【夏季・全国経営者セミナー】事業家・若手起業家…35講師登壇、経営者700名が集う3日間 

日本経営合理化協会の関連サイト
米国フードビジネス 最前線 | 日本経営合理化協会BOOK&CD・DVD

文字の大きさ

日本経営合理化協会 BOOK&CD・DVD
お電話でのご注文も承っております:03-3293-0041

第29号 「ピンクベリー」
~ヒートアップするフローズンヨーグルト市場~

第29号 「ピンクベリー」
~ヒートアップするフローズンヨーグルト市場~


 米国で人気復活中のフローズンヨーグルト(注1)。第三次といわれる今回のブームは、ロサンゼルスを
皮切りにニューヨークへ飛び火。その勢いはますます増している。

 さて、この度のフローズンヨーグルト、略して“フロヨ
(注2)”人気。背景として真っ先に挙げられるのは、
ヨーグルト人口の増加である。
 健康志向の高まる昨今では、4人に1人の消費者がヨーグルトを日常的に摂取。
その数は1990年の2倍に膨らんだという。
(※IDFA「国際乳製品協会」調査より)

 ヨーグルトのちょっと酸っぱい味に抵抗感の少ない層が増え、同市場へのポテンシャルは
以前にも増して高まっている。そこに、フロヨの新たな世界観を表現する業態が出現。
消費者からの支持を得て大ヒットしているのだ。


 05年1月、ロサンゼルスのウエストハリウッドで創業された
フロヨ専門店「ピンクベリー
http://www.pinkberry.com/である。
 2人の在米韓国人が立ち上げた1号店(たった16.8坪!)は1日1500人が訪れる大繁盛店。
年商は300万ドル前後(≒約3億6000万円)に達すると推計されている。

 創業から2年半あまりで、ロサンゼルスに26店、ニューヨークに5店の布陣。
フランチャイズ待機件数は3000件を超えている。クラックベリー
(注3)というあだ名まで付いた
「"くせ"になるすっぱい味」、そして「チープなかわいさの内外装(注4)」は、アイマック(iMac)世代の
心を鷲掴み。70年代からある古いデザート“フロヨ”のアップデートに成功した。

 人気俳優レオナルド・ディカプリオ氏はじめ、セレブにファンが多いことも、同店のストーリーに
華を添える。また、あまりの大人気ゆえコピーキャット(模倣者)が続出。
 キウイベリー、スノーベリー、ローズベリー、ベリーグッド、セ・フィオーレとそれぞれの店名も紛らわしく、
中でもキウイベリーとの間では係争にまで発展している。

 ところが、ピンクベリーにそっくりなフォーマットは国外にもいたのだ。
他でもない、韓国で同分野のリーディングカンパニーとして130店を擁する
「レッドマンゴー
http://www.redmangousa.com/」である。

 07年7月、ロサンゼルスへの進出を果たした同社は、現在、電光石火のスピードで20店あまりを展開準備中。
競合環境は一段とヒートアップしてきた。
 “我こそは「フロヨ」の本家本元”と主張するレッドマンゴー。
なるほど、調べてみると同社の創業は04年。ピンクベリーより先輩格だ。
 不思議なことに、商品構成も酷似。オリジナルとグリーンティーのチョイス2種類と自慢のトッピングが
同様である。おまけにミニマルなインテリアまでどことなく似ているとあって、今度はピンクベリーが
レッドマンゴーのコピーキャット(模倣者)ではないかという指摘が出てきた。

(左)オリジナル  (右)グリーンティ

 

 古今東西、フードサービス業は真似て真似られての繰り返し。大切なのは、消費者に高い価値を
届けるための進化を続けることではないだろうか。レッドマンゴーは米国市場では本国で展開する
ミニマルなデザイン(ピンクベリーと似ている)を捨て、落ち着いた店舗デザインで攻勢に出た。

 加熱する米国・新フロヨ戦線。「新しくモデルチェンジしたデザート」から目が離せなくなってきた。

  (注1):ヨーグルトを(撹拌しながら)アイスクリームのように凍らせたもの。
     凍結していても乳酸菌は生きている。アイスクリームより低カロリー
     (約2/3程度)でさっぱり味。
  (注2):フロヨ(fro-yo)は、フローズンヨーグルト(Frozen Yogurt)の省略形。
  (注3):クラックは、コカインの一種。
  (注4):チープというのは比喩的表現で、同店の店内には1脚350ドルする
     フィリップ・スタルクの椅子、ひとつ250ドルするレ・クリントの照明がな
     にげなく置かれている。

 

 

 




※全国経営者セミナー(本年7月27日)にての講演CD・テープ、好評発売中!
            http://www.jmca.jp/prod/1000/10http://www.jmca.jp/a>


※米国進出(レストラン)をご計画の方、お知らせください。山本がお手伝します
             http://www.foodinfotech.us

バックナンバー

2010.06.10
第30号 「ディッピンドッツ」
2010.06.10
第29号 「ピンクベリー」
~ヒートアップするフローズンヨーグルト市場~
2010.06.10
第28号 「コールドストーン・クリーマリーのゆくえ」
2010.06.10
第27号 「ミール・アッセンブリー(Meal Assembly)」(4)
2010.06.10
第26号 「ミール・アッセンブリー(Meal Assembly)」(3)
  1. ≫記事一覧

経営コラムニスト紹介

Food Information Technology フードビジネスコンサルタント 山本洋三氏

山本洋三氏
Food Information Technology
フードビジネス
コンサルタント

米国の成功法則を、どうすれば日本で横展開できるのか…。

独自の『業態ワンボイス(ひとこと集約)』論コンサルティングの応用で、
米国のビジネスモデルをアレンジ。無理のない方式で日本企業への導入に
成功している注目のコンサルタント。


常に“まず訪ねる、まず観る、まず触れる”の現場主義を貫きながら、
「業態論」と「ブランドマーケティング論」の理論的側面からの考察をも併せて、
成功要因とリスク回避の方策を分析。
食品メーカーや大手料飲サービスFCをクライアントに有し、社長直属の
“知恵袋”としての情報提供や、年2~3度の帰国に合わせた
「流行・定点観測セミナー」の開催など、日米をフィールドに活躍中。


1957年兵庫県生まれ。79年、京都外国語大学英米語学科卒業後、渡米。
ロサンゼルス地区にてレストランに勤務。
その間、ハリウッド(映画・音楽・テレビなど)の授与式や
オープニング式典等のケータリング・演出を数多く担当する。


97年、その手腕を請われて流通コーディネーターに転身。
00年、フードサービス専門コンサルタントとしてMDPアソシエーツ
(カリフォルニア州モントレーパーク)に参画・独立。
01年、『業態ワンボイス』論コンサルティングをさらに拡げるべく、
フード・インフォメーション・テクノロジー
(FIT社、アリゾナ州スコッツデール)を設立、現在に至る。

山本氏が代表を務めるFIT社は、フード・ビジネスを中心としたコンサルの他、
「日本経営合理化協会アメリカ視察団」等、一般公募視察の現地コーディネート、
また、企業ごとにカスタマイズするオーダーメイド現地研修、米国企業との
交渉・業務提携の仲介業務などを専門支援する。

『アメリカ社会と外食マーケット論考』
(柴田書店「月刊食堂」2004年9月号~2005年2月号)
MOOK『NYデリ・カフェ、LAファストカジュアル』
(柴田書店)の構成・執筆協力、 『フードビズ』(株式会社エフビー、 15号より連載)
他、専門レポート等の執筆多数。

山本洋三氏の経営コラムに関するお問い合わせ