経営者の皆さんは、日々、
自社の差別化につながるような新しい事業やサービスのアイデアを求めていらっしゃることと思います。
かつて、商品主導型の市場では、いかに性能の優れた商品を開発するか、
あるいは、製造プロセスの効率化を行って利益の拡大につなげていくか、
ということに発想のフォーカスが置かれていたと思います。
しかし、今日、工業経済社会からサービス経済社会への移行が始まっている中、
“競争のルールを変える「仕組み」”が生まれています。
差別化のカギとなる「仕組み」の創造は困難であり、企業にとっても多大なエネルギーと労力の投入を強いるものです。
その反面、模倣が難しく、他社の追随を許さないという見返りも存在します。
日米、いずれの市場を見ても、業界をリードしている企業というのは、革新的な「仕組み」を創造しています。
本コラムでは、「新規事業・サービス企画」や「企業革新」を目指している経営者の方々に、
着想のヒントとなるきっかけやツールを、米国の事例を挙げつつ、毎回ご紹介していきたいと思います。

今から10年以上前、90年代の半ばから後半にかけて、「Eコマース」という言葉が流行りました。ネットという新しい媒体の出現に伴う「電子商取引」の始まりでした。私も、「Eコマース」というテーマで、あちこちで講演をしたり、記事を寄稿したりしましたが、そのうち、「ネットで売買する」などということがもうあたり前になって、「Eコマース」という言葉はあまり目新しくなくなりました。 しかし、21世紀の最初の10年間が幕を閉じた今、新しい「Eコマース」の波が押し寄せているような気がしま…続きを読む


石塚しのぶ氏
ダイナ・サーチ・インク代表
ダイナ・サーチ、インク代表、日米間ビジネス・コンサルタント。
1972年、南カリフォルニア大学オペレーション・リサーチ学科修士課程卒業。
その後、コニックスバーグ・インストゥルメント社においてNASAプロジェクトのプログラム・
マネージャーを担当、プロジェクト・マネージメントのスペシャリストとして経験を積む。
1979年にカリフォルニア州認定技術士の資格を取得。
1982年に日米間のビジネス・コンサルティング会社、ダイナ・サーチ、インクを
カリフォルニア州ロサンゼルスに設立。
米国優良企業、業界の研究レポートを数多く手がける傍ら、アグレッシブな成長を
目指す先進的日本企業をクライアントにコンサルティング業に精力的に従事。
日米間ビジネス・プロジェクトにおいて、クライアント企業の目標をビジュアライズ
(可視化)し、到達までの道のりを組み立て、水先案内人としての役割を果たす。
「実践重視のコンサルティング」を掲げ、机上のリサーチのみならず、
現場の観察や経営者との対話を通して、優良企業の「仕組み」について学び、
クライアント・ビジネスの活性化に役立てることを信条としている。
著書に、「『顧客』の時代がやってきた!『売れる仕組み』に革命が起きる」
「ザッポスの奇跡」※パブーより電子版「ザッポスの奇跡」が発刊されました。



