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色々なタイプに対して「一対一(マンツーマン)で学ばせる」方法について見ていきます。
今回は、若い社員にありがちな「なかなか質問してこない人」 と「やる気が見えない人」への教え方です。
「なかなか質問してこない人」
なかなか質問してこない人もいます。
わかっているのかいないのかわからない「何かわからないことない?」と聞いても「い え、特にありません。」
よく見ておく
質問してこない人も、わからないときは、何らかのサインを出しています。
キョロキョロと周りを見たり、職場内を歩きまわっ たり、本を開いたり。そういうサインを見たら教えるチャンスです。
質問を紙に書かせる
口では質問してこないけど、紙に書かせると、多くの質問を出してくる人もいます。
引っ込み思案の人や、おとなしいタイプの 人によくありがちですね。
忙しそうな先輩を呼び止めてまでは質問できないけど、紙に書くことぐらいならできる。
こちらは大変になりますが、メールで質問さ せるのも手ですね。
FAQ(よく出る質問)マニュアルを作らせる
ノートの左側に質問、右側にその回答を書かせます。
「あなたの次に入ってくる新人も同じような疑問をもつはずだから、そのとき役立てましょう」と、
質問する意義を見出させるのです。「こんなことも知らない」と思われるのが嫌で質問しなかった人が
「次の新人のため」という“言 い訳”を得ることで、質問しやすくなります。
「やる気が見えない人」
積極性がない、質問してこない、目に力がない、反応がない、何を言っても暖簾に腕押し・・・。
こういうタイプの人もいます。
やる気が外に見えないだけかも
こういう人は外側にやる気を示すのが下手なだけかもしれません。
表面的にはやる気が見えなくても、一人でやる作業を与えると黙々と粘り強くやる。そういう人もいます。
こういう相手に「頑張れ!やる気を見せろ!」と言葉だけのはっぱをかけても、反発しますので逆効果です。
「あいつはダメだ」と早めに見切りをつけないように気をつけましょう。
小さな成功体験を積ませる
やる気が見えない人は、自分に自信が無いという場合もあります。
「自分にできそう」と思えないから、意欲を示せない。
こういう相手に高い目標設定をしても、それだけで萎縮してしまいます。
小さな目標を与え、できたら褒めるという繰り返しで自信をつけさせるとよいでしょう。
成功記録をつけさせる
本人に、少しでも上手くいった点・自分をほめたくなった点・周囲からほめられた点を、毎日ふり返らせ、
記録に残させます。 最初は嫌がるかもしれませんが、ほんの少しでもよいので書かせてください。
この積み重ねが「自分ならできそう」という自信につながってきます。
自信がつけ ば「あいつがあんなに変わるのか」と思うぐらい変貌してくれます。
以上、今回はタイプ別の教え方として「なかなか質問してこない人」「やる気が見えない人」への
対応を見てきました。次回も お楽しみに!
参考書籍:
「これだけはおさえておきたい仕事の教え方」
関根雅泰著 日本能率協会マネジメントセンター