毎日書かせます。
おそらく相手は「そんな書くようなことないですよ~」「なんだか気恥ずかしいです。」と言ってくると思いますが、
それでもやらせましょう。
 この小さな積み重ねが後で大きな自信となって跳ね返ってきます。
落ち込んだときに、その記録を見返させれば「私って頑張っている」「俺って大したもんだ!」と
自信を取り戻させることができます。

自分が成長しているという実感を、この記録をふり返ることで持つことができるからです。
また、私たちが小さなことを探し て、いちいち褒めるのは結構大変です。本人に自分を褒めさせるのです。


一体感をもたせる
 周囲と一緒になって仕事を進め、何かを成し遂げた達成感を味あわせるのも一つの手です。
それは、私たちとの仕 事でもよいですし、他のメンバーも交えてのものでもよいです。

「自分は一人じゃない。皆と一緒にやっているんだ」と思えれば、めげそうな気持ちを奮い立たせることが
できます。「他の人 との関わり」を意図的にとらせることで、意欲を引き出すのです。

 

以上、今回は社員の意欲を引き出すために、
仕事をやらせた後に「達成感」を味あわせる方法について確認してきました。次回 もお楽しみに!


参考書籍:

「部 下のやる気を2倍にする法」
和田秀樹他著 ダイヤモンド社


「これだけはおさえておきたい仕事の教え方」
関根雅泰著 日本能率協会マネジメントセンター

以上

講師紹介

関根雅泰(ラーンウェル代表取締役)

 デキル社員を育成するためには仕事の覚え方と学び方、それを支える社内体制づくりが必須条件と主唱する人育てのプロ。デキル社員は、総じて仕事の覚えが早く、学び上手であることに着目し、仕事の教え方と社員教育の仕組みを開発。社員育成指導に採用したところ「指示待ち社員がいなくなった」「自ら...>もっと見る

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