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読書・書籍

2018.06.29

第77回『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』(著:野口悠紀雄)

眼と耳で楽しむ読書術

「コンピューターは、これまで人間がやってきたことを代替する。
AIとブロックチェーンが人間の仕事を奪う。
専門家や経営者の仕事も安泰ではない。
こうしたことはこれまでもあった。
例えば産業革命がそうだ。
しかし、今回はもっと影響が大きい。
では、そうした時代になると人間のやることはなくなるのだろうか?」

これは、今回紹介する
『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』(著:野口悠紀雄)
に書かれた一節です。

近年、AIに関する話題は増える一方で、
経営者、リーダーとしては、もはや看過できないものとなりました。

AIといかに付き合うか、いかに使うかも大事なことですが、
それ以上に大事なのは、この時代をいかに生きるか!?。

著者の野口悠紀雄氏はファイナンス理論、日本経済論の専門家で、
これまでも数々のベストセラーを出してきたことでもお馴染み。

本書は、独学のすすめであると同時に、
経営者に対する強い思いを感じる一冊です。

それは特に、

「企業の進むべき方向について、的確な判断力を持っている人が多いとは思えない。
現在の日本で最も必要とされることは経営者の再教育だ」

という言葉に表されています。

経営者こそ、もっともっと学ぶことが大切。
しかも、学ぶならば独学がいい、と。

そして、どのように学べばいいのかの具体例が
いろいろ示されています。

10章にわたる項目の中で、
ぼくが最もおすすめしたいのは
2章の「独学者たちの物語」です。

考古学者のシュリーマン、20世紀最高の数学者と呼ばれるフォン・ノイマン、
アメリカ建国の父ベンジャミン・フランクリン、
独学で弁護士になり、大統領にもなったリンカーン、
鉄鋼王カーネギー、発明王エジソン、ライト兄弟など、
多くの偉人たちの独学経験が綴られていて、非常に興味深い。

しかも、これらは昔話ではなく、これからの時代への大きなヒントにもなるものです。
偉人たちの独学法、並びに野口氏の提唱するAI時代ならではの独学法から、
今こそ必要なものが得られると思います。

人生100年時代をよりよく生きるためにも、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。

尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
『モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番&第14番 他』
クラウディオ・アラウ (演奏)
です。

本書の中でも、「独学の音楽家」として紹介されている
20世紀を代表するピアノの巨匠アラウ。
その神童ぶりから"チリのモーツァルト"との異名を持ったほど。
ぜひ合わせてお楽しみください。

では、また次回。

講師紹介

団 長(本のソムリエ)

ビジネス書から絵本まで、年間1000冊以上を読破する“本のソムリエ”。活字離れが加速化する現代、独特の読み聞かせを始めとするユニークな授業を通じて、読書と親しむキッカケづくりや日本語教育に情熱を注いでおり、小中学校をはじめとする教育機関からの、読書授業の依頼が殺到。シブヤ駅前読書大学...>もっと見る

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