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第74回 有機ELテレビ本格普及の兆し

デジタルAVを味方に!新・仕事術

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2017.11.24

鴻池賢三(ディー・エー・シー・ジャパン代表)
 
テレビ購入検討者を対象に、製品選びのポイントを尋ねると、真っ先に「映りが良い」(画質)という回答が返ってきます。もちろん、その他の回答として価格やデザインなども挙がりますが、「画質」を条件から外す方は非常に少ないものです。
テレビの本文は「映像」ですから、高画質であることに越した事はないでしょうが、こうした反射的な回答は、ブラウン管時代の名残りかもしれません。ブラウン管時代は、画面のチラつきが当たり前で、チャンネル毎にアンテナの角度を調整したことを思い出します。
放送もテレビもデジタル化された今では、そうしたチラつきのような画質問題はなく、どのテレビを選んでも安定した高画質が得られるようになっていますが、それでもやはり、テレビを選ぶなら「画質」は気になるものです。
 
 
「どのテレビを選んでも安定した高画質」と述べましたが、実は今、画質面で大きな転換期を迎えています。「有機EL」(世界的にはOLEDと呼ぶ)の登場です。
薄型テレビは、映像を映し出す方式により、プラズマ、液晶、有機ELの3タイプが存在します。プラズマは画質面で人気でしたが、高精細化が難しく、4K時代の到来と共に姿を消しました。液晶は、輝度均一性が低く(ムラが見える)、斜めから見ると映像の見え方(色やコントラスト)が変化する、原理的に残像が残るなど、画質面では完璧でないものの、デジタルならではの「どのテレビを選んでも安定した高画質」という点は確保できていて、
大画面かつ低価格で消費電力も少ないといったメリットが受け、主流になりました。
有機ELは比較的新しい方式で、画質面では明暗のメリハリに長け、輝度均一性、視野角特性、残像の少なさなどで、液晶方式を圧倒します。その画質差は「誰が見ても分かる」レベルで、なにげない風景も艶やかかつリアルで見入ってしまうくらい美しいものです。今では、ソニー、パナソニック、LGが日本で55型~70型程度の有機ELテレビを発売しています。
 
 
そんな中、この冬に注目したいのが、LGの最新55型有機ELテレビ「OLED55C7P」です。
最新製品ながら、コストダウン効果も手伝い、実売価格は25万円程度まで下落。高級タイプの液晶テレビと同等の予算で、有機ELテレビが購入できるのです。
LGはグループ内で有機ELパネルの開発と生産も行っている唯一のブランドで、有機ELパネルも最先端。テレビとしての総合的な画質性能も世界レベルで、お勧めできる高画質です。
余談ですが、筆者が2003年に初めて購入した、地上デジタル放送対応の32型液晶テレビは約25万円だったので、改めてテレビの進化と低価格化に驚きます。
近年は格安メーカーの液晶テレビが多々登場していますが、有機ELテレビ「OLED55C7P」は、価格差以上の「画質」と感動をもたらしてくれるはずです。
この冬にテレビの購入を検討されている方は、是非候補に加えられることをお勧めします。
 
 
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   LG OLED55C7P (実売価格:25万円前後)

講師紹介

鴻池賢三(ディー・エー・シー・ジャパン代表)

株式会社オンキヨーにてAV機器の商品企画職、米国シリコンバレーのデジタルAV機器用ICを手がけるベンチャー企業を経て独立。 現在、WEB・テレビ・雑誌等のメディアを通じて、AV機器の評論家/製品アドバイザーとして活躍中。その他、「ディー・エー・シー ジャパン」を設立し、AV機器関連企業の商品企...>もっと見る

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