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財務・会計

2013.10.04

第34回 社長の熱い思いが全社員に伝わる仕組みづくり

新・会計経営と実学

 「リーダーが集まる経営会議で、幹部社員を引っ張っていくために、
   いつも私一人だけが熱く語っています。
   幹部社員は、いつも私の話を身近に聞いているので、
   経営理念や私の考え方を理解していると思いますが、
   私の熱い気持ちが他の社員まで浸透していません。
  どうすれば全社員が熱意をもって利益に向って走り出してくれるのでしょうか」

社長は、社員の意識を何としてでも変えたいと切に思っています。
 
伸びている会社の経営会議では、社長が声を張り上げて、
「部門の決算書を自分の家計簿と思え!」「家計簿が赤字続きでは自宅が無くなるぞ!」と、
熱い思いをぶつけています。
 
経営会議に出席している各部門のリーダーは、社長の言葉を真剣に聞いてメモも取っています。
これを毎月毎月繰り返していくと、リーダーは社長の言葉を理解し、自分の行動にも落とし込んでいます。
 
しかし、リーダーはそれだけではだめなのです。
社長の熱い思いをメンバー全員に浸透させなければなりません。
 
では、どうすれば社長の思いを伝えることができるのでしょうか?
その答えはひとつです。社長の姿を真似ればいいのです。
 
経営会議での社長の姿を思い起こして下さい。
 
リーダーが弱気な発言をした時や、赤字の原因を数字で説明できなかった時、社長は,
 「赤字部門はみんなの足を引っ張っているんだぞ。この赤字をどうするんだ。
   いつまでに何をするのか、この場ではっきり言ってくれ」
と、声を張り上げるでしょう。
 
リーダーは、その姿を真似て、部内の会議に臨まなければなりません。
 
人望があると言われるリーダーの中には、部門のメンバーの失敗をかばったり、
慣れ合いで仕事をしている者がいます。
しかし、それでは、厳しい時代に利益を出すことはできません。
 
利益を出すためには、部門のメンバーを奮い立たせることが必要です。
やさしい言葉だけでは、利益を出す強い集団を作ることはできません。
毅然とした態度でメンバーを叱咤激励しなければならないのです。
 
そのためには、まず自らが成長しなければなりません。
自らがど真剣に利益を出す方法を考え、メンバーのお手本になる必要があります。
 
毎日その姿をメンバーに見せることによって、熱い思いや行動が浸透していくのです。
その結果、部内会議が活性化し、メンバーから
「こうすれば、利益が出るのではないですか?」「コストを下げるためには、こうすればいいのではないですか?」
という積極的な意見が必ず出てくるはずです。
 
このようにして、リーダーが社長になり替わり、メンバーに熱い思いを伝えれば、
メンバー全員が燃える闘魂を持つ組織ができ上がります。
 
そしてメンバー全員が利益に向って走り出すことにより、全員参加経営が実現するのです。

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講師紹介

田村繁和(経営ステーション京都代表、京セラ(元)監査役)

公認会計士・税理士。早稲田大学卒業後、大阪国税局国税調査官を経て、株式会社経営ステーション京都を創業。2005年6月、京セラ株式会社の監査役に就任(〜2009年)。 京セラ実学をベースとした中小企業のためのわかりやすい経営と会計を提案。実学にもとづく、キャッシュフロー経営と部門採算制での経...>もっと見る

小長谷敦子(経営ステーション京都取締役 公認会計士・税理士)

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