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第159回 『上司を「教師」にしよう』

第159回 『上司を「教師」にしよう』

 
作家の吉川英治氏は、
《吾以外皆我師(われいがいみなわがし)》
という言葉を座右の銘にしていたという。
 
昔の徒弟制度にも、学ぶところはある。
 
新入りが、兄弟子や師匠の技を見ては、
それを「盗んで」自分のものにしていった点だ。
 
欧米でも同じである。
 
コック修行は、皿洗いから始める。
皿を洗う前に、皿に残ったソースをひとなめするためだ。
こして、ソースの味を覚えていく。
 
「コックになりたいんだ。皿洗いなんかしちゃいられない!」
と息巻くようでは、
せっかくのチャンスを棒にふるだけだ。
 
 
上司との付合いにも、この目線が必要になる。
 
上司は、自分が進もうとしている道を、
曲がりなりにも先んじているいる存在だ。つまり、
格好の「道しるべ」だと思えばよい。
 
仕事ができ、人間的にも尊敬できる立派な上司なら文句はない。
だが、いつもそうとは限らない。
 
「なぜ、こんな人が上司?」
と思うような上司にあたることも多いだろう。
 
そんな時は、反面教師にすればよいのである。
 
「自分はああはなるまい」という、《間違いの手本》にするのだ。
 
 
不思議なもので、反面教師にしようと思ってダメ上司を観察していると、
なぜか、その人の意外な良いところを見出すことが多い。
 
結局は、《吾以外皆我師》である。
 
学ぶ姿勢さえあれば、人は、誰からでも何かを盗みとり、
自分のものにしていくことができる。
 
ダメ上司は腹の中で軽蔑する? あからさまに敬遠する?
・・・いずれも、青すぎる。
 
 
 
 

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経営コラムニスト紹介

国際ビジネスブレイン代表取締役 新 将命氏

新 将命 (あたらし まさみ)氏
国際ビジネスブレイン 代表取締役

海外留学の経験なしで、MBA出身者がしのぎを削る外資系企業に挑戦。
卓越した実行力・実務能力とバイタリティで、抜群の実績を上げ頭角を現わし、
社長業はじめ数々の要職を歴任してきたグローバル経営時代の先駆者。

目先の業績ばかりが重視されがちな外資企業にあって、
“企業は人なり”を経営信条に中長期的な会社づくりを展開。
四半期毎の業績獲得はもちろん、永続繁栄のための基盤づくりに貢献する。

1936年東京生まれ。早大卒業後、シェル石油入社。
その後、米国コカ・コーラカンパニー・オブ・カリフォルニア、
ジョンソン・エンド・ジョンソン社長、
米国フォーチュン500でも著名なサラ・リー社の日本法人社長、米国総本社の副社長、
日本フィリップス代表取締役副社長、日本ホールマーク社長などを務める。

国内にても、堂々と多国籍企業と渡りあえる企業の育成を主眼とした経営指導機関
「国際ビジネスブレイン」を設立。
住友商事アドバイザリーボードメンバー、ファーストリテーリングアドバイザー、
健康コーポレーション取締役、グローバル・リンケージ取締役など、
大中小企業の取締役や社外重役等を歴任する。

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