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経営戦略・経営戦術

2017.01.27

第52回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:ブルネロ クッチネッリ

オンリーワンで勝ち残る企業風土づくり

~利益追求のみの会社には、存在意義がない!!~
 
「利益を生み出すのは営利団体の原点ですが、利益の追求のみの世の中に私自身は住みたいとは思いませんね。」こう語るのは、1978年創業後カラーカシミアで市場を席捲したイタリア、ウンブリア地方の小さな村、ソロメオにある本社を構えるブルネロ・クチネリです。
 
現CEOクチネリ氏が経営軸とする人間主義的経営とは?
「人間への配慮に欠けた会社は、いくら収益をあげても、無意味である。」というものですが同社の存在意義を意識した会社経営とは、どのようなものなのでしょうか?

~会社の存在意義は、メードイン地元!~
“スポーツシックラグジュアリー”がブランドコンセプトの同社の信条は、メイド・イン・イタリー。
ブルネロクチネリの商品が、高品質で、柔らかさ、着心地、デザインまで世界中で高く評価されている理由は、つまり、イタリアで職人がつくっているからです。
同社が1985年、妻の故郷であるイタリア・ウンブリア地方の小さな村、ソロメオにある14世紀に建築された城を購入後、修復し、この地を本社としたのは、

・地域の住民を雇用し、
・村の教会を建て直し、
・あらたに劇場を作り、村の経済的な復興を促進することであったのですが、

実は、職人を代々育成することで、利益を生み出せる、存在意義のある経営を実践しようとしたからなのです。

~人を大切にすれば、会社は潰れない!!~
 
本社のあるソロメオ村を復興させることを軸に、ブルネロクチネリは、経営理念「人を大切にする」ことを以下のように具体化しました。
 
・2つの社員食堂で出される昼食は、ソロメオの主婦が地元の素材を使い、ウンブリアの調理法で毎日午前中に作る
・タイムカードを廃止し、自由に出勤してもらう 

トップクチネリ氏がここまで会社の在り方にこだわるのは、かつて高度成長期の工場労働者だった父親が過酷な仕事を強いられ涙ぐんでいるのを見て、『人間の誇りや尊厳を大事にする会社を作ろう』と決意したからです。ブルネロクチネリは、本社のあるソロメオ村で「ソロメオ職人学校」の開校を通じて、職人を1人の人間として見ることで、職人に最大限の力を発揮してもらい、ブランドを拡大させ、売り上げを伸ばすことで「利益を生みながら、人権も大事にする」会社をつくろうとしているのです。
 
 
ブルネロクチネリHP(日本語:人を大切にする企業)
 

講師紹介

清水ひろゆき(H&Hコンサルティング代表)

「成熟した日本市場で勝ち残るためには、オンリーワンの企業風土をつくり、価格競争せずに戦う企業を築くことが必須条件」と主唱するビジネスモデル・コンサルタント。20年に渡り、米国専門のビジネスコーディネーターとして活躍。その間、多くの日本の経営者を引き連れ、100カ国以上、400社以上の優秀...>もっと見る

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