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第67回 『おしえて北斎!』 (著・いわきりなおと)

眼と耳で楽しむ読書術

読書・書籍

2017.08.25

団 長(本のソムリエ)
渋谷駅前、センター街入口の大盛堂書店にて、
『シブヤ駅前読書大学(通称シブ読)』という、著者を招いての特別トークイベントが、
ほぼ毎月開催されています。
 
僕は学長、及びMCとして運営に携わり、丸10年が過ぎました。
 
登場したゲストは、経営者はもちろん、小説家、漫画家、芸術家、専門職など
かなり多岐にわたるもの。
 
本を読むだけでなく、著者の話を直接聞くことで、
思いがけない魅力や価値を発見したり、
自分では気づけなかったことがわかることも!
 
実は、このコラムで取り上げた本には、
シブ読出演者のものが、いくつか含まれています。 
 
今回紹介する本も、シブ読での著者トークを聞いて
紹介することを決めました。
 
それは、
 
『おしえて北斎!』(いわきりなおと著)

67-1.jpg
 
です。
 
夢をかなえる爆笑! 日本美術マンガ おしえて北斎!/amazonへ
 
 
才能もヤル気も欠ける女子高生の夢をかなえるため、
葛飾北斎や伊藤若冲、尾形光琳ら日本美術界の巨匠10人が、
現代に現れて直接指導する、という漫画。
 
著者によると、この作品はあの大ベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』を意識したとのこと。
誰にでもわかりやすい形で、自己実現や日本美術について学べるよう、
工夫されているのが、最大の魅力です。
 
経営者やリーダーにとっては、部下を指導したり、士気を高めるためのヒントが豊富。
教養面でも、日本美術界の巨匠たちの特徴を手早くつかむために、
またとない一冊となっています。
 
文中に登場する印象的な名言をいくつか挙げると、
 
・絵は才能やおまへん。
絵が上手な人ってただ練習をめっちゃしてきた人でっせ(尾形光琳)
 
・あんたの絵が上達しないのは練習が間違っていたからだ! 
やり方を知ってる人に正しい練習法を習え! それが上達への近道!
一流の人は生まれつき一流だったわけじゃない! 
正しい練習の積み重ねが人を一流にするんだ!(高橋由一)
 
・既存のアイデアとアイデアを掛け合わせて爆発させるのがクリエイティブなんだよ!
好きなもの同士を掛け合わせた時、それがオリジナルになるんだ(歌川国芳)
 
・見る者の心にツメあとを残せ!(岸田劉生)
 
・心がモヤモヤした時はそれから逃げたらあきまへんで。
何もできない時ほどアウトプットするんや(上村松園)
 
・社会に出たら何事も必死にやらなあかん。
どうせやるなら自分が好きなことを必死にやった方がいいと思いまへんか?(伊藤若冲)
 
・最後までやり抜くこと! 不格好でもいい。最後までやり抜いた時に人は成長する! 
完成と未完成ではもらえる経験値はまったく違うんだ!(雪舟)
 
いずれも、ビジネスにも通じるものですね。
 
日本美術愛好家や夢を求める人だけでなく、
経営者やリーダーにこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
思いがけない収穫がたくさんありますよ、きっと!
 
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
 
『シューベルト:ピアノ五重奏曲<ます>/モーァルト:ピアノ四重奏曲第1番』
(演奏:アルフレッド・ブレンデル)
です。

67-2.jpg
 
合せてお楽しみいただければ幸いです。
 

シューベルト:ピアノ五重奏曲<ます>/モーァルト:ピアノ四重奏曲第1番/amazonへ

 

では、また次回。
 
 

講師紹介

団 長(本のソムリエ)

ビジネス書から絵本まで、年間1000冊以上を読破する“本のソムリエ”。活字離れが加速化する現代、独特の読み聞かせを始めとするユニークな授業を通じて、読書と親しむキッカケづくりや日本語教育に情熱を注いでおり、小中学校をはじめとする教育機関からの、読書授業の依頼が殺到。シブヤ駅前読書大学...>もっと見る

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