社長の価値を高める 「Theプレジデンシャル・イメージ A to Z」 ?トップのイメージが企業価値を創造する!? H・・・Halo Effect

最高の自分を表現する 成功イメージ戦略

コミュニケーション

2013.07.05

日野江都子(リアルコスモポリタン, CEO)

H・・・Halo Effect
ビジネス力を上げる「ハロー効果」活用法

皆さん、「ハロー効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?「後光効果」と言えば、耳にされたことがあるかもしれません。ビジネスシーンにおいて、ご自身がビジネスパーソンとして、そして企業の社長としての存在や責任を周囲に認知させるにあたり、また、あなたに社長として大きな期待を抱いている周囲に対して、この「ハロー効果」を用い、効果的なインパクトを与え実践的に活用できているでしょうか?
もし「今まで考えたこともなかった」と言う方がいらっしゃれば、是非今この場から考えてみて頂きたい。社長である皆さんであればこそ、この効果を有効かつ戦略的に取り入れるべきなのです。


ではまず、ハロー効果について簡単に説明いたしましょう。ハロー効果とは、心理的効果の一つで、ある対象を評価をする時に顕著な特徴に引きずられ、他の特徴についての評価が歪められる現象のことです。認知バイアスの一種。一般にポジティブな方向への歪みを指すことが多いのですが、ネガティブな方向へのハロー効果も存在します。ハローとは、「後光が差す」と言う時の後光、聖像の光背や光輪のことで、後光効果、光背効果とも呼ばれています。(参考 Wikipedia)
簡単に言ってしまえば、「人間は抜きん出た素晴らしい特長があると、他のことも良く評価する傾向にある」と言うことなのです。例えば、訪問した会社の受付がきちんとしていると、訪問者はその会社自体が素晴らしい会社であると思うというように。


その効果をご自身に取り入れるには、まず、あなたのポジティブ且つ特徴的な点を探す。見つけたら、それをより分かりやすく、社長という立場を踏まえ、最適に可視化する方法を考察。そして実践すること。まずはここからがスタートです。
内実があるのであれば、評価の対象となる為に分かりやすくそれを人の目につくようにすること、そして相手に期待を持ってもらうことができたら、そこから先のビジネス展開の幅がどれだけ広がり、どれだけ大きな可能性が芽生えるかわかりません。


しかし、コンサルティングを通じて「ビジネスシーンにおいて、御社のブランドを掲げつつ、ご自身の印象をより効果的に向上させるには?」という話を詰めていくと、大抵の場合、ご自分が不満に思っている部分、出来ていない部分など、ネガティブ要素の改善に思考が傾きやすいのが、一般的であり、日本人に多くみられる傾向です。また、ご自身の良い特徴について質問すると、明確な答えが即答されることがほとんどありません。「面白いことが好きな人間なのに、堅苦しく思われてしまっている」「本当は社長としてしっかり仕事をしているのに、年齢よりも幼く見えて説得力が欠けている」というような答えが返ってくるくらいに、ハロー効果がネガティブな方向に傾いている方が多く、内実を可視化出来ていない現状がそこに見えます。その一因として、互いを褒める、褒められることが少ない、控えめが美徳の日本文化の中で生活してきているからということもあるでしょう。それでも、仕事の場面での他者とのコミュニケーションを通じて、洋服をはじめとした後付けの物体に対する褒め言葉ではなく、ご自身の外見(内面を反映した特徴を含む)について「○○が素敵ですね」「□□が良いですね」と言われた記憶を、注意深くたどってご覧になると、意外とあるものだということに気がつかれると思います。

例えば、私の例です。「手が綺麗」という褒め言葉を、男女問わず頂く事が多々あります。決して指がすごく長いわけでも、手のモデルをできるような形でもないのですが、どうやら肌のキメの細かさ、艶、透明感、血色の良さという質と、ごつごつしていない形状がインパクトとして残るようです。「手が綺麗」という評価は、ビジネスシーンで不可欠な「清潔感」を第一印象で相手にインパクトとして与えることができていることになり、仕事の仕方から、生き方などなど、清潔かつ良質だと連想させるハロー効果となります。

ポジティブなハロー効果を生じさせる大きなポイントは、「美しい」「高い」「大きい」「明るい」「良い」こと。人間とはこれらに無条件で好感を抱き、品質を評価し、高い価値が存在すると考えるものなのです。であれば、あなたの持っている特徴の中で、上記の特徴を持ち、最も自然に、見せやすく、魅せやすい特徴を強調すべき。例えば、背が高い、骨格がしっかりしている、目鼻立ちがはっきりしている、肌が美しい、姿勢が良い、大きな笑顔、声が良い、健康的な顔色、立ち居振る舞いが堂々としている等々。第一印象でプラスのイメージを伝えられる特徴を生かし、他者に分かりやすく視覚化する、そしてその効果的な方法を取り入れ、継続して実践するのです。

「いいところを強調する」という、非常にアメリカ的な発想かもしれませんが、こうすることにより、ご自身が気にされているネガティブな部分は目立たなくなってくるもの。勿論、この改善も随時行っていくべきではありますが、人に最初に判断されるポイントは、ネガティブを改善した部分ではなく、本来持ち合わせたポジティブな特徴であることこそが自然で最強のポジティブインパクトとなるのです。それに、既に、社長と言う立場である皆さんであればこそ、他の人は持ちえない、あなただけの強みとなる特徴が存在しているはず。あとは、それを如何に可視化できるかがが、社長の価値創造とビジネスの結果につながるのです。「良い誤解」を生むも生まぬもビジネス力。「ハロー効果」は是非有効に!

講師紹介

日野江都子(リアルコスモポリタン, CEO)

武蔵野美術短期大学在学中、コロンビア大学(米国・NY)へ留学。武蔵野美術大学卒業後、パーソンズ美術大学(米国・NY)に留学、「ファッション&イメージコンサルティング」コース修了、ディプロマを取得。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークで株式会社リアル コスモポリタンを設立。 ニューヨー...>もっと見る

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