第110回 コミュニケーション上手になる仕事の進め方31 環境整備 個人としての意識のあり方

デキル社員に育てる! 社員教育の決め手

コミュニケーション

2017.10.20

松尾友子(コミュニケーションインストラクター)

「仕事のすすめ方
◆仕事を円滑にすすめる「コミュニケーションのスキル」◆

 

 前回「環境整備、社外の人に対して」についてお話しました。今回は「環境整備、個人について」お話します。社内の人についてお話する前に、個人レベルでどれくらいの意識を持っているとよいかから始めます。
 環境整備の中の掃除の占める割合は少なくありません。私事で恐縮ですが、息子が学生時代に軽井沢のホテルへ一ヶ月住み込みのアルバイトに行きました。初めてのアルバイトで何を学んでくるのだろうかと思いましたら、帰宅後の開口一番の報告は「部屋の掃除で、テレビのコードまで拭くように言われた」でした。ホテル業界の方には当たり前のことかもしれませんが、私には驚きでした。恥ずかしながら私のコードまでのお掃除は、年末の大掃除の時だけでした。ホテルにお泊りになるお客様がコードについている埃をチェックするでしょうか。チェックされる、されないではなく、どなたにも心地よくお泊りいただきたいという気持ちの表れと感じました。見えないところにも人件費を使っていると思いました。プロの仕事です。(私は息子の話を聞きながら、すでにお亡くなりになっている黒澤明監督は、セットの薬箱でもその中に、本物の薬を用意させるという話を思いだしました。)
 早速、私はテレビのコードを掃除しました。その前の年の大掃除以来ですから、9カ月ぶりです。雑巾でコードを包んで手を滑らせ、雑巾を開くとしっかり汚れがついていました。
でもまだ濡れた雑巾で汚れが取れるレベルでした。大掃除の時はコードの所々にとれない汚れが残るので、更に専用の洗剤を使うこともありました。カーテンレールも試したら、同じように濡れ雑巾だけで大丈夫な汚れでした。息子の体験がもとで、私は自分のお掃除の仕方を見直すことができました。「大掃除」という言葉に勝手に惑わされて私は、綿埃や汚れを敢えて溜めていたのです。日常のお掃除の中に組み込めばよいことに気づきました。何故なら、ためた汚れは落とすのに手間がかかりますが、ためていない汚れは落とすのが簡単で時間も手間もかからないからです。面白いくらい簡単に掃除ができます。  
さらに目線を自分の腰から下、腰から頭まで、椅子に上った高さの3種類にフォーカスすると、また違ったところが見えてきます。さらに加えて、一人で簡単に動かせる物は動かしてその後ろも掃除します。誰かに手伝ってもらうのではなく一人で動かせる大きさまでの物がミソです。好きなときに、体力のあるときに自由に人を頼らずできるからです。我田引水になりますが、数年前洗濯機の調子が悪くなり業者の方に来ていただきました。その方が帰り際におっしゃったのが、「洗濯機の後ろに埃がないお宅はあまりないですね。」でした。
また自分の中でいつの間にか、物によって、場所によって埃やゴミがたまる間隔が体感としてわかるようになりました。ですから一回のお掃除が大変ということは感じません。思ったより短時間でたくさんの場所を負担なくきれいにできます。
以上のような自宅での準備運動が、会社での環境整備にきっと役立ちます。私の場合は仕事柄、環境整備をチェックしていただけますかというご依頼もありますので、そのようなときに十分活かすことができます。
 

 

講師紹介

松尾友子(コミュニケーションインストラクター)

「お客様に好かれてはじめてお取引が始まる」。そのためにはお客様とのコミュニケーションの大切さを社員一人ひとりが意識することが重要だと主唱。好感をもたれる「ビジネスマナー」、的確な「電話応対」、当たり前ができる「仕事の基本」など、きめ細やかな指導で、新人からベテラン社員まで多くの企...>もっと見る

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