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経済・株式・資産

2018.04.13

第58回 中小企業のネット利用の救世主「ソウルドアウト」

深読み企業分析

ソウルドアウトという会社を一言で言えば、地方企業、中小企業であるリアルの企業のネットビジネスを支援する会社ということになります。すでに、アマゾン、楽天、あるいは食べログ、SUUMOなどポータルサイトやECサイトに広告費を払って店舗を出しているが、費用対効果に満足していない企業が顧客対象となるものです。

ネットの世界は、ノウハウを極めれば、細々とやっているビジネスを大きくすることができます。しかし、それをどうやっていいかは、なかなか素人考えでは答えが見つかりません。その時、実は信頼できる相談相手を探すのが極めて難しいのです。今やネット広告は、急拡大していて、大手企業もこぞってこの市場で効率よく広告を打ちたいと考えています。そのため、大手のネット広告代理店は大企業にシフトしていて、中小企業の相手はしなくなりました。典型的にはネット広告最大手の代理店であるサイバーエージェントでは、顧客数を絞って1顧客辺りの売上金額を増やす方向に行っています。

一方、ネットの世界で相談相手を探そうにも、ネットの世界はあまりに玉石混交であり、信頼できる相談相手を探すこと自体が至難な市場です。広告一つをとっても、まったく効果のないインチキがかなりのウエイトを占めます。立派なホームページを作成してくれる会社は無数にあります。しかし、そのホームページに人を集めてきてくれる会社はなかなか見つかりません。そこが最も肝心なはずなのですが。そもそもホームページを作るノウハウは学べば誰でもできるようになります。しかし、そのホームページに人を集めてくるノウハウは、なかなか身につくものではありません。

アマゾンや楽天で商品、サービスを販売しても、メールリストさえ手に入りません。つまりそれは自分の店ではないからです。よほど売れない限りは、アマゾンや楽天ではびっくりするほどは儲かりませんし、既に自社製品、サービスを購入した最大の見込み客のリストが手元にないのですから、いつまで経ってもベースが積み上がりません。ネットで商品やサービスを販売する場合、自社サイトに来てもらって直接買ってもらって初めてお得意さんになるのです。

同社の主たるサービスは広告料をもらって、自社サイトに顧客を確実に連れてくるビジネスです。まず、顧客との最初の打ち合わせでは、顧客のターゲットを絞ることから始めます。当該顧客の商品を買っているのはどんな人か?若者か年寄りか、男性か、女性か、法人か、個人かなどです。そして、そのターゲットに合わせて、サイトを再構築し、そのターゲットがアクセスするネット上のページに広告を表示させるように仕組みます。そのように行うことで初めて、自社サイトにターゲットの顧客がどんどんやってくるようになります。

小さく始める顧客の場合、年間の広告料はどのくらいかというと、まずは月10万円ほどで、それで効果が確認できれば、投入広告費を増やすという感じになるようです。同社はまさにネット上の集客ノウハウを持っていますので、同社に言わせると「当社が運用するとほぼ100%売上が向上する」と自信を持っています。それゆえ、売上高の伸びは、新規顧客の獲得以上に既存顧客の広告増のウエイトが高いようです。

有賀の眼

私も自らネットビジネスを行っていますが、ネットビジネスのノウハウは誰でもが簡単に身につくものではなく、その市場で感覚的、直感的に答えを見つけた人だけが、ビジネスを大きくできるという市場です。それだけにそのノウハウを身に付けた人、企業を探すのは至難の業で、そこにたどり着ければかなり成功が見えてくるものです。

その意味で、同社の狙う市場はニッチですが、極めてポテンシャルの大きな市場ではないかと考えられます。皆さんの中にも自社サイトへの集客で困っている人がいれば、同社が何らかのサポートになる可能性があるかもしれません。

講師紹介

有賀泰夫(H&Lリサーチ代表/証券アナリスト)

埼玉大学生化学科卒業後、新日本証券(現みずほ証券)に入社。1982年から約30年間にわたり、アナリスト業務に従事し、クレディ・リヨネ証券、UFJキャピタルマーケッツ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券…等で活躍。主に食品、卸売業、バイオ、飲料、流通部門を得意とし市場構造やビジネスモデ...>もっと見る

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