日本経営合理化協会の関連サイト
社長の右腕をつくる 人と組織を動かす | 日本経営合理化協会BOOK&CD・DVD

文字の大きさ

日本経営合理化協会 BOOK&CD・DVD
お電話でのご注文も承っております:03-3293-0041

第153回 『時間を二つに分ける』

第153回 『時間を二つに分ける』

 
私は、時間を二つに分けて使っている。
 
私の手帳は、当残ながら、仕事の予定がぎっしり書き込まれている。
年、月、週、日、…の基本スケジュールである。
これを英語では、《予約済みの時間(Time Booked)》という。
 
それ以外に、月2~3回の個人的勉強会(と、以前は週二回のボディビルの予定も)を、
しっかり手帳に書き込んでいる。
 
こうして決められた時間以外は、スケジュールにはないが《活用できる時間》だ。
この時間をいかにうまく使うかが、個人の工夫によるところだろう。
 
 
英語に、《Holes In The Day》という表現がある。一日の中の、時間の穴のことだ。
 
たとえば、八時間睡眠をとるとする。
仕事が八時間、通勤が〇〇時間・・・と、一日をある面積と考え、
その中を色で塗りつぶすように区切っていくと…時間と時間の間には、
スキマができるはずだ。
これが、《Holes In The Day》である。
 
一日一冊の《買書家》を自認する私の場合、
これらの細切れ時間は、たいてい読書にあてる。
 
若い頃など、「眠るのは死んでいるのと同じだ」とばかりに時間を削った。
(現在では、寄る年波には勝てず、「いい生き方をするために寝るのだ」
 という理屈で、自分を納得させてねむっているが・・・・)
 
以上が、私にとっての《二種類の時間》の使い方。
 
加えて、簡単なことは複数で行なう主義、すなわち、《ナガラ族》である。
朝は、食事をとりながら、新聞を読みながら、外国語放送も聴く。
通勤電車の中では、もっぱらビジネス教養、語学などの音声を聴く。
夜は床に就くなり本を広げ始め、活字を追いながら、
英・仏の語学CDや講演CDをかけることもある。
 
読書も、一度に三冊くらいは並行し、異なる本を読んでいる。
要は、時間にケチなのである。
 
 
こう説明をすると、いかにも雑駁(さっぱく)な時間の使い方をしているように
とられるかもしれないが、
問題によっては、《一時一事の法則》は守るようにしている。
 
これは、経営でいえば、《集中管理の原則》と同じもので、
重要なことは、一時に一つのことしかせず、
集中することで効果を上げようとするものである。
 
というわけで、外資企業の経営者をしていた頃は、
いろいろな時間を使い分けるのに精一杯で、
私の場合、時間をかけた家族サービスはほとんどすることがなかった。
せいぜい、夕食時の会話ぐらいなものだ。
 
家族には申し訳なかったが、己の人生の一生の持ち時間が限られていると思うと、
時間は浪費したくないという気持ちが先行して、
ついついムダと思われるものは省略してしまうのである。
 
 
日本では「日記」をつける習慣があって、
「過去」の時間を反省し、これを是とするが、
「未来」の時間である《予定表》の使い方は、今ひとつ工夫されてもよいと思う。
 
周囲を見回すと、時間に遣われている《時間奴隷》や
自分なりの時間を使いきれない《時間貧乏》の諸氏が多いようだ。
 
あくまで時間の主である《時間リッチ》になりたいものである。
毎日の時間を上手に使うしか、寿實下人生の過ごし方はないのだから。
 
 
そういえば、すごい仕事を見事にこなす点で、私が尊敬する英国人は、
決して「I am busy.」とは言わないのに気付いた。
「I am occupied.」とのたまうのである。
 
時間をマネージしきっている人特有の、自信を示唆する言い回しだと思う。
 
 
 

バックナンバー

2017.07.14
第156回 『マニュアルで自主性を殺すな』
2017.06.16
第155回 『ゼネラリストという名のスペシャリスト』
2017.05.12
第154回 『エクセレントカンパニーの条件は「CPM」』
2017.04.14
第153回 『時間を二つに分ける』
2017.03.10
第152回 『時間とは、作るもの』
  1. ≫記事一覧

経営コラムニスト紹介

国際ビジネスブレイン代表取締役 新 将命氏

新 将命 (あたらし まさみ)氏
国際ビジネスブレイン 代表取締役

海外留学の経験なしで、MBA出身者がしのぎを削る外資系企業に挑戦。
卓越した実行力・実務能力とバイタリティで、抜群の実績を上げ頭角を現わし、
社長業はじめ数々の要職を歴任してきたグローバル経営時代の先駆者。

目先の業績ばかりが重視されがちな外資企業にあって、
“企業は人なり”を経営信条に中長期的な会社づくりを展開。
四半期毎の業績獲得はもちろん、永続繁栄のための基盤づくりに貢献する。

1936年東京生まれ。早大卒業後、シェル石油入社。
その後、米国コカ・コーラカンパニー・オブ・カリフォルニア、
ジョンソン・エンド・ジョンソン社長、
米国フォーチュン500でも著名なサラ・リー社の日本法人社長、米国総本社の副社長、
日本フィリップス代表取締役副社長、日本ホールマーク社長などを務める。

国内にても、堂々と多国籍企業と渡りあえる企業の育成を主眼とした経営指導機関
「国際ビジネスブレイン」を設立。
住友商事アドバイザリーボードメンバー、ファーストリテーリングアドバイザー、
健康コーポレーション取締役、グローバル・リンケージ取締役など、
大中小企業の取締役や社外重役等を歴任する。

新 将命講師 全国経営者セミナー講演収録CD・DVD
“200年企業づくり”の黄金ループCD・DVD
●新将命講師の全国経営者セミナーの講演がCD・DVDになりました!
世界の超優良企業6社で社長、経営職を歴任した伝説の外資トップが説く長寿企業づくりへの黄金ループとは。「原理原則」対「我流自己流」、経営者品質の最大条件、利益の3つの顔、戦略の心…

国際ビジネスブレイン代表新 将命氏の経営コラムに関するお問い合わせ