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第27号 「ミール・アッセンブリー(Meal Assembly)」(4)

第27号 「ミール・アッセンブリー(Meal Assembly)」(4)

【業態認知が定着へのカギ】
  さて、少々過熱気味のミール・アッサセンブリー。専門家の間ではこんな懸念材料も指摘されはじめた。

  (1)ランドロード(SC の大家)がビジネスモデルを理解しない。
      女性の趣味と勘違いする。
  (2)食品販売店(スーパーマーケット)が嫌がる。
  (3)あまりにも短期間に増えすぎて、オーバーストアーになる
      可能性がある。

  補足説明をしよう。(1)は同業態の立地はほとんどSC 内。そのため、リース契約の際に、大家がビジネスモデルを
理解しないとリースが得られない。借り難いということだ。
  (2)は立地のほとんどは小型SC 内。その場合、同じ集積内に同業種・同業態は入れないという契約項目が
通常設けられていることが多い。
  従って、多くの出店先のアンカーテナントである食品販売店がこの契約項目を立てにミール・アッサセンブリーは
同業種だとクレームをあげる場合があるという。
  つまり(1)(2)ともに、いまはまだ同業態の認知度が低く、業態定義も曖昧なので、リース契約にこぎつけるまで
難儀が多いということである。


  さて、ここで面白いのは(1)の結果だ。このビジネスモデルを理解しない大家の多くはたぶん男性であろう。
  かくいう筆者も当初このビジネスモデルはあまりピンと来なかった。
「何でもできる(ステキな)自分でいたい」という主婦の願望に気付かなかったからだ。

  近年元気になったといわれる女性たちだが、仕事を抱え、掃除・洗濯・3度の食事をこなし、子供と夫の世話をし、
自分の趣味にも時間を使っていたら、1 日何時間あっても足りないことだろう。
  だが、どこかで手を抜き、むやみに夫や子供の期待を裏切りたくはないのだ。
  特に、子供には安全な食事を与えたいと願う母親は多い。
つまり現状、多くの女性が、ひとりで「何人分もの人生」を生きようとして忙しすぎるという問題を抱えているのではないかと
考える。

  しかし、「何か捨てなよ」と、「自分の趣味にそんなに時間をとるな」と、男本位の論理を押し付けてはせっかくの
ビジネスチャンスを逃してしまう。彼女達はがんばっている。そしていつもステキでいたいのだ。

  このへんの心理をうまく業態化したのがミール・アッセンンブリーなのだろう。ドリーム・ディナーズ社のいう
”ドリーム・ママ””ドリーム・ワイフ”という表現こそが、ミール・アッセンブリー業態そのものだ。
  料理を「分解」し、大変な部分だけ代行し、主婦を光らせてあげるという考え方は面白い。
  男性的視点ではないビジネスパーソン、「毎日料理をしている人」が考えた食ビジネスのニッチ業態からしばらく
目が離せない。


ドリーム・ディナーズ
http://www.dreamdinners.com/main.php?static=index

ミール・アッセンブリーのパイオニア企業。
既存のHMR が捕捉しきれない消費者ニーズを業態化。
急成長を遂げた。


イーチーズ
http://www.eatzis.com/default.aspx?AspxAutoDetectCookieSupport=1

小売と飲食のハイブリッド業態。HMR 元祖ホットコンセプト。


ウェグマンズ
http://www.wegmans.com/

米スーパーマーケット準大手。MS(食事の解決法)の先進企業。


※ 本稿は、2006年7月31日発行のフードビズ22 号に掲載の
  「USA 発特別版話題店の肝『ドリーム・ディナーズ』」に寄稿した記事を一部
  抜粋、本テーマの構成に合わせて加筆・修正したものです。
             http://f-biz.com/mag/?bkn=022



※米国進出(レストラン)をご計画の方、お知らせください。山本がお手伝します
             http://www.foodinfotech.us

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経営コラムニスト紹介

Food Information Technology フードビジネスコンサルタント 山本洋三氏

山本洋三氏
Food Information Technology
フードビジネス
コンサルタント

米国の成功法則を、どうすれば日本で横展開できるのか…。

独自の『業態ワンボイス(ひとこと集約)』論コンサルティングの応用で、
米国のビジネスモデルをアレンジ。無理のない方式で日本企業への導入に
成功している注目のコンサルタント。


常に“まず訪ねる、まず観る、まず触れる”の現場主義を貫きながら、
「業態論」と「ブランドマーケティング論」の理論的側面からの考察をも併せて、
成功要因とリスク回避の方策を分析。
食品メーカーや大手料飲サービスFCをクライアントに有し、社長直属の
“知恵袋”としての情報提供や、年2~3度の帰国に合わせた
「流行・定点観測セミナー」の開催など、日米をフィールドに活躍中。


1957年兵庫県生まれ。79年、京都外国語大学英米語学科卒業後、渡米。
ロサンゼルス地区にてレストランに勤務。
その間、ハリウッド(映画・音楽・テレビなど)の授与式や
オープニング式典等のケータリング・演出を数多く担当する。


97年、その手腕を請われて流通コーディネーターに転身。
00年、フードサービス専門コンサルタントとしてMDPアソシエーツ
(カリフォルニア州モントレーパーク)に参画・独立。
01年、『業態ワンボイス』論コンサルティングをさらに拡げるべく、
フード・インフォメーション・テクノロジー
(FIT社、アリゾナ州スコッツデール)を設立、現在に至る。

山本氏が代表を務めるFIT社は、フード・ビジネスを中心としたコンサルの他、
「日本経営合理化協会アメリカ視察団」等、一般公募視察の現地コーディネート、
また、企業ごとにカスタマイズするオーダーメイド現地研修、米国企業との
交渉・業務提携の仲介業務などを専門支援する。

『アメリカ社会と外食マーケット論考』
(柴田書店「月刊食堂」2004年9月号~2005年2月号)
MOOK『NYデリ・カフェ、LAファストカジュアル』
(柴田書店)の構成・執筆協力、 『フードビズ』(株式会社エフビー、 15号より連載)
他、専門レポート等の執筆多数。

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