人気のコラム
おすすめコラム記事
カテゴリ別一覧を見る

トレンド・新技術

2019.01.15

第23回 TikTok

社長のメシの種 4.0

 15秒の短い動画をシェアするスマホアプリ「TikTok(ティックトック)」は、日本では2017年夏からのサービス開始だが、1年で急速に利用者が増え、昨年は流行語大賞にノミネートされるほどの人気となっている。


 全世界での月間アクティブユーザーも5億人(日本は900万人)と発表されており、運営している中国のバイトダンス(北京字節跳動科技)は企業価値が750億ドルと、ライドシェアの「ウーバー(Uber)」(720億ドル)を抜いて世界最大のユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)とされている。


 動画投稿サイトといえばGoogleが運営する「YouTube」で、YouTube動画で商品などを紹介するYouTuber(ユーチューバー)は小学生の「なりたい職業」の上位になっているが、YouTubeは動画を視聴をする人が圧倒的に多く、投稿している人は一部だ。
 それに対してTikTokは投稿する人の方が多いという特徴があり、「動くプリクラ」などとも言われるように、友達と一緒に撮って、加工して、投稿している。


 これは若い世代はスマートフォンがエンターテインメントの中心で、自撮り文化がトレンドになっていることが要因とされるが、「お題」となる音楽と振り付けパターンが数多く用意されており、可愛く見せるような特殊効果の加工も簡単に追加できるので、プリクラを撮るように誰でも気楽に動画投稿ができるためだ。


 TikTokのユーザー層は10代、20代が圧倒的多数を占めているが、中国版の「抖音(ドウイン=Douyin)」では若い世代からシニアまで幅広い世代が動画を投稿しており、ユーザーの平均利用時間も50分を越え、風景や料理、家族などが中心の動画を30代、40代も投稿している。


 日本も既に30%のユーザーが26歳以上で、グルメや観光、ファッションなど、動画の種類にも広がりが出てきているが、10代、20代が画面を見ながら撮影する内側カメラによるセルフィー(自撮り)が中心なのに対して、30代、40代、50代は外側カメラで撮影する傾向が多い。

 

新世代の中国IT企業

 中国のネットユーザーは2006年の1.3億人から2016年の7.3億人へと10年で爆発的に伸び、ネット利用者の伸び率が経済成長率よりも高くなっていたが、伸び率は2000年代後半の20~50%から2014年には5%に落ち込んで経済成長率以下となり、IT企業は海外展開(主に東南アジア)を考えるようになっている。


 そのため、現在中国のIT巨大企業であるネット通販・タオバオ(淘宝)のアリババ(阿里巴巴集団)、メッセージアプリ・WeChat(ウィーチャット、微信)のテンセント、検索の百度(バイドゥ)などが国内で成長したのに対して、TikTokのバイトダンスは最初から世界を目指して成長している。


 今後はアメリカのベンチャー企業だけでなく、TikTokのようなアジア企業にも注目してゆく必要がありそうだ。

 

 ======== DATA =========

●TikTok
https://www.tiktok.com/jp/

●YouTube
https://www.youtube.com/

●抖音(ドウイン=Douyin)
https://www.douyin.com

●タオバオ
https://world.taobao.com

●アリババ
https://www.alibaba.co.jp

●テンセント
http://tencentjapan.com

●百度
https://www.baidu.jp

講師紹介

高島健一(高島事務所 代表)

国内外「人の集まる所」「行列のある所」には必ず足を運び、次の売れ筋情報を誰より早く経営者に届ける、異色の新事業ナビゲーター。...>もっと見る

おなじカテゴリのコラム

講師の商品ピックアップ

当サイトでは、実在性の証明とプライバシー保護のため、GMOグローバルサイン社のSSLサーバ証明書を使用し、SSL暗号化通信を実現しています。

SSLとは?(IT用語辞典)