menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

サービス

12軒目 「地元の人に支持される個人店の鏡」

大久保一彦の“流行る”お店の仕組みづくり

「太古福」(宮城県・仙台市)
 

 仙台で牛タンというとあなたはどの店を思い出すだろうか?
 
 チェーンでは「利久」が伸びているように見える。「利久」は牛タンで観光客を引きながら、しっかり料理人を置き、魚などの生ものを品揃えし、 地元の人間でも気軽に来店できる居酒屋のように機能しているように思う。とてもバランスの良い店だ。
 
 さて、私は、牛タン屋なら、この太古福(たこふく)を推したい。
 
 この店は駅前にない。高速インターに近い住宅地のど真ん中に悠然と存在するなんとも異色な存在だ。
 
 もちろん、超繁盛店。地元の人に支持され続けている店だ。そして個人店の鏡に私は思う。
 
 店の外観は、まさに住居兼、店舗という感じで、駐車場も、「これから建売住宅でも建てるのかな・・」という印象。
 

 そんな裏口から入ると、初めて来た人間は驚くこと間違いない。
 
 そこに、まさに個人経営の“お母さん”という女将さんがいい感じ出迎えてくれる。
 
 でも、それは暇な時を選んでいくから。昼時となると、車と人 でもう戦争状態。女将さんの姿を見ていいサービスはないとインプットされている 人も多いのではないだろうか?
 
 この店の牛タンは醤油ベース。塩、味噌の味付けがほとんどの仙台の牛タン店にあって、珍しい存在。見た目の量も決して多くない。
 
shikumi12_01.jpg
 
 しかし、この厚切りのタンがご飯にあう。香ばしい香りがいい。
 
 その一方で、この味わいはほっとする味だ。
 
 繁盛店には、「忘れさせない店」と「飽きられない店」がある。この店は、醤油味という個性がありながらも、何か気の置けないところがあって、 なぜだかわからないけどやってきてしまう店だ。家のような、牛タン屋のような、でも安心できる店だ。心も胃袋も優しくいやしてくれる小商圏の時代の名店の ひとつなのだろう。
 

太古福
仙台市若林区六町の目
電話 022-288-5849

 

11軒目 「1日に餃子を10000個売る店」前のページ

13軒目 「本場!ブイヤベースの一番店」次のページ

関連記事

  1. 83軒目 福岡から日本全国へ!

  2. 第166話 廻船酒蔵 ベッチャーの胃ぶくろ @尾道市 ~『尾道造酢』の酢を使ったお酒と穴子料理で地域密着

  3. 第181回 ネパール本格料理ナングロガル @新宿区百人町(大久保駅)

最新の経営コラム

  1. 第178話 モノ、カネ、ヒトの「中国離れ」をどう食い止めるか?

  2. 第40回 昇格昇進と昇給運用の関係

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年3月27日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 社員教育・営業

    第4話 成長課題 管理職の部下育成術(4)
  2. 製造業

    第283号 チョコ案改善法のすすめ
  3. マネジメント

    第10回 会社をオンリーワンにするブレない経営とは?~事例:シャングリラホテル
  4. キーワード

    第144回 ベルギーポテト
  5. 人事・労務

    第25話 社長・重役報酬の正しい決め方
keyboard_arrow_up