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第4回 AI小説

第4回 AI小説

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 Botnik Studiosというクリエイティブ集団が、AI(人工知能)にハリーポッター全7巻を学習させて「ハリー・ポッターと山盛りの灰のようにみえるものの肖像」という新作を書かせた。
 
 この小説には、「ロンがタップダンスをしてからハーマイオニーの家族を食べる」「ハリーが自分の両目を引き抜く」「ハリーが夏の間ずっと螺旋階段を落ち続ける」などの話が描かれており荒唐無稽だが、従来のAIを使ったチャットや物語とは違う手法で書かれており、注目されている。
 
 それは、この新作がAIに「ハリー・ポッター」を読ませ、学習させて、「ハリー・ポッター」の小説でこれまでどのような言葉が使われているかをベースに文章を進める提案をする「予測入力キーボード」を使い、多くの人々がこれを使って作った文章を提出、その中から優れた文章を選んで編集したものだからだ。
 
 Botnik Studiosは、「人間と機械がコラボして、どちらも単独では生み出せないものを考えつくことができようにする」ためにこのプロジェクトを行っている。
 
 この新作小説の公開ページを日本語訳した、トマ・ピケティ著「21世紀の資本」の翻訳でも知られる山形浩生氏は、「ウィリアム・バロウズが人間の構成力とキャパシティでほんの片鱗だけやってみせたことを、人工知能は一瞬でやってのけている」として、「人工知能は人間の知能や創造性がいかに制約され、型にはまっているかを明らかにしている」と書いている。
 
 確かに、一昨年のGoogle DeepMindの囲碁AI「AlphaGo」と世界チャンピオン・イ・セドルとの対局でも、AIは今まで人間が考えつかなかった手を打っている。
 
 そこから、私もAIは人間が持つ固定概念を越えた新しい発想を提供するものではないかと考え始め、今後はAIと人間のコラボにより、今まで思いつかなかった新たな発想やフロンティアを発見できる可能性が出てきたのではないかと期待している。
 
 人間が自動車と競争しても勝てないように、囲碁や将棋や計算などでAIと競争するのは無意味で、それよりもAIの助けを借りて新たな世界へ踏み出すことが重要だ。
 AIの「常識がない」という弱点を逆手にとり、人間が囚われている制約や思い込みを飛び越える道具として利用することにより、小説や音楽などの創造的作業もマーケティング、商品開発、サービス開発、販売手法など、ビジネスに直結する仕事も飛躍的な進歩が生まれてくる時代に突入しつつある。
 
 AIに仕事を奪われるのではなく、AIによって仕事が広がる時代が来そうだ。
 
 
 
 

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経営コラムニスト紹介

社長専門 新事業アドバイザー 高島健一氏

高島健一氏 社長専門 新事業アドバイザー 

 次の成長事業やヒット商品を、誰よりも早く探し出す社長専門の新事業コンサルタント。日本にとどまらず世界中、人の集まるところには必ず自分の足を運ぶ行動力に定評があり、社長の経営アドバイザーとして活躍。

 「百聞は一見にしかず。百見はワンタッチにしかず」を信条とし、自分の眼で、耳で、手で必ず体験する現場主義を徹底。旺盛な好奇心と独特の感性から、次のヒット潮流を確実に先見する。

 慶應義塾大学経済学部卒業後、1978年日本楽器製造(株)入社後、(株)高島陽事務所(現在の高島事務所)に入社。現在同所代表。著「新しい儲け方のヒント」…他。

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