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<事例―34 冨士製作所(B2B)>即席麺製造機械で世界シェアの約50%を誇る・・・それが「冨士製作所」だ

<事例―34 冨士製作所(B2B)>即席麺製造機械で世界シェアの約50%を誇る・・・それが「冨士製作所」だ

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 ●即席麺製造機械の世界シェア50%を誇る企業
 
 日本企業が発明し、世界に広がった商品の代表例のひとつにインスタントラーメンがある。現在インスタントラーメンは世界で約1,014億食が消費される規模にまで成長している。
 
 群馬県は日本有数の小麦産地で東京という大消費地に至近なこともあり、サッポロ一番の「サンヨー食品」、赤いきつねと緑のたぬきの「東洋水産」、ペヤングソースヤキソバの「まるか食品」といった即席麺メーカーが同県内に集積している。
 
 群馬県の藤岡市にある冨士製作所(櫻澤誠代表)は、国内の大手即席麺メーカーはもとより世界30ヶ国の企業が同社製の製造ラインを採用し、即席麺製造機械の世界でおよそ50%のシェアを誇る企業だ。
 
 主要取引先にはエースコック、サンヨー食品、東洋水産、日清食品、まるか食品、明星食品などが並び、普段我々が口にする即席麺のほとんどは同社の製造機械でつくられている。売上高は36億7,700万円(2013年2月時点)だ。
 
 ●製造機械の製造からアフターサービス、さらには麺の開発まで手掛ける
 
 冨士製作所は小麦粉と水を練って麺をつくる段階から、麺をカップに入れ、フタのシールをつけて完成品になるまで一貫した製造プロセスを提供できる。
 
 また使用する原料や生産国、現地の風土や気候に合わせて設計仕様を最適化し、機械や製造プラントをオーダーメイドで提供できるのが同社の強みだ。
 
 また機械の製造販売に終わらず、機械の据付やメンテナンス、改修や修理といったアフターサービスまでを手掛け、冨士製作所は課金方法にも工夫して取組んでいる。
 
 さらに同社は製造機械に加えインスタント麺の開発部門を備えており、近年話題になった「生麺のような食感のインスタント麺」は同社によって開発された。
 
 現在、中国や東南アジアでインスタントラーメンの需要が拡大しており、冨士製作所の売上のおよそ半分は海外への輸出が占めている。
 
 
<「冨士製作所」の事例に学ぶこと>
 
 冨士製作所は製造機械の製造やプラントを提供するだけでなく、据付・メンテナンス・改修・修理といったアフターサービス、さらには麺の開発までを手掛け、多様な課金方法を考え出して収益性を向上させている。
 
 取引先が望むことに徹底して耳を傾け、要望に素早く対応し、自社の収益を上げる場所(収益を上げるポイント)を増やすなど、冨士製作所は中小企業として理想的な事業を推進している。
 
 
 
 
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経営コラムニスト紹介

ブレインゲイト 代表取締役 酒井光雄氏

酒井光雄氏 ブレインゲイト 代表取締役

 事業経営の本質は「これまでになかった新たな価値を生み出し、社会に認めてもらう活動」であると提唱。
 価値の低いものはいつの時代にも、必ず価格競争に巻き込まれ、淘汰されていくとして、一貫して企業と商品の「価値づくり」を情熱的に指導する、注目のコンサルタント。
 常に最終顧客となる「生活者」を意識した独自の「価値づくり」を事業戦略にまで高め、価値で競える企業づくり、売れていく商品、企業ブランド価値の形成、顧客との関係づくり、既存事業の深みある拡大…など、「確実に事業を成長させていく戦略」を展開。
 これまでに自動車、飲料食品、衣料、住宅、コンピュータ関連、生活関連、金融…など、コンサルティング先は100余社を数え「経営者に勇気と収益をもたらすコンサルタント」として絶大な人気を博している。
 実際、氏が代表を務めるブレインゲイト株式会社は、日本経済新聞社が実施した「企業が評価する経営コンサルタント調査」で、世界4大会計事務所の一つと同一ランキングに選ばれるなど、そのコンサルティング活動の評価は極めて高い。 また、入塾希望が後を絶たない経営者のための勉強会「酒井塾」の塾長としても活躍。
 1953年生まれ。学習院大学法学部法学科卒。ブレインゲイト株式会社代表取締役。

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