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第6回 信頼関係を築けば、教えるのが楽になる

第6回 信頼関係を築けば、教えるのが楽になる

今回も「一対一(マンツーマン)」で教える際のポイントを確認していきます。




土台は、信頼関係
 

「一対一(マンツーマン)」で教える際のポイントは、前回確認したように「相手を理解すること」
そしてもう一つ「信頼関係を築くこと」です。

いくら教え方のテクニックがあろうとも、土台に信頼関係がなくては、相手には伝わりません。
「この人から教わりたい!」と 思わない限り、相手は真剣には学ぼうとしないものです。

表面的には素直に従っているように見えても、内面は違う場合もあります。逆に、教える相手との間に
信頼関係が築けていれば、相手は聞く耳を持ってくれますから、教えるのが楽になります。

ではどうしたら相手と信頼関係を築くことができるのでしょうか?




信頼の要素
 

相手と信頼関係を築くためには、次の「3つの要素」を満たす必要があります。
 

1.共通点
 

教える側と教わる側の間に、何らかの「共通点」があると、信頼関係の構築がスムーズに進みます。
共通の趣味、知人、価値観、同郷の出身など。
人は自分と似たところがある相手に対して親しみを覚え、安心感・信頼感をもちます。
教え上手は、相手を理解する過程を通して、相手との間に共通点を見出し、早期に信頼関係を構築するのです。

それに対して、教え下手は、共通点を探そうとする努力をしません。
「一回り以上年齢が違うから」「最近の若い奴は何を考えているかわからん」と、
相手との間に共通点を見出そうとせず、最初からあきらめてしまうのです。その結果、教わる側から見れば
「あの人は自分のことを分かってくれようとしてくれない」と感じ、信頼感を抱けないのです。
 

2.姿勢
 

教える側の真摯な姿勢に、相手は信頼感を抱きます。
「この人は、本気で自分の成長を願ってくれている」「真剣に自分に向き 合ってくれる」そう感じると、
人は信頼感をもつのです。それに対して教え下手は、片手間に教える、時間を割かない、
自分の都合を優先する、など教わる側か ら見て、真剣さや真摯な姿勢が感じられない言動を取ります。

教える側に求められるのは、真摯に相手の成長を願い、それを手助けする行動です。
特に大事なのは「仕事を任せる」という姿勢です。
やる気のある社員ほど、自分の裁量で仕事を回せることを 喜びます。
入って間もない社員でも、やりがいのある仕事を任せてもらえる。ここが、中小企業の強みでもありますよね。

教える側の姿勢として必要なのは、もう一つ「自分も成長し続けたいと思う気持ち」です。
教える側の先輩・上司であろうと も、まだまだ勉強の途中、成長の途上である。
そういう教える側の姿勢を見て、多くの若手社員はこう感じます。
「この人ですら、勉強しているのだから、自分 なんかもっと勉強しなくては」と。

逆に、成長しようとしない、新しい発想を取り入れようとしない、柔軟性のない先輩・上司に対して、
できる社員ほど厳しい評価を下します。「ああいう風にはなりたくない」と。
できない社員は、そういう先輩・上司と同じようになっていくものです。朱に交われば赤くなる。
教える側も学び成長する姿勢をもつことが重要なのです。
 

3.能力
 

教わる側は「自分より能力のある人から教わりたい」と考えています。
自 分より仕事ができない人、尊敬できない人から、教わりたくないのです。
そうは言っても、教える側が100%完ぺきである必要はありません。
前述したよう に、教える側もまだまだ学びの途上なのですから。
では、教える側として能力が高い人とは、どういう人なのでしょうか?

単純に言えば「理由を説明できる人」です。教える際に次のような言葉がでる人は、要注意です。
「とりあえず~」「なんでもいいから~」「屁理屈言うな!」
もちろん、仕事においては、やってみないと分からないことも多くあります。
だが、多くの若手社員は言葉での説明を求めます。

「これは、何のためにやるのですか?」「理由を教えてください。」「目的は?」
小生意気に聞こえるかもしれませんが、
彼らのこういう疑問に答えることができる「理由を説明できる人」が、
若手社員の成長を支援できる「教える能力が高い人」なのです。



 

以上、「3つの要素:共通点・姿勢・能力」を満たすことにより、教わる側との間に早期に信頼関係を築くと、
教えるのが楽になるのです。





参考書籍:
「信頼のリーダーシップ:こうすれば人が動く6つの規範」
J.クーゼズ&B.ポスナー著 生産性出版


「営業に役立つコミュニケーションのポイント」
関根雅泰著 クロスメディアパブリッシング・明日香出版

 

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経営コラムニスト紹介

株式会社ラーンウェル 代表取締役 関根 雅泰(せきね まさひろ)氏

関根 雅泰
(せきね まさひろ)氏 株式会社ラーンウェル 代表取締役

自らどんどん仕事を覚え・つくりだし、責任のある仕事をこなし、
あっという間に職場の中心人物になる。

そんな、社内の中心人物になる、「デキル社員」を育てるプロフェッショナル。
仕事のデキル社員=仕事の覚えが早い=学び上手であるという共通点に着目し、
「学び上手・教え上手」を育成・指導するラーンウェルを設立。
人材育成の「みえる化」をすすめ、社員教育の仕組みづくりを構築。
「社内研修のあり方、やり方」、「社外研修の選び方、活用方法」、
「研修教材の効果的使い方」など、人材育成に関する様々な講演をこなすとともに、
多くの著書を執筆。特に、新入社員を「学び上手」に育て、
先輩社員を「教え上手」に育てあげることには、定評があり、
年間 1000人を超える人材の育成指導にあたっている。

1972年埼玉県生まれ。高校卒業と同時に渡米し、
95年に州立南ミシシッピー大学を優秀学生として卒業。
96年に帰国後、学習教材の訪問販売会社に営業職として就職。
99年に企業内教育コンサルティング会社に転職、最年少講師としてデビュー。
05年に「学び上手・教え上手」を育成するラーンウェルを設立、代表に就任。

【関根雅泰氏の社員教育CD】
「社員教育のすすめ方」CD

【主な著書】
「教え上手になる!大人を相手の教え方」
(2006年 発行:クロスメディアパブリッシング・発売:明日香出版)

「早く一人前になるための仕事の覚え方」
(2006年 発行・発売:日本能率協会マネジメントセンター)

「営業に役立つコミュニケーションのポイント」
(2006年 発行:クロスメディアパブリッシング・発売:明日香出版)

「仕事の教え方」
(2007年 発行・発売:日本能率協会マネジメントセンター)

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