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第86回『熊谷正敏 稼業 頭角の哲学』(著:向谷匡史)

第86回『熊谷正敏 稼業 頭角の哲学』(著:向谷匡史)

 
我が日課の1つは、書店に足を運ぶこと。
 
お目当ての本があってもなくても、
行く先々で、書店に立ち寄るのが、何よりの楽しみです。
 
なぜなら、きっと新たな"出会い"があるから。
 
先日、いつものように、書店内を歩いていると
ある本の帯に書かれていた文言に、ふと目に留まりました。
 
「カンヌ国際映画祭でレッドカーペットを踏んだ初めての現役ヤクザ。
順風、逆風でどう処すか」
 
というものです。
 
映画好きな僕としては、ちょっと気になって読み進めてみたところ、
思いがけない衝撃が!
 
一言、この上なく、経営者、リーダー向けの一冊なのです。
 
そして、ぜひとも紹介したい、いや、紹介せねば、と思うに
至った次第です。
 
それが、
 
『熊谷正敏 稼業 頭角の哲学』(著:向谷匡史)
 
です。

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熊谷正敏 稼業 頭角の哲学/amazonへ

 
稲川会理事長補佐で、碑文谷一家11代目総長、
熊谷正敏氏へのインタビューを元に構成された一冊。
 
読めば読むほど、リーダー必読!
との思いが強くなります。
 
たとえば、
 
・問われるのは時代ではなく、トップとしてどう処するか。
 自分自身の生き方ではないでしょうか。
 
・組織は「情」でなく「責務」で動かす。
 
・リーダーシップって何なのかということになりますね。
 これは会社でも、我々の稼業についても言えることです。
 頭が切れるだけでも、仕事ができるだけでも、強いだけでもだめで、
 それは最低条件であって、人格的な意味で心酔させる力がなければだめでしょう。
 リーダーの生き方であり、人生哲学であり、自分を律する強靭な精神力。
 それに対して"この人なら"という信頼感が芽生え、この信頼感が心酔に昇華していく。
 
・組長に対して、会社の社長に対して、上司に対して、
 下の者が彼らを盛り上げようとする気構えのない組織は弱い。
 このことは断言できます。
 
・怒り方、褒め方、さとし方といったことは、
 上に立つ者は自分なりに分析しなくてはならない。
 ガツンと叱って、下の者が反省のことばを口にしたからといって納得しているとは限らない。
 相手の地位に頭を下げていることも少なくないでしょう?
 ここを見誤ると強烈なしっぺ返しをくらうことになる。
 
・権利意識の向上で、人間関係が横並びになった現代、ピラミッド型の組織は古いと
 言われますが、それは違うと思う。軍隊は階級で、ヤクザ社会は親分の器量で、
 そして会社はトップの人格と人望でピラミッドを構築する
 
・一家においては、私が規律もルールも全部つくることができます。
 私を叱責する者は一人もいませんし、私の判断が間違っていても、それを正す者もいません。
 私は羅針盤を持たないで軍艦を操縦する船長のようなものです。
 だからこそ感情に流されるのではなく、理屈に合っているか、筋が通っているか、
 それによって誰が得をし、誰が不利益を蒙るか、
 その影響はどこまでおよぶのかといったことを冷静に判断しなくてはならない。
 
…例を挙げれば、本当にキリがありません。
 
卓越した組織論、リーダー論、人間関係論、人生論であると同時に、
熊谷氏という一人の男が生き、成長してきた実録としても読み応え十分!
 
たびたびお伝えしてきたことですが、
異分野のトップに学ぶことは、リーダーの読書にとって大きな意義です。
本書は、ビジネス書のコーナーには並んでいない本ですので、
まさに、読んだ人勝ちと言えます。
この機会にぜひ!
 
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
『ラヴェル:作品集』
(演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン他)
です。

カンヌの町があるフランスにちなんで、
フランスの巨匠ラヴェルの名曲集を選んでみました。
合せてお楽しみいただければ幸いです。
 
では、また次回。


 
 

バックナンバー

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経営コラムニスト紹介

本のソムリエ・団長

本のソムリエ・団長 シブヤ駅前読書大学 学長 一里塚華劇団 主宰

パリ、ロンドン、オーストラリア…国内外で活動を展開する、インディーズ・エンタメロックバンド
「一里塚華劇団」を主宰。ボーカル&ギター。

音楽分野のみならず、ラジオDJ、写真家、講演&教育活動、食文化研究家、翻訳家…はじめ、テレビ出演や各雑誌への寄稿など幅広く、ビートルズの ポール・マッカートニー生家で流れる日本語ナレーションも担当するなど、その活動範囲は、とどまるところを知らない。

特に、年間1000冊以上の読書を楽しむ “本のソムリエ” としてつとに著名で、小中学校や教育機関からの、読書授業の依頼が殺到。 活字離れが加速化する現代、独特の読み聞かせを始めとするユニークな授業を通じて、読書と親しむキッカケづくり、日本語教育に情熱を注いでいる。

シブヤ駅前読書大学・学長、NPO読書普及協会・専任講師、文部科学省「青少年のためのオーサービジット」講師、 日本学びテーナー協会・名誉会長、ワクバカアカデミー・主任教授などを兼務。趣味は帽子集め。世界各地の100個以上所有。大の甘党で"スイーツプリンス"の異名をとる。 著書に「夢は見つかる。必ず叶う!」、「わたしの読書日記(寄稿)」などがある。

※本名非公表。“団長”の名は「一里塚華劇団」リーダーの肩書きと芸名も兼ねています
『本のソムリエ団長』ホームページ http://www.honsom.com

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