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第89回「『氣』の道場 一流経営者やリーダーはなぜ『氣』を学ぶのか」』(著:藤平信一)

眼と耳で楽しむ読書術

 
梅雨のようで梅雨でないような、妙な天気の6月。
日々の寒暖の差も激しく、コンディション維持、
とりわけ、心の管理が難しい季節ですよね。
ややもすると、ブレやすくなりがちな時期です。
 
これから暑い夏がやってくるのを前に
経営者やリーダーに、ぜひオススメしたい一冊があります。
 
『「氣」の道場 一流経営者やリーダーはなぜ「氣」を学ぶのか』(著:藤平信一)
 
です。


89-1.jpg
 

「氣」の道場 – 一流経営者やリーダーはなぜ「氣」を学ぶのか – (ワニブックスPLUS新書)/amazonへ

 
 
著者の藤平信一氏は、世界24カ国で約3万人が学ぶ「心身統一合氣道会」の会長。
全国経営者セミナーにも登壇されていますし、馴染みのある方も
多いかと思います。
 
本書はワニブックス【PLUS】新書から発刊されている藤平氏の
"氣"のシリーズの最新刊(三冊目)。
※前著は第78回コラムにて紹介
 
今回のポイントは、
「身体の状態を通して心の状態を知ることができる」
「氣を切らさずに生きる」といった藤平氏のモノの見方、考え方が、
今まで以上にリアルに感じられること!
 
それをよりわかりやすく、且つ、深める役割を果たしているのが、
文中で2章にわたって大きく展開されている、
大手芸能プロダクション・ホリプロの創業者、堀威夫氏との対談です。
 
ホリプロといえば、説明不要の日本を代表する芸能プロであり、
数多くのスターを発見し、育て続けていることでも有名。
 
堀氏は、なんと80歳から心身統一合氣道会に入門し、
86歳になった現在も毎週稽古に通っているとのこと。
一般的に見れば引退するような年齢から、
なぜ合氣道を始め、そして今もなお通い続けているのか? 
そして、そんな堀氏に対して、藤平氏が何を思うのか? 
 
中でも特に、
 
・堀氏が世の中の変化をどのようにキャッチしてきたのか?
・多くのスターやスタッフを発掘し、育ててきた堀氏の「人を見る目」とは?
 
は必見!
 
「失敗からは得るものがたくさんある。しかし、成功から得られるものは
ほとんどない」という堀氏の人生哲学も実に興味深い。
 
経営者・リーダー垂涎ものの内容が満載の、
ビジネス書の域を大きく超えた、この一冊。
大いにお役立ていただければ幸いです。
 
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
 
『アローン・アット・モントルー』(演奏:レイ・ブライアント)
 
です。

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アローン・アット・モントルー/amazonへ

世界的なジャズフェスティバルとして知られる、スイスのモントルーでの名演。
このアルバム、実は、オスカー・ピーターソンが直前に出演をキャンセルしたことで
急遽レイ・ブライアントが代役として、しかも一人で舞台に立った時のもの。
 
彼が氣を切らずに生きてきたからこそ、急な出番にも関わらず、
これほどの名演ができたのか、と思わずにいられません。
折にふれ聴きたくなってしまう、大好きな作品です。
合せてお楽しみいただければ幸いです。
 
では、また次回。
 

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