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第8号 「ローリーズ・カーベリー」

第8号 「ローリーズ・カーベリー」

  米国では毎年400万人余りの新生児が誕生。その上、140万人の移民が流入する。
20世紀最後の10年間だけでも関東圏に匹敵する人口増加数(3300万人)を記録した。
  「消費者数が増え続ける」という「成長の十分条件」を備え、米国フードサービス業は過去13年連続で
売上げ市場規模を拡大。業態変化も著しい。
  中でも、「ファストカジュアル」は、スピードと品質を同時に求める我侭な消費者ニーズに貢献。
近年、業界誌にもっとも登場する業態キーワードとなった。過去、6回に渡り解説を試みたファストカジュアルの
最終回は「ローリーズ・カーベリー」を取り上げる。

 

【ローリーズ・カーベリー】

  開店は2002年。客単価12ドル50セント。150席で年商190万ドル(約2億2800万円)を売る。
経営母体は老舗ファインダイニングのローリーズ・ザ・プライムリブ。牛肉生産量の2%前後しかないプライム等級の
柔らかいローストビーフを提供するビバリーヒルズ本店は、日本人のファンも多い。
 


 

  ローリーズ・カーベリーは本店のブランドDNAを損なわないよう業態要素を巧みにトレードオフ。
引き算式の業態化に成功した。
  メニューは女性を意識して拡充したものの、期待に反し女性客の多くは「プライムリブ関連商品」を注文。
売上げ構成の半分以上は看板メニュー(プライムリブ関連商品))に集中している。

 

  課題は、高コストの原材料費を上手くコントロールするためのメニュー設計と店内作業の効率化。
徹底して内製化された調理工程がブランドイメージを薄めずどのように単純化されていくのか注目したい。

  現在、アメリカで成功しているファストカジュアルは、高客単価からのアプローチが多くみられる。
QSRのマクドナルド、ウェンディーズ、ジャックインザボックスがM&Aや自社開発により挑戦したファストカジュアルの
各ブランドは成功例が少ない。
  今回の「ローリーズ・カーベリー」と第6回で取り上げた「ペイウェイ・アジアンダイナー」の盛業から我々が学べるのは、
業態とはトレードオフ。「引き算は可能」だが、「足し算は難しい」ということではないだろうか。

バックナンバー

2010.06.10
第30号 「ディッピンドッツ」
2010.06.10
第29号 「ピンクベリー」
~ヒートアップするフローズンヨーグルト市場~
2010.06.10
第28号 「コールドストーン・クリーマリーのゆくえ」
2010.06.10
第27号 「ミール・アッセンブリー(Meal Assembly)」(4)
2010.06.10
第26号 「ミール・アッセンブリー(Meal Assembly)」(3)
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経営コラムニスト紹介

Food Information Technology フードビジネスコンサルタント 山本洋三氏

山本洋三氏
Food Information Technology
フードビジネス
コンサルタント

米国の成功法則を、どうすれば日本で横展開できるのか…。

独自の『業態ワンボイス(ひとこと集約)』論コンサルティングの応用で、
米国のビジネスモデルをアレンジ。無理のない方式で日本企業への導入に
成功している注目のコンサルタント。


常に“まず訪ねる、まず観る、まず触れる”の現場主義を貫きながら、
「業態論」と「ブランドマーケティング論」の理論的側面からの考察をも併せて、
成功要因とリスク回避の方策を分析。
食品メーカーや大手料飲サービスFCをクライアントに有し、社長直属の
“知恵袋”としての情報提供や、年2~3度の帰国に合わせた
「流行・定点観測セミナー」の開催など、日米をフィールドに活躍中。


1957年兵庫県生まれ。79年、京都外国語大学英米語学科卒業後、渡米。
ロサンゼルス地区にてレストランに勤務。
その間、ハリウッド(映画・音楽・テレビなど)の授与式や
オープニング式典等のケータリング・演出を数多く担当する。


97年、その手腕を請われて流通コーディネーターに転身。
00年、フードサービス専門コンサルタントとしてMDPアソシエーツ
(カリフォルニア州モントレーパーク)に参画・独立。
01年、『業態ワンボイス』論コンサルティングをさらに拡げるべく、
フード・インフォメーション・テクノロジー
(FIT社、アリゾナ州スコッツデール)を設立、現在に至る。

山本氏が代表を務めるFIT社は、フード・ビジネスを中心としたコンサルの他、
「日本経営合理化協会アメリカ視察団」等、一般公募視察の現地コーディネート、
また、企業ごとにカスタマイズするオーダーメイド現地研修、米国企業との
交渉・業務提携の仲介業務などを専門支援する。

『アメリカ社会と外食マーケット論考』
(柴田書店「月刊食堂」2004年9月号~2005年2月号)
MOOK『NYデリ・カフェ、LAファストカジュアル』
(柴田書店)の構成・執筆協力、 『フードビズ』(株式会社エフビー、 15号より連載)
他、専門レポート等の執筆多数。

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